サービス開始日: 2021-01-05 (1651日目)
梓川家に焦点をあてた一作。咲太自身の迷いや葛藤を中心に描く一本、やっぱり必要よね
家族というものの素晴らしさよ
3年越しの2期、記憶も曖昧になってたけど1話を見るだけでこの作品の雰囲気を思い出せました。やさしいせかいのラブコメかつ、付き合った状態で2期が始まるのでストーリーの展開が狭まらないかと感じていましたが、阿波連さんとライドウ君が交際に至ったことで作品としてできる幅が広がり、水着回やクリスマス回など、ライドウ君の男としての魅力溢れるエピソードが生まれたと思います。
そして何といっても最終回。数十年後から過去を回想する形で、高校卒業と再会、それを経ての結婚式を描いてくれたのが何より嬉しいし、ここでライドウ君の下の名前が明かされるというのも作品として素晴らしい終幕でした。shallmさんのEDにのせた作品冒頭の振り返りを最後に差し込んで〆てくれたのも本当に素晴らしい。やはり綺麗な最終回は後味が良くて最高な気分になりますね。
あと、2期からレギュラー入りしてたくさんの笑いどころと心温まるシーンを生んでくれた玉那覇さんが陰のMVPなのでは。
令和の時代に舞い降りた、久しぶりの王道な日常系アニメでした。本当に面白かった…!
メイン5人が揃うまでの序盤4話は、まこっちと食文化研究部の会話に若干のぎこちなさが見られたり、思ったほど料理要素が多くなく、このアニメを通して何を描きたいのかが見えてこず少し不安を覚えるスタートでした。
しかしそこからが圧巻。キャラの導入を済ませたあとは思う存分気持ちの良いキャッチボールが見られ、一人一人に心情の変化が生じるエピソードもアリ。6話のダイエット回、9話の大学祭、そして10話の帰省エピソード。この辺りはその中でも指折りで、一つ一つのシーンに見所がつまっていて何度でも見返せるなぁと感じました。
あとは最終回の冒頭に差し込まれた、まこっちがひとりご飯に行くシーン。1話との対比をここに持ってきて、勿体ぶらずにOPに入る。『ひびめし』の美しさが焼き付く最高の一幕でした。
こんな素晴らしいアニメを世に送り出してくださった制作陣の方々に言いたいことはただ一つ。
「ごちそうさま!」
久しぶりのきららアニメ、原作もそこそこ読んでたので期待度MAXでリアタイ視聴。
やっぱりシネフォト部創部までの序盤の引き込み方は圧巻で、これから1クールどんなストーリーを見せてくれるんだろう?という感じでワクワクが止まりませんでした。
ただ、結果的には良くも悪くも原作に忠実な部分が目立ったというか、ハルさんの漫画家仲間が続々と出てくるにつれて高校生組の出番が減り、それに比例してカメラの出番も減る。漫画家組オンリーの7話は特に顕著で、一体何の作品を見ているのか疑問が生じてしまいました。これに関しては最終回の牧之原先輩周りで大量に回収したとは言え、それぞれのエピソードで撮影シーンがあった方が良かったように感じました。また、クロクマ先生の登場と共に増えたホラー要素が少し多すぎたような。たまーに差し込まれるくらいがいい塩梅だったと思います。
SNS上でよく見かける『ゆるキャン△』要素の強さについても同様で、やはり目立ちすぎていたような。聖地巡礼や大食いスタンプラリー等は原作通りですし良回だったと思いますが、あの出番の多さだと「ゆるキャン△のスピンオフ」と思われても仕方ない気がします。あくまで『mono』には彼女達の魅力がたくさんあるので、アニオリ要素を加えるでもいいのでもっともっとそれを活かしてほしかったなぁ。
作画や主題歌、劇伴は素晴らしいし、きらら枠の中で比較すれば十分良作の括りに入ると思いますが、「もっとできる」ポイントが多いように感じたので勿体なさが残ります。
リコリコおかえり!!こういうのを待ってた!って言う自分みたいな人めちゃくちゃ多いと思います。ハワイ編も見てぇ〜