再会から流れるようにシモの心配をするシズルはインパクト大
いくら幼児退行してるユウキでも一人でトイレくらい出来るでしょ……
え?出来るよね……?
それはさておき、キャルのパーソナルスペース襲撃から始まるこの回。私的なものを誰とどうやって共有するかが描かれていたように感じられた
トイレ事情なんてかなりの私的事情。ここに踏み込めるのはシズルが姉を名乗る存在だから。ある意味パーソナルを共有していると言えるのだけど、ユウキは彼女のことを覚えていないから正しく共有することは出来ない
結果、シズルとリノは影から見守ることになる
キャルは珍しく陛下に花を渡そうとしたようで。これは相手のパーソナルスペースを彩ろうとした行為
けれど、キャルの想いが通じることも花を渡せることもなく。それどころか美醜の基準すら大きく異なる
陛下とキャルがパーソナルを全く共有していないのだと判る
キャルが空元気のまま誰も居ない家に「ただいま~!」と言った姿には寂しさを感じたが、時間差でユウキ達がキャルのパーソナルスペースを飾るぬいぐるみを抱えて「ただいま!」と言って現れ、キャルがそれに笑顔になる流れ
キャルが誰とパーソナルを共有したいと思うようになっているのか、そういった変化を感じられるシーンだった
これまでずっと顔が見えないままだったカタリナの前世。
「私こういう顔だった?」のシーンで顔が見えるようになると前世カタリナにとってあの世界はリアルであり、それこそ変わらない毎日の延長線であるかのように感じられるね
でも、残された方にとっては堪ったものではない
それぞれのカタリナによって変えられた人生、カタリナへの想い、そしてカタリナを失いたくないとの想いが溢れてくる描写の数々には胸が詰まる
でも、その感情をもっと深く持っているのはあっちゃんである訳で
あっちゃんも前世カタリナに世界を変えてもらったが、突然に彼女を喪ってしまった。その悔いの深さは7話で示された通り
失う辛さを知っている彼女だから、ソフィア達にも失って欲しくないと思う。前世カタリナにも大切な繋がりを失って欲しくないと思っている
あの場面であっちゃんは前世カタリナに真実を告げず、偽物の世界に留め続ける手も有ったんだよね
でも、迷いなく自分のためではなくカタリナのために、記憶を思い出させ送り出したあっちゃんの強さと優しさには眼を見張る
あっちゃんの言葉を受けて、自分を窮地に追い込みマリアを監禁したシリウスを救う覚悟を決めたカタリナ
母の最後の「仇を取って」という言葉と闇の魔術の存在
どちらも簡単には解決できそうに思えないけど、果たしてカタリナは皆のバッドエンドを回避出来るのだろうか?
前回アルテの尽力により自身や家族との向き合い方を改めたカタリーナ
人が変わったように勉強しているのは良いんだけど…
それ以上にアルテへの懐きっぷりが半端じゃない事に。一々ドアの隙間から覗くとか可愛すぎる
カタリーナの家庭教師としての問題が一段落したためか、アルテは画家としての仕事へ本格シフト
フィレンツェでは偏見ばかりだったのが、ヴェネツィアの工房では割とあっさり受け入れられているのは風土の違いか?
けれど、その反動でアルテは女や貴族であることを評価されたかのように思ってしまったようで
アルテは逆境を跳ね除けるためにひたすら奮闘してきたタイプ。だから努力や苦労とは別の部分で評価されると「それは正当な評価ではない」と思ってしまうのかな?
ただ、それこそ前回カタリーナがジモから諭された事に反した考え方
変えようのない自分の生まれを受け入れない限りは成長できない
ユーリから示されたヴェネツィアに残らないかという誘い。それとも誘いを断りレオの元へ帰るのか。
まるで貴族や女であることを活かすのか、努力や苦労を重視するのか、二者択一を迫られているかのよう
アルテはどちらを「自分の力」とするのだろうか?
美味なる味を追求する美食殿。美味なるプリンを求めるミヤコ
両者の道が交わった先にあったプリンはとても美味だったようで。……虫入りだけど
どんなに美味しくても虫入りプリンは嫌だなぁ(笑)
それにしても、ユウキよ。どうやってあの状況から助かったのか?
サブタイに石上とあるのに当人は登場しないAパート
もし登場しているなら、あの手紙が該当するのだろうけど……
そうなるとミコが「裏ヒロイン」と呼称されているのはそういう意味なのだろうか?
大真面目で正義に燃えているミコだからこそ、妄想が逞しいのだろうね(笑)
女王のように振る舞う妄想かぐやに笑ってしまったが、まるで天使のように後光を背負う藤原書紀にも笑ってしまった
キス未遂から様子の可怪しいかぐや。そんな彼女の面倒をみる早坂の苦労が偲ばれる…
格ゲー画面で代弁されるかぐやのテンパリ具合は非常にコミカル
結局、身につけたルーティーンは役に立たず。それじゃ勝利ポーズですね
自分の惨めさを理解し、見下していた者達の中に入っていく石上の行動には感服
謎言語が飛び交い、あっさりとしたアドレス交換、応援服としての女装。どれも石上にとっては慣れぬ空気感
今は顔が見えない応援団のウェーイ系たち
「少しだけ頑張ってみるか」と考えた石上。応援団として活動する中で、彼らを理解し一人一人の顔が見えていくようになるのかな?
突如始まった断罪イベント。
大見得切って示された「ちゃんとした証拠」がちぐはぐで根拠薄弱だったように、今回の話は何かがズレていくような感覚が付き纏っているね
カタリナへ向けられた悪意はあっさり仲間達によって回避される
むしろ本当の問題はマリア失踪から始まる
これまでカタリナは自分の破滅を回避するために努力してきた。だからヒーロー達から嫌われないようにするとか、貴族じゃなくなっても生きていけるようにするとか自分の為の行動が殆どだった
それがマリア失踪と闇の魔力の話から思い至るようになるのは皆へ及ぶ危害や破滅
あのカタリナが「これなら私一人で破滅した方がどんなに良かったか」と考えるなんて相当の事態
唐突に姿を現した隠しキャラに拠る破滅。
本来の主人公ではなく、悪役令嬢へ向けられたシリウスの悪意
彼の悪意や涙は何を意味するのか、カタリナはここから自分や皆の破滅フラグを回避できるのだろうか
強豪梁幽館を前に極度の緊張感を抱きながら、一歩一歩手探りで進むように戦術を決めていく芳乃は何だからしくない感じ
対して、変わらぬ笑顔で「わくわくしてきた」と言う詠深はいつもどおりで見ていて安心するね
新越谷のノックを見て弛緩した空気になる梁幽館は油断しているかと言えば、そうではないのが恐ろしい
舐めているように見えたのは最初だけで試合に入ってしまえば、弱小の新越谷に対して真っ当な試合を展開する。守備は素晴らしいし、攻撃でもあっという間に詠深の魔球に対応してしまう
こうなると芳乃が緊張してしまうのも仕方ない。それでも勝つ為にと必要な策を選べる芳乃はやはり策士か
一打席目敬遠はなかなか思い切った策だけど、負けないためには必要な戦術
これはあの野次の嵐に耐えられる詠深が居るから成立する作戦だね
多くの勝負と緊張が交わされる試合展開
その中で変わらずに野球を楽しんでいる詠深は新越谷にとって力強い存在となりそうだけど……
もうミコはこの方向性で行くんだね。どこかしらの部屋に入る度にいかがわしい光景を目撃する彼女の心労は如何ほどか
ミコが居ると藤原書紀が話の掻き回し役からミコを誘導する役に変わるのも面白い
四角四面な伊井野ミコ。彼女としてはいい加減で不真面目な生徒会の空気が許せなかったようで
白銀やら石上を批判していた彼女が藤原書紀に乗せられて変顔写真を撮ることになる流れには笑ってしまった
堅苦しいミコを一瞬にして生徒会の雰囲気に飲み込んだぞ、藤原書紀……
体育倉庫に閉じ込められるなんて数多のラブコメで行われてきたイベントだけど、本作の場合、相手が仕掛けた罠に違いない!なんて考えてしまうのか(笑)
いつ仕掛けてくるのか…と身構えていたらいつの間にか後戻りできない展開へ。そのままゴールしてしまうのかと思いきや、後少しという所で闖入してしまうミコのタイミングの良さよ
かぐやが倒れた瞬間、シリアス展開突入かと身構えたら、とんでもなくしょうもない展開にただただ笑うばかりでしたよ
頑なに恋の病を認めようとしないかぐやはもういい加減自分が白銀のことを好き過ぎておかしな事になってるって気付いた方が良いんじゃないですかね?
かぐや本人よりも恥ずかしい思いをしてる早坂が可愛らしい