全三章のうち二章が一番高い評価になるのではないかと、最終章公開前に感じてしまったほどの映画体験だった。
知っているストーリーにもかかわらず、こんなにも終始、安心感を与えられず、感情をぐちゃぐちゃにされるとは。この体験が、当時自分がFate凄いって感じたところであり、Fateに求めてるものだったんだなぁと感じた。
絵のクオリティは期待値を軽く飛び越えてくれてますし、アクション、キャラクターの演技、心情表現の演出、どこをどう切り取っても最高としか言えません。
印象深かったのは、凛・アーチャーと桜・士郎が雨の中すれ違うシーン。
凛対桜、士郎対アーチャーの対比で、キャラクターそれぞれの想いがあるし、視聴者のメタ視点でも、
これまでのルートの可能性と決別して別の道を進むことがビジュアルでダイレクトに伝わってきた。
ついにライダーさんのリミット解除でめちゃくちゃカッコよかった。次回作ではもっと活躍するので楽しみ。
慎二は前回から引き続き深堀されていて、存在感のある本当にいいキャラクターになったなぁ。ところでなんで拉致された桜は制服着てたんでしょうね?
現在でもプレミア価格のPC版がさらに高騰するものと思われます。PC版復刻もあるか?
画面レイアウトというか絵作りが酷い。とりあえずアニメではなかった。
いや、アニメだと私が勘違いしていただけなのか?Vtuberのコラボバラエティとして観ればオールスター感があっていい...のか?
EDはカッコよかった
15分間アニメを1か月に1話配信で1年間という形態は結果的に大成功のように感じる。
Fateとい大人気コンテンツが下敷きにあり、すでに出来上がったキャラクターのたちの
エピソードの集合になるため、ストーリー展開で引っ張るようなタイプアニメではないのが大きい。
非常にゆっくりとした流れのなかで、ほっこりするようなお話が続くので、
まとめ観をするとやや退屈に感じる人もいるかもしれない。
リアルタイム視聴では、現実の季節感とリンクしたエピソードで、
「今月もいいお話だったなぁ、来月の配信が楽しみだなぁ」
と毎回思える、いい視聴体験だった。
一番の見どころは、食材と調理のアニメーション。
派手な演出はなくリアルに描写しながら、もしかしたら本物より美味しそうに見えるという、
恐ろしいことになっている。
Fateとしてみると、最初から最後まで、みんなが見たかった優しい世界なのでファンは癒されると思います。
キャラクターの細かい可愛らしい動きも見ていて楽しかったです。
劇場版のHFと並行して同じスタジオで作ってるってのもメタ視点で面白い
今回もライダーさん素敵でしたね。
これまでは一口目の反応に漫画的に花を咲かせる演出があったけど、
今回は背景の生け花のを借りて同じように華やかさ出していてすごいなぁと思った。
よくある剣と魔法の世界から理屈っぽいズラシが効いていて面白い。
ゴブリンだけを標的にするのは、自分に架した罰であり、そうしなければ正気を保ていられなかったのではないだろうか。
世界にとっては小さな不幸でも、当事者には忘れるこのできない大きな悲劇である。
彼の活動は云わば私怨にまみれた亡霊のそれであり、世界を救う冒険者の英雄譚ではないが、
誰かの小さな幸せを守っていることも確かだ。
当初は自分はもはやゴブリン殺しを快楽にする怪物となってしまったのではないかと自嘲していたが、
冒険者を夢見る少年であった自分を救える日がいつか来ることを予感させる、一瞬の幸福感があるラストでした。
1話をどう考えるかがとても難しい。
世界観の提示や物語の説得力を持たせるための”体験”として、非常に効果を発揮している。
もしあれがなければ、視聴側のゴブリン戦への緊張感もなく、どうせ勝でしょとどこかで安心して観ていたかもしれないし、
剣の乙女のエピソードでの彼女の行動への共感はなかったかもしれません。
だだあの1話は嫌いだ。でもないほうがいいとも言えない。困ったものです。