この世界の片隅に

この世界の片隅に

  • 視聴者数:3003
  • 評価数:-
こうの史代・双葉社/ 「この世界の片隅に」製作委員会
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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

<評価:S>
視聴2022.11.16

全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

生涯を通して褪せることのない作品。原作のハイレベル故に伝わりづらい素晴らしさを、執念とも言うべき情熱でもって完璧に映像化しています。これはエンターテイメントと呼ぶだけに収まらない、歴史的価値のある映像作品だと思います。日本人であれば必ず見ておくべき。

全体
とても良い
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
良い

一昨年に呉行ったから、最初汽車で山抜けて軍港臨むとこ本当に一緒だなって感慨だった

ストーリーは色々あるけど日常ものと成長のヒューマンドラマの折衷なのかな
広島から呉に来たり、はるみちゃんを守れなかったり…、そうやってすずさんが色んなものを失いながらそれでも続く日常の中に居場所を見つける物語、そういう居場所こそが大切な日常の核みたいな
終戦の時の怒ってたすずさんの気持ちはそういう居場所を守れなかったことなのかなぁ…、でもまた日常は続いていって

キャラクターは径子さんが一番好き、ああいう強がりだけど色々抱えてる人にどうしても弱いのよ、優しさとか弱さの裏返しみたいな意地っ張りが憎めない

全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

前情報を全く持っていなかったこともあって、上映前の期待値はそれほど高くなかった。しかし物語が始まると段々とスクリーンから目が離せなくなり、劇場を出た後は、言葉にできない感動が心を満たしていた。面白かった、感動した、と文字にするのは簡単だが、「どうして?」と踏み込まれると上手く表せない。自分の語彙の無さが恨めしくなる。

戦争映画というと、自分の中では「『戦争は悲しいことだから絶対やめようね』というメッセージを嫌というほど込めたお涙頂戴系」か「『U!S!A! U!S!A!』なノリのミリタリーアクション」のどちらか、というイメージだったのだが、本作はそのどちらにも当てはまらない。強いて言えば「日常系アニメ」が近いかもしれない。そんな作風がとても新鮮だった。
内容的に、悲壮なBGMとかを流して「お涙頂戴ポイント」にできそうなシーンはいくらでもあったのに、あえてそういう直接的な演出からは距離を置いて、すずさんやその周囲の人々の生きざまを描く。それが逆に琴線に触れる演出となっていた。
無論、そういう「お涙頂戴」の要素が皆無かと言えばそうではないのだが、そういう部分を観客に「押し付けてこない」姿勢がとても良かった。

すずさんとその周囲の人々が生きる「戦争の中の日常」で進むストーリーは映像・音響の素晴らしさもあって面白く、序盤は戦争の気配を匂わせつつも、例に挙げた「日常系」のようなコミカルな場面も多い。すずさんの人柄もあって比較的和やかに話が進んでいく。
前半の「平穏」が面白いだけに中盤以降、本土に迫る戦争の脅威や戦争によって失われていく国民の心の余裕、消え去った平穏が心に突き刺さる。そして、広島に核爆弾が落ち、様々なものを失いながらも周囲の人に支えられ、前を向くすずさんの優しさと強さに胸を打たれる。

ストーリー面もさることながら、映像・音響も素晴らしい。
映像はアニメならではの表現が素晴らしく、リアル感のある描写と、時折挿入される幻想的・ファンタジックな映像、共に心に残る。絵を描かない水原の代わりに描いたすずさんの絵や、爆弾に吹き飛ばされ失神したすずさんの見る夢、空襲のさなかすずさんの目の前を飛ぶ水鳥、真に迫った空襲・空戦シーンなど、見るべきところは多すぎて両手では数えられない。
原爆投下後の悲惨な風景や、放射能に焼かれてしまった少女の母親などあえてぼかさずに描かれた悲惨な描写も真に迫っている。
音響もリアルにこだわっており、それが空襲や爆撃の恐ろしさをより強く表現している。特にすずさんを演じたのん(能年玲奈)の演技。上手・下手という単純な評価を越えて、「キャラクターに命を吹き込んでいる」と言ってもいいほど。のんという人の声に先入観を持っていなかったこと(決してプロの声優の演技が嫌いというわけではなくむしろ彼らも素晴らしいのだが、どうしても声優各人の『代表作』のイメージがまとわりついてしまう)も大きいが、「演じている」と思わせない、自然体の演技が逆にすずさんというキャラクターに実在感を与えていた。

「新たな戦争映画の傑作が生まれた」と断言してもいいほどの一作。某映画レビュアーが「5,000億点」と評するのも理解できる。個人的にも100点では足りない。
本当に万人に見てほしい、非の打ち所がない名作。

全体
とても良い
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とても良い
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音楽
とても良い

日常系だ

全体
とても良い
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良い
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音楽
普通

終わった後に思わずため息が出てしまうほど良い作品だった。
戦争はダメ!という直接的なメッセージは全くなく、戦時を必死に生き抜いてきた人々の普通の生活を描いた作品。どこか温かみを感じる、しかし戦争の悲惨さも描く不思議な作品でした。だからこそ、今普通に生活できることのありがたさも感じた。
あと、主人公の声優ののんさんがめっちゃいい演技してた。

全体
とても良い
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とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

淡い色彩と抑制のきいた淡々とした芝居。悪者のいない物語。

全体
とても良い
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とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

とても見応えのある作品だった。戦時下の空気、その中での登場人物の悲しみや喜びが躍動感を持って伝わってくる。

全体
とても良い
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

引き込まれすぎました。
スローテンポなほんわかとした作品ですが情報量の多さと自身の知識不足からついていけないこともたくさんあったけど、すずさんを通して当時の人たちの生活の一部を感じられた気がしました。

広島の原爆が一瞬の光として表現され、爆風の凄さを飛散物で表現していたりしたことも他にはない表現の仕方だったと思います。

また見直そうと思います。

全体
とても良い

2回目記録:2017年8月26日

ギャグシーンのオチを知っててつい先に笑ってしまう
人と見るときは気をつけようと思った
傘と干し柿のくだりは当時の初夜にまつわる隠語らしい

全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

3回目の視聴

久しぶりの視聴。3回目ともなると楽しめるのか一抹の不安もあったが、やはり良いものは良かった。

今回の視聴で一番新鮮だったのは、初めて夏の季節にこの作品を見た、という事だった。すいか、アイスクリーム、ムシムシした暑さと汗、空爆、暑い防空壕、原爆。この作品は夏の季節の印象的なシーンが多いけれど、まさに同じ季節に見れた事で、すずさんと周りの人々の、夏の日々の生活により親近感を感じ、新鮮な印象として残った事が特によかったと思う。

そして、この作品が、大変な時代が舞台であるにも関わらず、詳細な調査に基づいた、市井の人々の日々の生活と心という当たり前にある普遍的なものを描いている、というまさにその事が、自分がこの作品が好きな最大の理由なのだな、と再確認する事ができた。

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