<評価:S>
視聴2022.11.16
生涯を通して褪せることのない作品。原作のハイレベル故に伝わりづらい素晴らしさを、執念とも言うべき情熱でもって完璧に映像化しています。これはエンターテイメントと呼ぶだけに収まらない、歴史的価値のある映像作品だと思います。日本人であれば必ず見ておくべき。
一昨年に呉行ったから、最初汽車で山抜けて軍港臨むとこ本当に一緒だなって感慨だった
ストーリーは色々あるけど日常ものと成長のヒューマンドラマの折衷なのかな
広島から呉に来たり、はるみちゃんを守れなかったり…、そうやってすずさんが色んなものを失いながらそれでも続く日常の中に居場所を見つける物語、そういう居場所こそが大切な日常の核みたいな
終戦の時の怒ってたすずさんの気持ちはそういう居場所を守れなかったことなのかなぁ…、でもまた日常は続いていって
キャラクターは径子さんが一番好き、ああいう強がりだけど色々抱えてる人にどうしても弱いのよ、優しさとか弱さの裏返しみたいな意地っ張りが憎めない
日常系だ
終わった後に思わずため息が出てしまうほど良い作品だった。
戦争はダメ!という直接的なメッセージは全くなく、戦時を必死に生き抜いてきた人々の普通の生活を描いた作品。どこか温かみを感じる、しかし戦争の悲惨さも描く不思議な作品でした。だからこそ、今普通に生活できることのありがたさも感じた。
あと、主人公の声優ののんさんがめっちゃいい演技してた。
淡い色彩と抑制のきいた淡々とした芝居。悪者のいない物語。
とても見応えのある作品だった。戦時下の空気、その中での登場人物の悲しみや喜びが躍動感を持って伝わってくる。
引き込まれすぎました。
スローテンポなほんわかとした作品ですが情報量の多さと自身の知識不足からついていけないこともたくさんあったけど、すずさんを通して当時の人たちの生活の一部を感じられた気がしました。
広島の原爆が一瞬の光として表現され、爆風の凄さを飛散物で表現していたりしたことも他にはない表現の仕方だったと思います。
また見直そうと思います。
2回目記録:2017年8月26日
ギャグシーンのオチを知っててつい先に笑ってしまう
人と見るときは気をつけようと思った
傘と干し柿のくだりは当時の初夜にまつわる隠語らしい
3回目の視聴
久しぶりの視聴。3回目ともなると楽しめるのか一抹の不安もあったが、やはり良いものは良かった。
今回の視聴で一番新鮮だったのは、初めて夏の季節にこの作品を見た、という事だった。すいか、アイスクリーム、ムシムシした暑さと汗、空爆、暑い防空壕、原爆。この作品は夏の季節の印象的なシーンが多いけれど、まさに同じ季節に見れた事で、すずさんと周りの人々の、夏の日々の生活により親近感を感じ、新鮮な印象として残った事が特によかったと思う。
そして、この作品が、大変な時代が舞台であるにも関わらず、詳細な調査に基づいた、市井の人々の日々の生活と心という当たり前にある普遍的なものを描いている、というまさにその事が、自分がこの作品が好きな最大の理由なのだな、と再確認する事ができた。