ニューヨーク。
並外れて整った容姿と、卓越した戦闘力を持つ少年・アッシュ。
ストリートギャングを束ねる彼は手下に殺された男が
死ぬ間際に“バナナフィッシュ”という謎の言葉を発するのを聞く。
時を同じくして、カメラマンの助手として取材にやってきた日本人の少年・奥村英二と出会う。
二人はともに“バナナフィッシュ”の謎を追い求めることに──。
本当に良かった。
人伝てに「くそ重ストーリーのBL」だと聞いていたけど、観ての印象は全然違った。
重いテーマに違いはないけど、想像よりずっとエネルギッシュで眩しかったし、背景ゆえに男男要素はあったもののBLのお話だとは思えなかった。
登場人物が印象的で愛着を持てる点、
決して弱くも抜けてもいない主人公が、そのうえで苦しみ立ち向かうお話である点、
ストライクだった
あっしゅ、えいじ。
ショーターの無惨な死
サバプロ、ヌー
最終話の圧倒的なやるせなさを味わうために何度でも見たくなる作品。
基本的にはハッピーエンドが好きな質だけど、あの終わりはもうあれ以外にはないだろうなぁと思わせられる結末だったから、とても良かった。
人物、ストーリー、すべて美しさが印象に残る
記録
アッシュが愛しすぎてしんどみが凄まじかった。
絶対涙腺崩壊するとわかっていたので、物語の顛末を予習して、心の準備をして観たが、どう頑張ってもストーリーのつらさに声を上げてボロ泣きしてしまう。
どうしてそんなに事がデカくなってしまうの?どうしてこんなに幸せから遠のくの?と考えてしまうが、結局そうならざるを得ない業の深さや因果をどうしても感じてしまう。登場人物たちの歪んだ感情が交差する。
アッシュと英二への感情移入は避けられない。
穏やかな日々の場面がギャグ要素も含まれつつ描かれていたんだけど、悲しいシーンとの落差が激しすぎて本当につらかった。「どうせ引き離すんでしょこの先!」ってわかってても、納豆を始めとする和みパートは愛おし過ぎた。
18話のアッシュが英二に「さよなら」を告げ、触れ合うことすらできない。アッシュの去り際目覚めた英二だが、涙ながら「行け!」ということしかなかったシーン。互いのためとは何なのか。号泣。割とここから涙腺崩壊が始まりオープニング映像だけで泣けてくる始末。
傷つけたり、殺したこと自体は許せないんだが、主要キャラでこいつは一生許さんみたいなやつがいない。結局ゴルツィネも月龍もオーサーもラオも憎みきれなかった。みんなどこかしら孤独で、愛を求めてて、人のものが羨ましくて、不器用で、血縁に悩まされて、守るべき純粋な愛情を探してる。そりゃそうだよ。
ゴルツィネが次々と契約してくる敵のオッサンたちは単純にキモかったけどね。
オーサーに腹立つ場面は正直結構あったけど、なんだかんだCV細谷佳正氏で許せちゃったんだよな。
ストーリーに関しては、これから原作を読んでもっと掘り下げていきたい。
映像に関して
下衆い醜さも、リアリティも、避けることなく製作してくれたことに感謝しかない。
朝陽、夕陽、街のネオン、瞳に差す光など、光に力の入った作画だと感じる。何を示すか、メッセージを持って描かれているんだろうな。
雨や雪が降っているシーンの色味が美しくて、物悲しい空気感を見事に演出していた気がする。
アメリカのストリートな景観や、登場人物たちの服装もとても好きだった。赤いスニーカー買っちゃいそう。
音楽に関して
どの(良質な)アニメの主題歌に関しても言えるが、毎回どこからこんな良いアーティストを見つけてくるんだと驚く。よほどセンスの良い発掘者がいるんだろうな。
23か24話の工事現場での戦闘シーンで、1期のOPかかるの反則すぎた。定番っぽい演出だけど、オタクのツボを刺激しすぎてる。
大沢伸一氏による音楽もたまらなく良い。緊迫感と穏やかの緩急、たくさんの音色が使われている。リズムがタイトめなのが多くて好き。キャラクターやシーンに沿って、国籍に合わせていく感じのトラックに魅力を感じる。
軽い気持ちで視聴を始めたが、好きな作品最上位に食い込んだ。
アッシュのこと一生忘れないよ…。
2019/05/04
さすが大沢伸一、音楽が抜群に良い。特定のキャラごとにテーマとなるBGMがあり、まるでRPGでもプレイしているかのような没入感がある。
アッシュたちの服装が目まぐるしく変わるのが良かった。アニメ的な楽しみがあった。
ナイフの喧嘩シーンは、先端恐怖症の自分にとっては目を背けるほかなかった。
発表時からお姉様方に話題だった通りのニヤニヤ案件。
金髪碧眼良いよね!
でも、終わり方がやるせな過ぎた。こうするしかないだろうし、そうなるのかもとどっかで分かってたけど、誰かが死んで解決っていうのは、もう辛い。
【★★★☆☆】💿
アッシュ愛しいが過ぎる。
更にあのラストをもってとそうならざるをえない。
二期目のOPの最初の、徐々に開いていく目に光が当たって瞳孔収縮していき、美しい顔が見えてくカットが好き過ぎる。
ただ、アッシュの扱いがあまりに美少女に対するソレなので、けして細くない線の作画ので男前にかっこいいアッシュにおじさんは基本メロメロになるみたいな描写が若干気恥ずかしいし、万人には向かないと思う。
ラストまで見て、見て良かったのけど見なきゃ良かったとも思った。
さんざん端折って無理やり2クールに収めてもこれだけ面白かったんだから、せめてあと1クールやってほしかったな
ただまあ動いて喋るアッシュが見られたのは良かった