世間的にはとても評価の高い作品だったが、最後まで馴染めなかった。まるで毎週、この作品のために集まって30分だけ演技して帰る……みたいな生活感のなさが耐えられん。報瀬の最後の挨拶に滲む「いかにもJKになったつもりの大人の男が書きました」感が特にそうだけど、やたらドラマチックでくどい描写ばかりで胸焼けがする。
まっさらな大地で全てを曝け出して自分と他人と向き合えた。
澄み切った空気の中で心を共に突き進める仲間と精一杯やれた。
南極までの色んな経験を通した末でお母さんからの写メと同じ景色を目の当たりにできた報瀬はやっと追いつけたんだと思う。
南極から日常の街に戻ってきて、一回りも二回りも大きくなった彼女たちの目に見えるいつもの景色はきっと以前とは違ったように見えているんだと思う。
悲しいわけでも嬉しいわけでもない言うなれば”やり切った”ような気持ちから涙が出てくる。こんなに晴れ晴れとした感動の涙は初めて。
Cパート、キマリの言葉は冒険が終わったことを受け入れて日常に帰ろうという意思に見えた
○年後が無かったのは好感
大人は越冬するので、JK世代の限界というか、分断というか、南極には来たけどゴールでは無かったというか。
帰路で早めに解散したのは、各々修行しろということでしょうか。
女子高生が南極へ行くなんて、どんなすごい冒険なのだろうかと思ったのだが、最終回は南極の日常だった。そしてあのオチ。実現できない夢物語だとおもっていたことが、実際に行動してみたら日常になっちゃって、それでも素敵な体験で。「現実はクソゲー」と不満をつのらせているくらいならポンっと飛び出しちゃえばいいよ。というような作品だったんじゃないかなと感じた。
この作品を現実逃避の夢物語にせず、「よし俺もなにかしてみようかな」と思えればいいんじゃないかな。トラックに轢かれて異世界チート転生、ではなく。
女子高生が主人公のアニメで、高校生活(これまでの生活)が終わることへの寂しさを描くものは数多くあるが、この作品は大人になることや将来を夢見ること、未来へ踏み出すことに真っ直ぐ向き合い、そして夢見る作品だと感じて涙が溢れてしまった。見てよかった。
宇宙よりも遠い場所第13話。最後までぱーへくとな作品でした。さすが豊作と言われた今期の中でもトップクラスの作品。素晴らしい。正直最初はどこか途中ですっころんで一気に失速しないかと不安に思っていたぐらいだったんだけどなあ。毎回明るく笑えて、でもじーんとくるいい場面などもあって。すっげえ楽しめた。満足。