今日日あまり見かけないハード寄りのSFで、その点は新鮮で良かったのだが、技術革新に対する想像力がナイーブすぎるのと、社会・政治描写のリアリティレベルが技術のそれに対して低いのがむずがゆく、これが続くのはしんどいなーと思っていたところで文明が滅んでくれたので一安心。ロマンチックな終末セカイ系を期待。続きが楽しみ。
ストーリーテリングがうまくいっているとも、13話でうまく収まっているとも思わないが、まったく退屈しなかった。その一点だけで評価できる。月姫やとある魔術の禁書目録から連なる現代異能ものには、堂々と好きだと言えない恥ずかしさをずっと感じてきたが、このアニメがそれを葬送してくれた気がする。もはや再流行することがないだろうことも含め、これからは純粋に、現代異能ものはすごくワクワクするジャンルなんだと、胸を張って言えそうだ。ありがとう。
少し酒を入れてぼんやり眺めているだけで多幸感があふれてくるアニメだった。今季で一番楽しめた。そのうえで、ちゃんと考えれば、かなり象徴的に読めるアニメだとも思う。単に筋を追ってるだけだとその象徴性は明晰には読み取れないが、『瑠璃の宝石』は同じ藤井慎吾監督作品の『お兄ちゃんはおしまい』のある種の変奏として読める気がしている。この直観の核は、女性の身体性の過剰な表現およびキャラクターをかたどる独特の丸みを帯びた線と、鉱物という珍しいモチーフにある。いつかしっかりと考えたい。
最初の数話で飽きていたが、2010年代半ばのゲーマーズでCMが流れてそうな感じの観やすい文体をしているので、惰性で最後まで観てしまった。が、良かったのはコンセプトがちゃんとしているOP・EDと、るー先輩のエロ可愛くて滑稽なキャラクター性だけ。全編コメディなのにまったく面白くない。萌えアニメなのにキャラクターも可愛くない。というか、印象に残らない。前シーズンのMONOといい、どうして最近のアニメはこうもアクが無いのだろうか。物語消費ができないのは言わずもがな、キャラクターの個性に強烈な欲望や時代精神が反映されているわけでもないのでデータベース消費の味わいもない。当然、複雑な内面があるわけではないので近代小説的には楽しめないし、寓意があるわけでもなく、描写に妙があるわけでもない。中途半端に萌えやエロやコメディの類型だけ残しつつ、脱臭に脱臭を重ねた結果、ただ文体として観やすいだけの何かになってしまっている。これは多かれ少なかれ他のアニメにも言えることだ。観やすさ、もとい消費のしやすさを追求するなら、YouTubeとかTikTokとかを観てればいいわけで、今あえてアニメを観る意味とはなんなんだろうと考えてしまう。