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アニメ視聴記録用 
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サービス開始日: 2021-01-09 (1455日目)

視聴状況

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全体
良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
普通
音楽
とても良い

『かげきしょうじょ!!』 72点 
■構成上の課題 
序盤で奈良っち、8話で星野さんの話をしてしまったために、
[渡辺さらさの主人公性]が弱まってしまっている。
もっとさらさに絞って入学するまでの動機を掘り下げた方が、
1クールの物語としては引き締まったかもしれない。

■悪かったところ
[強制的にキスを迫った父親]
[ナンパで暴行しても捕まらない男2人組]
[冤罪を引き起こしてるのにガン無視する双子]
[決めつけでパワハラしておいて謝る描写の無い先生]

これらは被害者がスルーされ気味でスッキリしない。
悪意に対しての断罪は欲しかった。

■感想まとめ
全体的に作画や演出の出来が恐ろしく良い作品だった。
演劇での指導が的確で勉強になった。
キャラの個性が超輝いており、それぞれの成長が楽しめた。



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全体
普通
映像
とても良い
キャラクター
普通
ストーリー
良くない
音楽
良い

『白い砂のアクアトープ』 55点 
■テーマが乱雑 
不必要な話が多く「何を伝えたい作品だったのか」となってしまう。
《水族館という特殊な職場》と《海洋生物との向き合い方》、
ここに腰を据えて掘り下げていれば名作に成れたかもしれない。

■キャラの成長 
風花はなぜ急激に強キャラ化したのか。これがわからない。
[アイドル→飼育員→海外研修]この動機部分に納得感が無い。

くくるは[悪戦苦闘しながら諦めずに仕事と向き合う話]が
最終話手前でもう1話あれば作品の印象も良くなった気がする。

■感想まとめ 
[作画/雰囲気/仕事描写/キャラデザ]などは評価できるが、
やはり脚本の力が大きく足りなかったように思う。

キジムナーは、幻覚で良い方向に導いてくれていたようだが、
単純に《物語のノイズ》に感じた。
イルカは水中で風花と絡んだ後、勇気をだして旅立ったのかな。



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普通
キャラクター
良い
ストーリー
とても良い

『ブルーピリオド』 74点 
■作品の魅力 
美術と受験に真摯に向き合って、恋愛要素を広げなかったのが良かった。
特別な自分感など、思春期の不安定さが鋭く掘り下げられていた。
専門性の高い内容を上手くストーリに溶け込ませられていた。
「技術で本音を隠すより、本音を技術で武装する。」など名言も多い。

■クリエイター視点の良さ 
[自分独自の閃きや工夫が相手に伝わった時は凄く嬉しい。]
この気持ちには凄く共感できるし、多くの人に刺さり得る内容だと思う。

また《内面をさらす怖さ》や《劣等感との向き合い方》など、
マイナスの感情についても考えさせられることがあり深みを感じた。

■改善ポイント 
主人公が絵画にどんどん夢中になっていく過程がわかり辛く、
視聴者も一緒に引き込まれる仕掛けや工夫がもっとあれば良かった。

「優秀な原作を無難にナゾッただけ」という印象はぬぐえず。
頑張ればもっと上を目指せる作品だったとは思う。

■感想まとめ 
早く続きが観たくなる力のある作品。
八虎が才能を伸ばし続けられたのは、本人の真っ直ぐな努力と、
[友達、先輩、美術部、予備校]と良い導き手があったからこそか。

2次試験のヌードデッサンだけは自分も見学したかった。



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『無職転生』 86点 ※再視聴して書き直しました

人は欠点をどう捉えるのか

■本作の真価が発揮された第17話

憔悴し、苛立ち、反省し、最後は抱き合えたパウロ回。

弱さも含めて共感できる部分を丁寧に描いているからこそ、
本当に良かったなと思える上質の感動ドラマを生み出せている。

『欠点のある人間が苦しみつつも報われていく』という、
作品の大きなテーマが色濃く感じ取れる素晴らしいエピソード。

■「気持ち悪い」とよく言われる問題

ネガティブに受け止める人が非常に多いと感じる。

醜いものを忌避してしまうのは仕方のないことだが、
エロさやゲスさは人間ならば誰しも持っているはずだ。

もっと工夫すべき余地はあったかもしれないが、
正面から避けずに作品に落とし込んだ姿勢は評価したい。

■諸刃の剣である性表現

懸念されていた通り、主人公やパウロが不快だと叩かれ、
中国で配信停止にとなり日本でも評価を下げる人が続出した。

しかしそれでも、視聴者は彼らのことをより深く理解できたはずだ。
〝身近にある苦悩や欲求〟を描くことでキャラの解像度を上げている。

広くウケることではなく、深く刺さることを選んだのだと考えられる。

■ED映像で1人だけ透明な理由

他者に踏み込めない自分が、窓を開き、色鮮やかな世界を体験する。
冒険を通じて〝心から信頼できる仲間〟を見つけた…ということだろう。

また、ヒトガミに会う場面での主人公の精神は昔のままなので、
無職転生は『ルーデウスになる物語』と言えるかもしれない。

内面に光を当てる演出となっていて、制作陣のセンスの良さが伺える。

■総評まとめ

魔力災害を受けて「どう変わったのか」が問われた2クール目。

完璧な出来とは言えないが、深夜アニメの本気は感じられた。
作画と演出の頑張りでストーリーの弱さをカバーしている。

前世の業を背負い、少しずつ人生を刻んでいくスタイルの本作。
なんとか最後まで続いて歴史に残る大作になって欲しい。



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