夏と海、沖縄の風景、開放感溢れる鮮やかな背景美術が印象的な初話。梅雨空が続き悶々としていた気分を一掃してくれる夏の眩しさを一足早く運んできてくれたようで心ときめきました。特に光の差し込み方、使われ方が素晴らしいなと。
物語の方は割合淡々とお話が進んだ印象ですが、チャンスを自ら諦めてしまった風花が一方で夢破れた悔しさを露わにしており、気持ちと行動が相反してみえるのは気になります。この辺りの彼女の葛藤がどのように描かれるかが、本作の物語としての試金石になりそうですが果たして。
あと、あくまでP.A.作品の傾向の個人的好みにすぎませんが、どうやらファンタジー要素は世界に公然と存在する訳ではなく、となりのトトロのように現実的な世界にひっそりと佇んでいる存在、という世界観のようなので好印象です。
京アニおかえり!初回からコメディに新キャラとのバトル、小林のシリアスパートと目まぐるしい展開と密度の濃さが印象的でした。相変わらずトールは微笑ましいし、カンナは可愛い、小林の冷めていてアイロニカルな言い回しも懐かしいな。イルルの造形はどうなの?w
今話はややわちゃわちゃした感じでしたが、個人的に年末年始をこたつで過ごしてしまうような本作の庶民/現実感覚あふれる日常描写(この辺パトレイバーの日常描写に相通じるものを感じたり)が特に好きなので、今後期待したいところです。