サービス開始日: 2021-03-01 (1798日目)
ハプナという無痛剤が開発された近未来の世界で、そのハプナを開発したスキナーという科学者が、「ハプナを服用した者は死に至る」という旨を通告して始まる物語
まず何はともあれスキナーを捜索しようということで、訳ありのメンツばかりが集められた捜索隊が組まれ、それがラザロと名付けられる
ただ、スキナーを捜索するという目的のためにラザロという組織は動いていくわけだけど、スキナーの足取りを頼りにスキナーが関連してそうな場所に赴き、そこで起こる事件を1話完結で行う、という連作的な形を採っているものの、ほとんどがスキナーに直接関係するものではなく、ただ1話完結のエピソードをやるためのものになっていて、個人的にはその1話完結のエピソードもそこまで面白いと思えなかったのが痛かった
正直1話の段階では今期No. 1もありうると思ったのだけど、大風呂敷広げた割に続きが気になる作りになっていなかったなという印象
終盤も、スキナー捜索という目的は変わらずやっていたものの謎の殺し屋が出てきて、そいつと戦うことがメインになっていて、「ともすれば人類滅亡なのにどうしたどうした?」という感じだった
文句ばかり言ってしまったけど、映像面に関しては今期トップクラスで、特にアクションシーンの作画などは見どころもあったので、主人公のキャラクター性も含めて評価できるところはあったかと思うものの、やはりいかんせんシナリオの展開が…という惜しい作品だったと思う
第二九龍という取り壊されたはずの土地でおこるラブロマンスと、その土地にまつわる謎を中心としたミステリー要素がメインの作品
工藤という男性と、鯨井という女性がメインでラブロマンスが展開していくわけだけど、ただ恋愛やっているだけじゃなくて、その土地や自分が何者なのかということに対する違和感のようなものが膨れ上がっていく流れが恐ろしくもあり、続きが気になる構成でもあったね
終盤まで謎が謎を呼ぶ展開で「これ一体どういうことなんだ?」と思うことしきりだった
徐々に世界観が開示されていっても、「結局鯨井というのは何者なのか?」、「自分の存在意義とは一体何か?」という命題が突きつけられることになり、個人的にはそこで「絶対の自分になる」という強い意志を示した鯨井さんの強さが魅力的に映った
そういう意味ではやっぱり楊明のキャラが個人的には一番好きだったかな
鯨井さんほど強くはなれないけど、それでも自分として生きようという心意気にすごく好感が持てた
また、ただ鯨井さんのような強さだけを話の根幹に据えているわけではなく、むしろ過去に執着してしまう人の弱さや、どうしようもない後悔を描写するというのもこの作品の魅力の中で大きなファクターを占めていて、自分としてはむしろそういう過去に縋ってしまう人間性というものにすごく共感するので、過去への郷愁や憧憬というある種のノスタルジー的な描写も光っていたと感じたかな
ただ個人的には、蛇沼先生とグエンくんとかそこら周りの話はあまり興味が湧かなかったのと、結局ジェネテラとは何だったのか最後まで分かったようで分からず仕舞いだったし、鯨井Bという人物像も見えてくるようで見えてこない(それは狙ってやってるのだと思うけど)ところで、万事がスッキリする終わり方ではなかったけど、全体として魅力に溢れた作品ではあったかな
総括すると、「謎に対する興味」という点で、シナリオに引っ張られて続きが観たくなるタイプの作品だったのかなと思う
これまでのウマ娘のシリーズは、良くも悪くも中央競馬で大きく活躍した競走馬にスポットが当たっていたこともあって、そもそもカサマツ競馬場という地方競馬から話がスタートするというのがまず新鮮だったね
個人的には競馬に関して詳しくは知らないものの、それでもオグリキャップという名前は伝説的な活躍をしたらしいということと共に聞いたことはあったので「相当強いんだろうな」とは思っていたけど、カサマツでは抜群の成績を残し、中央に移籍してからもGⅠ級のウマ娘を相手に大外から差し切るというパワープレイで勝利を重ねるという圧倒的な化け物ぶりを発揮していて膝を打ったところではあった
とりあえず目下の目標としてはライバルのタマモクロスに勝つ、ということになるのかな
タマモに勝てたら名実ともに日本一という分かりやすい構図になったしね
ストーリー的にはここからが本番っぽいので、2クール目を楽しみに待ちたいと思います
タイトルの通り、地球で人類に有害なウイルスが世界的に流行して、人類が地球圏から離脱し文明が崩壊した後の、いわゆるポストアポカリプス世界におけるホテルを舞台にした物語
文明が崩壊した後もホテルに勤めていたロボットたちはウイルスに罹らなかったから仕事を継続していたわけだけど、ロボットしかいないゆえの独特なユーモアが面白かったね
主人公であるヤチヨさんはシャンプーハットは絶対に無くてはならないものだと思い込んでいたり、ドアマンロボはドアの開け方に絶対の自信があって、周りのロボットたちも「このホテルのドアを開けるのはドアマンロボしかいない…!」と思い込んでいたり
作品中盤からは異星人がホテルに訪れるようになるけど、その異星人たちもまた一筋縄ではいかない存在ばかりで、最初は謎の化け物?みたいな存在からタヌキ星人というタヌキに似た存在まで
ただ、異星人とのコンタクトというのがこの作品における最も重要な部分だと思っていて、ヤチヨさんからしたら異星人は生態系も不明だし、言語体系も不明で、最初は言語によるコンタクトもできない、文化体系も地球人のそれとはまったく違うのでどう接するのがベストなのか、それを自問自答することになるのだけど、そこに「異種族間のコミュニケーションは成り立つか」といった、SF作品で見かける命題に、この作品なりに取り組んでいるように思えた
また、この作品の良いところはなんといっても世界観で、人類がいなくなって数百年たった後の広大なポストアポカリプス世界というだけでワクワクするのに、特に11話ではほとんどセリフのない進行で淡々と文明崩壊後の世界を旅する様子が描かれてとても満足度が高かった
単話のエピソードは面白かったりそうでもなかったりという感じだったけど、作品を通してやりたいことや伝えたいことは非常に自分好みだったかなと思う
原作既読
小市民シリーズに初めて触れたのは、去年、冬期が刊行されてシリーズが完結すると聞いたので、「それに合わせてシリーズを追いかけよう!」と思ったからだった
春期の初版が2004年だから20年続いたシリーズってことになるけど、それを一気読みというのはちょっと贅沢な触れ方だったと改めて思う…笑
個人的には、夏期のラストの衝撃で心をつかまれてからは、秋期(巴里)冬期とノンストップだったね
連作短編というフォーマットを採っているけど、特に今作の秋期と冬期はかなりの長期シリーズでアニメにするにあたってもかなりの情報量だったと思う
春期の小手調べ感、そして夏期の衝撃、そこで小佐内さんというキャラクターの人物像がはっきりしてからはどっしりと秋期冬期という感じだったと思うけど、映像化にあたっても、心象風景を描画したり、ただ会話劇を繰り広げるだけでない工夫が感じられてよかったね
自分はミステリというものにはあまり造詣が無いけど、バッと謎が提示されて、様々散りばめた伏線を見事に回収して衝撃かつ納得感のある真相にたどり着くというものはやはりすごい手腕の光るものだと思ったし、また冬期で描写されたように、小鳩くんが小市民を志すようになったストーリーや小佐内さんとの関係も含めて青春ものとしてもとても味わい深い作品だったと思う
ビターな青春ミステリ作品の金字塔として長く親しまれている本作の完結を見届けられたことをうれしく思います
『ゆるキャン△』のあfろ先生の新作
今作はシネフォト部という、写真部と映画研究部を併せて作った部活に所属する主人公たちを中心に話が展開されていたけど、良くも悪くもやりたい放題というか、あfろ先生の興味の向くままに話が進んでいたような印象だったかな
山梨を中心に各地を観光したり、ワイン鋳造やハムやカレーやかき氷などといった食べ物、他にもバイクやホラーや漫画家あるあるなど、シネフォト部という部活の枠に収まらずずっと制作側の思うがまま、やりたいことをやり続けていたように感じた
『ゆるキャン△』の登場人物がファンサとして登場したのもその一環のような気がするね
そんな感じの作品だったから、良く言えば自由、悪く言えば何がやりたいのかあまり分からない、そんな風な印象を受けたけど、個人的には色々なものに興味を持つ作中人物と共に、こちらも1クール飽きずに観ることができたかな
アクションカムの360°回転やスケボーダウンヒルなど演出面でも面白いところはあったし、趣味というものの醍醐味というか、色々なものに興味を持つ楽しさは伝わったかな
『のんのんびより』のあっと先生と、当時のスタッフが結集して作るオリジナルアニメということで、自分の中ではかなり期待値が高い作品ではあったけど、結果としてはその期待値以上に良くて個人的には今期で一番好きな作品になった
この作品のいいところはいくつかあるけど、まずは何といってもキャラクターが魅力的というのが大きいと思う
メイン級のキャラは5人で、5人が5人ともキャラが立っていて、かつ全員可愛いのが良かったよね
個人的にはとりわけつつじちゃんとななちゃんが好きだった
あと世界観・空気感みたいなものがとても良くて、食文化研究部を中心に温かいコミュニティーが作られていて、その中で大切な思い出を作っていこうという思いを5人が5人とも持っていて、実際にいろんな体験を通して少しずつ相手のことを知っていく過程には心が洗われたね
主人公のまこっちは、コミュ障というほどではないけど、序盤「小学校のときと比べてだんだん友達との交流が減っていったな…」と思っていて実際大学でも一人で過ごしていたけど、おしんこと再会し、食文化研究部に入り…とちょっとずつ人と関わることの楽しさを思い出していくのもまた、自分にとって刺さる過程だったかな
1クールで終わってしまうのは寂しいけど、間違いなくこの三ヶ月を彩ってくれた作品なので、何よりもまず感謝をしたいと思います
ありがとう食文化研究部!