先生の言葉が今回の話を全て物語ってるなぁ。「一人ではどーにもならん事でもさ。誰かと一緒に頑張ればクリアできる問題って結構あるんだ」「誰かに頼れ。でないと実は誰もお前にも頼れないんだ」
零はあかりたちのことを思い浮かべたけど、将棋もこの言葉が体現された世界であるように思う。今回登場した研究会は自由闊達に意見を述べ合い互いの力を研鑽していく場だし、通常の対局でも感想戦なんて他のスポーツやボードゲームでは中々見ないようなことをしている。これは一人では決して辿り着けない境地を求めた結果の形なんだろうね。
前回あれだけ後藤とやりあっていた島田も意地とか欲で戦っているのではなく、そこには地元の期待を背負っていることが今回判るわけで。モモと約束をして川本家を辞した零は、どんな顔で戻ることになるのかな?次回が楽しみだ
研究会であそこまで語気荒く自分の意見を述べる零を見ることになるとは予想してなかったなぁ。それを引きずって二階堂とともに水鳥の生態を調べる図は笑ってしまったが
雪は自身が雪女であること強烈に意識するようになってしまい、誰かに危害を加えるのではという懸念が有ったのか。だから必要以上に他者との接触を断っているように見えてしまう。でもその行動すら負い目に感じて……と負のスパライラル状態
そんな雪女の特殊な体質によって生じた問題の原因を高校進学に伴う引越しによる環境の激変という共感しやすい設定にし、解決策として原因を提示した上で些細なもの、人を傷つけるようなものじゃないと安心させ友達作りへと向かわせたのは、この作品が持つ穏やかさを象徴しているようで面白い
伝承はデミの体質の理解する手がかりかも知れないけど、それはやっぱりデミの事は判ったとしても雪達それぞれが抱えている悩みが判るわけではない。涙は必ずしも氷の粒になるわけではなくきちんと涙として流れることも有るように、相手と語り合ってみないと本質は見えてこない。
本作のテーマ性は本当に秀逸だと改めて感じた回でした
倫也がインタビュアーと知って机に足をぶつけてしまう程の動揺をしていたのに実際のインタビューでは微塵もそんな素振りを見せない詩羽。最後の質問にきちんと答えた上でサークルへの参加表明をしたのは町田に見られていない(と思っていた)からか。とんでもないツンデレですな。
倫也が望んだメンバーが揃いサークルが動き出すかと思った矢先に加藤が従兄弟とお出かけの話を突っ込んでくる本作の構成は面白い。倫也はしつこい程に抗議しているけど、そもそも加藤がこのサークルの中ですることが決まっていないし、ゲームの中でヒロインとなったとして現実に男性と接点を持ってはいけないなんて身勝手な要求に過ぎる。ただ、こういった抗議に怒るでも無く代わりに倫也と出かけることをあっさり承諾したりとよく判らない対応。この時スマホが横からアップになるのはどういう意味があるんだろう?
今回の茜を見ていると「恋は光」の宿木嬢を思い出すな。こっちの方が遥かに悪魔的だけど。
最初はほんの少しの衝動的なものだった感情が搾取される側には死んでも回りたくないという思いからどんどん歪んでいった印象。求められなきゃ意味がないと言いつつ相手が完全に自分に心酔してしまうと飽きてしまうという身勝手さ。本人は受動的と思っているかもしれないけど、行動は狩猟者のそれ。
早苗は遂に一線を越えてしまったのか。花火と早苗はお互いを求めてというより、ただ自分の中にある「どうしようもなさ」に負けてしまったように思える。
他にも鳴海の心情が初めて描かれたけど、あれは酷い(笑)。本作では登場人物の殆どがクズだけど、それは見ていてゾクゾク来るようなものであるのに対して鳴海の心情はマザコン純情ボーイかと突っ込みたくなるようなもの。麦も前回あっさりと心が折れているし本作の男性陣は女性陣に対しキャラが負けているね
カンナのために入学道具一式を購入してやる小林の優しさは天井知らずか。カンナって自分の子供でもないし小林って親になる覚悟が有ったわけでもないのにここまで出来るのは、小学生の列を羨ましそうに見ていたカンナの真意を理解したからかな。小林に気を遣ってキーホルダーを戻したカンナのために別の機会にキーホルダーを買ってあげる小林は本当に優しさにあふれている
皆と違うと排除されることも有る。これって悲しいけどどうしようもない真実だよね。これが「普通」の範囲で違うならまだ解決法は有るかもしれないけど、カンナはドラゴンだからなぁ。正体がバレた時のリスクは小林が言う以上に恐ろしい。でも学校に行くことを止めないのはやはりカンナの意思を尊重しているからか
マジやばくね?が流行るさまは単なるギャグ描写である以上にカンナがクラスにきちんと受け止められたことを表しているようで笑いながらほっこりできる
これまではあり得ない程の頑丈さを誇っていたガンダムやホワイトベースがあっさりと壊れていく描写に最終回だな~とは思うけど、やっぱり壊れ過ぎじゃない?あと駆け足感がヤバイ
アムロは本当の敵はザビ家の棟梁でそれを倒さねばと言っているのに、それが本来の目的であったはずのシャアはもうついでの事と切り捨てているのは、ニュータイプの発生やララァ・スンの死によって二人の関係性が大きく変わってしまったからか。それにしてもシャアはアムロのことを危険視して一度は殺そうとしたのに戦った後には同士として引き入れようとしたのは何故だろう?
そういや復讐者が最後の瞬間に相手に素顔を晒すのは定番ネタなんだろうか?
帰る場所がもうなくなっていたシャアは復讐に終わるしか無かったが、同じように故郷も家族もなくしていたはずのアムロは長い旅の間にホワイトベースが帰る場所になっていたんだなぁ
後から思えば今回の坂道のシーンってとても重要だったんだな。
前回倫也は加藤を無理やり誘い込んだわけだから、企画書を詰める段階で唐突に家族旅行に言ってしまうのは倫也からすれば当たり前だけど、加藤は切り上げて帰ってきたどころか英梨々達にプロデュースを依頼するほどの本気を見せつけた。一回目の坂道での邂逅で出会えたはずのヒロイン加藤恵を再現して、視聴者からすれば倫也の熱意なんて一時的なものじゃないの?と言いたくなる現状を「本気で夢を叶えようとしている所はどうしようもなく判る」と理解を示した。このシーンによって加藤も倫也も本気で同人ゲームを作り上げようとしていることが強烈に伝わってくる
電話口では「もう少し息苦しくて良かった」と呟いていた倫也。アレほど進まなかった企画書が1日で出来たのはあの加藤に対し息苦しくなるほどのときめきを感じたからだろうね。だからこそ英梨々達からすれば欲望が露骨過ぎて腹立たしくなってしまうわけだけど(笑)