可もなく不可もなく、と言った印象の作品だった。
ただ、カイル王子のくだりはスッキリしていて良かったのと、セイの声がイメージ通りだったところはよかった。
映像も音楽もキャラクターもとても良いと思うけど、ストーリーと設定に多少の引っ掛かりがあり「良い」にとどめた。
個人的にソフトウェアを書く職業だからか、機械の「処理」と人間の「意識や感情」が同レベルになる瞬間が、処理能力の特異点で訪れるのかまだ納得できていない。そのためか、作品に出てくる歌姫達のやりとりなどが想像の中の「機械」を越えすぎていて、そこに対する説得力がイマイチ。
でもまあ十分楽しかったのは間違いない。
バラバラだった人たちが気持ちをひとつに合わせ、現実離れした出来事を終えた先に、現実世界での成長を見せてくれた。蓬達が最後微笑ましくて、最後まで観て良かったと思えた作品になった。
ムジナの暦に対する態度が、これも新しいツンデレかと勝手に解釈してほんのり良かったのもポイント。
余談だが、Wikipediaによるとガウマさんが主人公となっていたが、個人的には完全に蓬が主人公だと思っていたので驚いた。公式でもガウマさんが1人目なのでやはりそうなのか……
最後まで作画崩壊せずにやり切ったのは良かった。
SF的な意味である程度の盛り上がりもあったのも良かった。最後の落とし所が陳腐で、イマイチ。
魔王が蜘蛛子に侵食され同質化するとは予想外すぎた。時間軸がこんがらがりすぎてよく分からんが、魔王と並んで歩いてる白いのがもしかして蜘蛛子?
蜘蛛子と魔王と吸血っ子が現代に至る経緯が明らかになって、時間軸が統合されるのだろうか。
まだまだ目が離せない。
どのような時間移動なのか、1回で理解出来なかった。シュタゲの記憶を過去に送るのに似ているのだろうか。
最初からまた見てみようか・・・柿谷は一体何だったのかもよく分からんままだったし。
恋愛感情に慣れてなさすぎて狼狽するセイ可愛い。
漫画版を追い抜いてしまったが、過去の薬師が聖女だったのかどうかは気になる。異世界人ではない聖女もありうるのか。