この作品はもうずっとつらいんだけど、つらいながらに見ていて気づいたことがある。私は元々日常系が苦手だったんだけど、趣味+日常系が量産されるようになって、趣味側が深堀りされるから楽しめていただけであって、monoぐらいに趣味側がうっすーーーくなってしまうと単なる苦手な日常系になってしまうということ…。
とにかく普通。アニメとしても中途半端にできるところまで描きましたという感じで、終わり方的におそらく続きはないだろうし、単なる原作の販促だったのかなという感じ。それもまったく成功とは言い難いと思うが。
事件自体は日常のあちこちで起きていそうな、それこそありふれたものなのだが、そこに小佐内ゆきが絡むと岐阜のホラーストーリーへと一変する。小鳩が王道で探偵をやる傍らで、黒幕のように躍動する小佐内ゆきの暴走と、それによって歪む事件の様相が面白い。終盤には人間らしい一面も見せ、小鳩とともにキャラクターの幅が広がり、まだ高校生という設定もあって行く末を見たくなるような世界を作り上げていた。アニメーションの質も非常に高く、文句を言うところがない。1期は大半が退屈な展開で完走するのに苦労したが、1期終盤以降はずっと面白かった。続編を期待する。
岐阜のホラーストーリー、ここに完結…。最後は思っていたのと少し違ったところもあったけど、小山内ゆきのキャラクターは広がりを見せた。できれば京都編を見たいものだが…原作がこれではあったとしても10年後とかだろうなぁ。
ここに来てこの1話入れてくるって制作者はナニモンだよ…匂わせるだけ匂わせて1話完結で終わらせるのも品があって良い。そんな言葉をこのアニメに使うことになるなんて思わなかったが…。
加えて、この作品は嘘をつくのが本当に上手い。500年ほぼ手入れされていない市街地がこの程度の状態で済むはずがなく、現在から多少技術進んでいたとしても既存技術ベースのロボットの部品がここまで稼働しているはずもないし、当然スロットが動いているはずもない(火を起こして動物が寄ってくるのもだいぶあやしい)。だから、普通にやれば11話のような展開が成立するはずはなく、設定的にも違和感が出るはずなのだが…リアリティラインの設定が絶妙で、異星人やギャグを交えた非現実的なノリが混ざっているが故に、嘘をついても視聴者は自然に受け入れられる。だからこそ、荒唐無稽なギャグに突然こんなシリアスめで静かな回を挟んでも、視聴者が受け入れられる形で成立している。
アニメだからこそ成立しているフィクションを実写にして、勝手にリアリティラインを上げて爆死しているやつらは猛省して欲しい。
序盤はキャラのウザさとぱっとしないエピソード、作画も凡庸で継続するか迷ったが、中盤以降はメグや周囲のキャラクターにも馴染んできて、メグ自身や人間関係の成長が描かれて盛り上がるシーンも増えた。終盤は終わり方に期待したのだが、きりが良いとはいえ消化不良気味で、色んな出来事が回収されないまま終わってしまったのは残念。あと1クールかけて残り半年を描くのに付き合うほどかというと悩ましく、今季で綺麗に終わってほしかった感は強い。そもそも続きがあるかも不明だが…
盛り上がってきたか…?と思ったけどこの期に及んで結局ふたりともシュウジに会いたいからで戦うだけか…。色んなものが水と油みたいに分離したまま雑な描写で進んでいく。短い尺の中で必要な場面だけが切り取られるように高速で消化されていって、マチュとニャアンは次の場面を描写するためだけに、空っぽのまま場面と場面の間をつなぐように直線的に動かされているよう。全体としてもダイジェスト版でも見せられてる気分になる。
途中ところどころ作画怪しかったり、墜落中の航空機であんなに大量の人から願いどころか存在を認知されるのも無理だろうとか他にも色々粗はあるんだけど、力で押し切った感。君の名はのポルノっぷりとだいぶ似ている。
10話かけて5年が過ぎて、周囲の人間関係が適度に変わっていく様子がゆったりと描かれる。本当に素朴な普通の暮らしの話なんだけど、それがとても良い。