せっかく故郷に戻ったのに、姉にガチで忘れられてたらショックだよなぁ。さすがにおかんは覚えてくれてて良かった。
ユルバ姉さんつよいw
戦士に憧れていたトルフィンは6歳で父トールズの舟に密航したんだよな。
1期が終わる辺りでは、トルフィンがヴィンランドを目指すようになるほど人として成長する兆しが全く見えなかった。それがよくぞここまで……感慨深い。
アイスランドの商人レイフは、ヴィンランドに到達した人として、歴史に名を刻んでいる。
グリーンランドや北米ニューファンドランドなどに、ヴァイキング時代の集落跡が発見されており、ヴィンランドではないかと言われている。
北米には先住民がいただろうし、11世紀のヨーロッパで大西洋を横断できる航行力があったのは一部のヴァイキングだけだったので、長期に渡って大規模な入植を行うことは出来なかったと思われる。が、レイフが築いた集落で、争いから逃れて細々と暮らした西洋人が居たことは確かだろうと思う。
この作品は、海外、特にデンマーク人のアニメファンからも高く評価されている。
非常にしっかりした時代考証、壮大なストーリーテリング、中世ヴァイキング時代の戦争を美化せず、壮絶に人類愛を描いた点など、素晴らしい作品だと思う。
それだけに、この2期もNHKで放送して欲しかった。
スヴェンとクヌートは似ているようで、根本の価値観が違う。スヴェンは支配欲に取り憑かれた王だったが、クヌートは支配の先に楽土建設を見ている。
あくまで戦士たる選択をしないトルフィン。
クヌートが心の底から笑ったのは初めてかもしれないな。王は逃げられないもんな。クヌートは賢いが故にトルフィンの価値観を美しいと感じた。
トルフィンは少しの犠牲で多くを救うというクヌートのやり方を理解し認めた上で、犠牲になる弱き者が住まう場所を作ると言った。
結局、クヌートは農場接収の撤回という政策転換をした。そして、別の道を行くトルフィンを数少ない仲間だと言った。
これは見事なプロットだ。歴史をきちんと踏まえている。クヌートはイングランドにおいて在来貴族に荘園経営を認めて、諸侯とその上に君臨する王という中世封建社会の基礎を築いた。そして、イングランドにおいて多くのデーン人がアングロサクソン人と同化して行った。征服した当初の侵略的方針を転換したのだ。その契機となるターニングポイントにこの農場接収の事件を置くとは、すごいプロットだ。
オルマルが良い顔になった。
別れ際に蛇が名乗ったのも良かった。
神回だ。
蛇が現れなかったらトルフィンはモロにパンチを喰らわなかっただろうな。トルフィンの絶妙な受け身はそれほどの高等技術。
相手に99発殴らせて、器を認めさせたトルフィン、かっこいい。こちらから殴らない理由は、トールズがかつて言ったこと。トルフィンはもうしっかりと理解している。
確かに最もヴァイキングを束ねて制したのはクヌートだ。クヌートの罪を背負う悲しき覚悟。これはデーン人の王家に生まれたからこそ辿る道なのだろう。エイナルの言う通り、虐げられる農民からすればたまったものではない。
事実、クヌートの北海帝国は一代で瓦解した。が、一応安定したとも言えるその後のヨーロッパ封建制の枠組みを作ったことは大きい。
降伏を唱えるオルマルが正しい。
トールギルは農場が最初から目を付けられていることを分かっていた。
オルマルは本当の勇気に気づいた。民族の価値観は悪しき慣習の積み重ねから成り立っていることもある。ノルドの男が戦いと富を何よりも重んじるという価値観がそれだろう。最も弱く臆病なオルマルがその慣習的価値観を打ち破った。
クヌートはトルフィンの名を覚えていた。が、会う気はないと。
トルフィンは戦って勝つ賭けならば容易だろうが、戦わずに殴られる数の多さで賭けに乗るとは。確かに、小さい頃からアシェラッド一味から殴られまくったから、ダメージを抑えて殴られるコツを会得してはいるだろうけど、100発はハンパない。これもとんでもない勇気。
ヨーム兵団が軍律を破って追撃したことが、クヌートの周囲が手薄になっていた。
トールギルは強かった。しかも海を泳いで逃げきるしたたかさ。
アルネイズの死があまりにも悲しく、やりきれない。
エイナルはすぐ怒りで我を忘れてしまう。無理もないけど、トルフィンが言う通りなのだ。やり返せば戦いの呪いに掛かってしまう。
自らクヌートに話を付けに行こうとするトルフィンの面構えが良かった。クヌートはトルフィンと共に死線を潜り抜けたことがあるので、会ってはくれるだろうが、トルフィンとは違う信念を持つので、兵を退くとは思えない。が、心に波風ぐらいは立つかもしれない。
桓齮は平陽・武城攻めで趙兵10万を斬首したと史記にある。これはその戦いではないが、この時期の桓齮はめちゃくちゃ強かったはず。
慶舎が桓齮と戦ったという記録はないが、守りに長けた将とされる。
今のところ、慶舎側がやや有利に戦いを進めているように見えるけど、どうかな。桓齮本隊の1列目と2列目を分断しようってことみたいだけど、桓齮にとって2列目がそんなに重要ってわけじゃないかも。尾平が良い働きをしそうな予感。
トールギルは300人の半農戦士を捨て駒にして相手兵を引き付け、実質単騎で海を泳いでクヌートを背後から突く作戦を採ったわけか。背後は取れたけど、そう上手くは行かないだろうな。クヌートの傍にはフローキがいる。
ケティルはあの兵で勝てると思ってるあたり、戦のことを何も分かってないな。あの優しかった時のケティルならクヌートに従って退去すると思うんだけど。財産を全て失っても命あっての物種だし、もっと頭を使えば、農場の外に一族が身を寄せる場所を探せたかもしれないし、クヌート直轄農場の管理者か働き手になれたかもしれない。が、ノルドのプライドがそれを許さないのだろうか。黙って接収されたと知れ渡ると末代までの恥というような。
クヌートはそれを踏まえて、他への見せしめとしてケティルを徹底的に叩くつもりなのだろう。つまらん意地を張ると皆殺しになるぞと。勿論、クヌートの力ずくのやり方は現代のプーチンと同じで非道極まりないが、楽土建設を一代で成し遂げる野望のために急いでいるのだろう。ちんたら調整型で国費や戦費を調達していたら時間がかかり過ぎて領土の経営も拡大も頓挫してしまう。現代と違って、隙あらば攻め込まれるのがこの時代の北海沿岸地域。
おそらくトルフィンが目指す夢は、ヴィンランドという楽土(争いのない地)への移住。クヌートのそれは、既存の諸国を平らげて楽土を作ること。クヌートの道は血で舗装される。
ケティルはあんなに優しかったのに、クヌートに農場接収を突きつけられ、心の拠り所にしていたアムネイズに逃亡を図られたと知るや、鬼になってしまった。
結局、ケティルは女性の奴隷を人間だと思っていなかったことになる。奴隷にも故郷があり家族がいたというその背景を全く見ようとせず、自分の慰みとしか考えていない。それで、クヌートとの戦いに身を投じるのならば、犬死にの可能性が高い。
クヌートの要求は横暴極まりないが、大人しく農場を引き渡せば命までは取られないし、農場の働き手の命も助かるだろう。
トールギルのように戦うのも手だが、一旦攻撃を防いだとしても、大軍を送られればなす術はない。
ただ、クヌートがトルフィンと再会すれば、どんなリアクションを取るのか気になる。
素手で手練れの蛇と渡り合うトルフィン、すごい戦闘シーンだ。
蛇からするとガルザルを許せる道理がないし、ある意味正論を言っている。が、殺されたから殺すという点だけが正しいとは言えない。
ガルザルが蛇をチョークで締め落とすとは。
しかし、怪我でもう助からない。
最期にアルネイズと共に馬車での道行き。アルネイズは夫の最期を看取らせてもらったんだな。
ガルザルは大旦那の家に匿われてるのか。
アルネイズは無茶だと分かっていながら、叶わぬ夢を見てしまったと。それには同情せざるを得ないし、愚かだと謗ることも出来ない。
人が人として生きることがこんなにも難しい時代。
重症のガルザルを逃がすのは厳しいし、囮になったエイナルが馬から走って逃げ切るのも厳しい。
蛇はさすがに頭がキレる。一人徒歩で戻って来た。
アシェラッドの亡霊がトルフィンに話し掛け、決断を迫る。非暴力を貫くか、人助けのために戦うか。
素手で二刀ナイフ使いの構えを取るトルフィン、どうするつもりだろう。
間違いを認めてアルネイズに詫びたガルザル、全てがもう遅過ぎた。と思ったけど、強いな。それでも逃避行は厳しい。捕まれば2人共処刑、逃亡しなければアルネイズは助かる。
ノルド人(デーン人もしくはヴァイキング)が価値を置くのは戦いと富、か。これはやはり狩猟の延長線上に生じた価値観じゃないかな。
トルフィンを探している商人レイフは、史実に登場する。ヴィンランドに到達して幾人かが入植し、集落を作ったと言う。それがどこかは判明していないが、グリーンランドか、北米のニューファンドランドから北の方面ではないかとされている。
やっと、トルフィンがヴィンランドの話を思い出した。戦いを避けるならそれしかない。
ガルザルとアルネイズが蛇達から逃げ切れる気がしない。南デンマークからスウェーデンまでは陸路と海路を使ってかなりの距離がある。
それに農場にはクヌートの軍が押し寄せるはずだけど、時系列が分からない。
主を殺しての逃亡奴隷を助けようとするのは悪手だよなぁ。奴隷社会そのものが問題だけども、この中世という時代は、ボトムアップでそれを廃止する手段が無かった。反抗しても鎮圧されて終わる。
蛇も部下を殺されて手を引くわけには行かない。
アルネイズはスウェーデン出身だった。男達が欲を出して戦いに行き、その隙を別の勢力に突かれ襲撃された。それでもまだ夫には会いたいんだな。
中世という時代は、洋の東西を問わず殺し合いの嵐が吹き荒れた。西欧の中世が暗黒時代と言われたのは、不明なことが多いからだけではない。争いが多すぎて記録に残らなかったという点もある。
クヌートはスヴェン王に似て来たな。
めちゃくちゃ悪い。
オルマルはアホだけど、最初からクヌートにケティル農場が目をつけられていたんだから、仕方がない。
汚名を着せてケティル農場を接収すれば、ケティル一族から全ての財産も奪えるって算段か。
トールギルは瞬時にクヌートの謀略を見抜いたようだが、どう動くつもりなのだろう。
失われた愛のためと言う言葉が虚しく聞こえる。
オルマルがクズに育ってて草。
レイフさん、イェリングに来てたのか!
しかも養子を取ってトルフィンと名付けていた。
クヌートはケティル農場を接収するためにオルマルを利用するか。軍に取り立てて不祥事を起こさせ、農場を没収するって感じかな。汚くなったな、クヌート。
クヌートは一代でイングランドとデンマーク、スカンジナビアの沿岸を支配する北海帝国(デーン朝)を築いたが、彼の死後、デーン朝は急速に崩壊した。
クヌートはキリスト教に改宗し、広過ぎる領土を治めるために地方貴族に荘園経営を許可し、荘園とカトリックという中世ヨーロッパの封建制の骨子を作ったが、王朝自体はほぼ彼一代で終わった。クヌートがそれだけ実務的に敏腕過ぎる王で後継が務まる者がいなかったのと、侵略地の人心を十分に掴めなかったからだと思われる。特にイングランドは、クヌートの死後はエゼルレッド王の息子が即位したため、デーン人との同化が進んだとは言え、アングロサクソン人の帰属意識が強い土地だと言える。また、ヴァイキング(デーン人)は8世紀からの略奪行為のイメージが強いので、いかにクヌートが巧みに領土支配を行おうとも、各地の恨みが消えるとも思えない。
どこまでもケティルの旦那は優しい。
奴隷から自由の身になる目処がついたトルフィンとエイナル。
凱旋したクヌートはスヴェン王の生首の幻覚を。
ハラルドにクヌートが毒を盛ったのか。
トルフィンが見る悪夢の描写がいつにも増してきつい。アシェラッドの示す道が険し過ぎる。
トルフィンはこの荒々しい時代に暴力と決別するのか。それはあまりにも険しい戦いだ。
そういう作品なのか、勘違いしていた。
ならば、クヌートが逆の道を行くことは強烈な皮肉になる。
アシェラッドが言い残した「本当の戦士になれ、トールズの子」は、トールズの夢を果たせという意味だと思う。トールズはヴィンランドという楽土に到達することが夢だったはず。そのために戦うのが本当の戦士。
トルフィンは昔に比べて目つきの鋭さが無くなった。
憎しみしかなかった心が空っぽになり、豊かさを育もうとしている。
奉公人のアホ共、やりやがった。
ブチキレたエイナルと気がついたら手が出ていたトルフィン、どうなるのかな。
エイナルが生き生きしてていいな。
麦の芽が出たら後は祈るしかないのかw
トールギルはオルマルの兄で戦士か。しかも蛇の弟子。
耳は日本の戦国時代でも手柄の単位として扱われていた。戦争はとにかく血生臭い。
ケティルは元は戦士なのに情け深いと思ったら、昔の武勇はハッタリだったと。
現役戦士のオルマルは戦場で人を殺し慣れているので、子供の盗人の仕置きも苛烈だ。
しかし、この農場の行く末が心配だな。何もないとも思えない。
森の開墾が大変過ぎる。
馬と農具すげぇな。貸してくれるスヴェルケルさんも。この人、蛇と親交があったような。と思ったら家の中で寝てたw
スヴェルケルさん、大旦那だったとは。
なるほど、農場がでかすぎると防衛が難しくなるわけか。確かに軍隊が攻めてくると、蛇の用心棒団ではひとたまりもない。庇護者であるハラルド王の軍も駆けつけるまで時間が掛かって間に合わない。蛇は荒事に関してはやはり詳しい。しかし、戦乱続きで身を守る正解のない時代でもある。
トルフィンは特殊な戦士育ちで友達という概念もなかったと。
クヌート王、立派になったなぁ。軍律を重んじるようになっている。そしてやり手になった。
トルケルが相変わらず元気すぎていけないw
クヌート、策士だな。大量の烽煙による威嚇でマーシアを手中にした? おそらくマーシア領を実際に焦土にしたわけではないと思う。でないと、略奪を禁じる軍律を厳格化したことと矛盾するので。
イングランド王はエセルレッド、エドモンドと共に毒殺され(歴史上は病没)、クヌートはイングランドにデーン朝を成立させた。って、このプロセスをほぼナレーションでさらっと描いたということは、この後のクヌートのスカンジナビア遠征が物語のメインになって行くのかな。
用心棒を束ねる蛇の殺気のこもった攻撃にトルフィンの身体が反応した。そしてアシェラッドの面影がフラッシュバック。多少頭がキレて腕も立つであろう蛇よりアシェラッドの方が格上だろうけど。
パテールさん、いい人だな。
トルフィンは小さい頃からアシェラッドの軍団の中にいたもんなぁ。トルフィン自身は略奪に参加していなかったはず。それでもその集団内にはいた。
エイナルは略奪者としての戦士しか知らない。人を沢山殺したと言うトルフィンに殺意を抱くのも無理はない。そして葛藤もする。
礼を言うことも謝ることもなかったトルフィンが、エイナルにその二つを口にしたのは何かが変わるサインだろう。
そして、クヌート王の面影が。
この作品では、王子時代のクヌートは虫も殺せない優しい人物だったが、戦争の過酷さとキリスト教神父などとの関係性の中で、覇者の自覚を得た。それはイングランドと北欧をデンマーク人として初めて束ねるデーン朝を築くことに繋がるわけだが、元来の優しい気性を考えると、壮大な理想を抱いているのだと思う。
そこにトルフィンが呼応するという展開を個人的に望んでいる。
用心棒のキツネ、ドラ息子にとんでもないことを吹き込みやがった。
トルフィンは生きる目的を見失っていて、生への執着どころか死への恐怖すら麻痺してしまっている。ましてや、壮絶な戦いを潜り抜けてきた歴戦の戦士でもあるので、斬られる痛みにも臆しない。
蛇はキツネをめちゃくちゃ恐れている模様。
ケティルの農場主は奴隷に機会を与え、堅実に経営している。が、ヒエラルキーはあるし奉公人達も善人とは限らない。ドラ息子はありがちな世間知らずだが、農場内の自分を取り巻く状況は分かっている様子。
トルフィンもアイスランドで略奪に遭い、父を殺され、復讐のために戦いに身を投じた。ただ、仇のアシェラッドが死んでしまった今、奴隷として雌伏して爪を研いでいるのだろうか。きっとまた、運命の歯車は動き出すはず。
ヴィンランドサガはやっぱ容赦ないな。
ヴァイキングの大きな要素として、非常に苛烈な略奪民族だったという面がある。それを冒頭から容赦なく描いている。
NHKで2期が放送されないのはそのためだろうか。
人類史において、道徳がそれなりに成熟して普及し始めたのはせいぜい200年前ぐらい。
ヴァイキングの略奪は、狩猟の延長として人間とその財産を狩っていたに過ぎないのかもしれない。狩った獲物は使うか売る。近代的もしくは文明的な道徳観がまだ育まれていない。それでも人ではあるので、ある種気まぐれな情けはあるだろうと思うが、その面での秩序は乏しい。
ヴァイキングだけではない。イングランド(アングロサクソン人)もまたウェールズやスコットランド、アイルランドなどのケルト系地域を侵略し、それか後の帝国主義、植民地主義の土台になったと捉えることもできる。
アシェラッドを失ったヴァイキングの一党は離散したのだろうか。その結果、トルフィンは奴隷となった?