サービス開始日: 2020-05-11 (1652日目)
前作が子ども向けアニメのフリをして大人(それも玄人)向けアニメをブツケたのが不評だったのか、今作は普通に子ども向けアニメです。
しかし完成度でいうと、まだ前作の方が見れる内容だったような。
一番不満なのはディアボロモンの進化体があまりかっこよくなかったこと。
クリーチャーでありながら人型をギリギリ維持したディアボロモンのデザインは、子どもだった当時すごくかっこよく見えました。
しかし本作に出てくる進化体は、ただのクリーチャーでしかなく、そこにかっこよさが足りなかったかと。
携帯で光を集めるシーンや、子どもたちが道を開けるシーン、主人公デジモンが旧世代であるオメガモンの力でパワーアップするシーンなど、見どころがないわけではありません。
ただ作中出てくる困難が、どれもただの尺の稼ぎにしかなっていないんですよね。
自分としてはもっとハラハラドキドキする、スリルに満ちた困難が見たかったという思いがあります。
あと困難を解決するために旧世代のキャラが駆けつけてくれたのに、それをギャグにしてしまうのも不満。
そこは素直にカタルシスのある展開にして欲しかった。
過去作のリスペクトらしき演出(ボレロや初代映画の笛など)もあるものの、どれもただ使ってるだけに過ぎず、リスペクトというよりはただの借り物に過ぎなかった印象。
……と、とにかく不満点が多く、子どもだましで終わってしまった、残念な作品でした。
唯たちの修学旅行をメインにしたギャグ回。
気に入っているのは新幹線での富士山に対する行動。
最初はお菓子をこぼした唯を澪はしかるわけですが、帰りに今度は澪がお菓子をこぼすと、唯は「同じだねー」とほほ笑み、決して澪を責めたりしない。
こういうところに唯のかわいさと人間的な魅力が詰まっていて、とても好きです。
あとこの話をあらわすなら『女四人で超かしましい』なんて言葉もありですね。
最高の仲間四人で体験する修学旅行だから、いつも以上にはしゃいじゃうし、何より楽しい。
この青春の空気感が実によく出ていたと思います。
次回は修学旅行の裏であった、梓たちのエピソードらしいので、これまた期待です!
メダロットの真実が明かされる超重要回。
古くからある、実は人間の生まれる前に先住民族がいたという展開(知ってる限りだと、子ども向けではウルトラセブンが初めて?)。
さらにメダロットは先住民族でありながら、人間に扱われるグラディエーターでもあったわけですが、今回この二つのテーマにメダロットはこう答えました。
『俺達は友達だ! 今の生活が気に入っている。もっとこいつと一緒にいたい!』
つまりメダロットと子ども達は公平な関係であり、彼らはグラディエーターからの革命なんて望んでいないし、むしろ今の関係を気にいっている……という答えをスタッフはメタビーたちに与えたわけです。
またヴィクトルとウォーバニットの『対等ではなく、主従関係にあっても、そこに友情はめばえる』というドラマを描くことで、この解答を自己批評しつつ、そこへさらなる反論を提示しているわえです。
本当に旨い話作りですよね。
またかつて相棒であったメタビーのメダルを破壊してしまったヒカルと、夢の中まで追いかけ殴り合った末にメタビーを連れ返したイッキの構図も実にいいです。
旧世代の残した罪を、新世代が解決する――イッキは続編物の主人公として、見事な活躍を見せたわけです。(原作の初代主人公はヒカル)
泣いても笑っても次が本当の最終話。
結論が出た以上、あとはどう物語を着地させるか期待です。
ウォーゲームの後だから生まれた、作家性の強すぎる作品。
初めて見たとき、まず『幼い頃テレビで見た、外国の気だるい映画みたいだ』と思いました。
確かにその感想は外れておらず、Wikipediaにもプロデューサー曰く目指したのはフランス映画だと語られています。
物語として見ると、『不慮の事故で離れ離れになっていたチョコモンが主人である男の子と再会するが、男の子は既に少年として成長しており、チョコモン自身も怪物と化していた』という筋になっております。
テーマもよく、ラストの一枚絵にはグッときました。
しかしこの作品の失敗点は子ども向け映画でありながら、子どもを無視しすぎた点でしょう。
感情を小道具で表現する演出は、大人が見ればなるほどと納得できます。
でも果たしてターゲット層の子どもが理解できるかというと、それは限りなく無理に近いでしょう。
前にネットで見た言葉ですが、子ども向けの作品で子どもだましを作るのは最悪の手です。
大人がおもしろいと思う作品を子どもがわかるように翻訳して作る、これが正しい子ども向け作品の作り方です。
しかしこの作品はその翻訳をおざなりにしたことで、子どもには分かりづらい作品になった――それがこの作品が失敗した最大の理由でしょう。
もう一つ言及すると、キャラの感情の運びがわかりづらいのも、この作品の欠点でしょう。
いきなりヒカリに『デジモンが泣いてる』なんて泣かれてもドン引きですし、主人公が泣くシーンもそれまでのキャラと違い過ぎてア然としました。
こういった感情の流れをもっと丁寧に描いてくれれば、より取っ付き安い映画になったと思います。
感情がわかりづらいせいで、終盤の展開に緊張感がないのも同じく問題。
ただ泣き叫べば緊張感が出るわけではない、ということです。
太一達の扱いをセリフだけで終わらせたり、主役デジモンの格好いいシーンがほとんどなかったり、BGMが感傷的過ぎてイマイチ盛り上がらなかったりと、不満点は他にもあります。
ただ作品のテーマ自体はとてもよかっただけに、とても惜しい作品でした。
トーナメント決勝戦の決着なるか? と思いきやおあずけをくらった回。
ロボロボ団の野望やヘベレケの再登場、試合会場に仕掛けられ秘密など、内容は盛り沢山。
でもやっぱり自分はメダロットだとシリアスよりギャグ回の方が好き。(さらに言えばロクショウが主役の回はシリアスでも好き)
メダルを共振させてメダロットを操るという展開は、前回の第一部最終回の焼き回しのように感じてしまい、ちょっと不満も。
どうせなら別のアプローチによるロボロボ団の野望が見たかったです。
ただ前回では語られなかったメダロット達の過去(前世?)が語られるのは、設定の謎解きとして嬉しいところ。
残り2話でどう決着をつけるか、期待です。
細田守&吉田玲子による初期の大傑作。
テレビ版の後を描いているのですが、仲間が集結できないあたりの展開がおもしろい。(多分尺の都合でしょう)
集結はできないけれど、それぞれの仲間にそのキャラクターらしい場面が与えられているあたりに、クリエイターの良心を感じます。
物語のワクワク感もなかなかのもので、冒頭であの前作と同じボレロが流れた時は、一気にテンションが上がりました。
それでいてスケール感は前作から大幅にアップ!
前作が団地の子ども達を描いたのに対し、今作では世界中の子どもたちによるウォーゲームが描かれます。
お茶の飲み過ぎや過剰に届いたメール、オープニングの演出などが伏線として回収される終盤はまさに神展開!
太一とヤマト、そして世界中の子どもたちの想いが集まったからこそ生まれた『それ』には音楽も合わさり、とても感動しました。
後々シナリオは細田監督の代表作『サマーウォーズ』に流用されています。
サマーウォーズもキャラクターの多さやスケール感など魅力はありますが、やはり40分という尺を使いきって完全燃焼したこの作品の方が、私は好きです。
決勝戦開幕!
ほぼバトルだけの回ですが、見どころがたくさんあり、テンポもいいので楽しく見ることができました。
ついにメダフォースを撃ち合うことになった両者ですが、どう決着をつけるのか。
ナラヅケさんも本気になり、サケカースとの愛のドラマはクライマックスに。
一話限りのゲストのはずが、ここまで物語を引っ張る一つの要因になるとは。
大人らしい作戦もステキ。
次回ではメダロットが、ヴィクトルの叫びにどう答えを返すのか?
これまた期待です。
なぜこの作品がブームになったのか?
それを知りたくて鑑賞しました。
見ている中で気づいたポイントは三つ。
まず一つ目は、作画がべらぼうにいいこと。一度も乱れることなく、二クール走りきりました。
さまざまな映像演出を使った表現も見事。
ポイント二は、その設定の切なさ。
鬼になった妹を救おうとする炭治郎。
しかし妹を治すためには、他の鬼を殺さないといけない。
他の鬼は殺すのに、妹の禰豆子だけは救おうとする。
この歪みを持った設定もこの作品の魅力でしよう。
しかしこれは少年漫画、歪みは解決しなくてはなりません。
そこで作者が打った手は、敵である鬼に炭治郎が救いを与えることでした。
炭治郎はただ鬼を殺す兵器ではなく、鬼の心を救う優しさがある。
このあたりの塩梅が非常に上手でした。
ポイント三つ目は、技が格好いいこと。
『水の呼吸! ○○の型!』なんて叫ぶシーンを見たら、小学生なら技を真似したくなること間違いなし。
大人の自分でも、ついふざけて『夜食の呼吸、カップラーメンの型! 暴飲暴食!』なんてくだらないことを叫びながら夜食のラーメンを食べてます。
果たして全国の小学生で全集中の呼吸をマネした子は、どれくらいいるのだろう。
以上三つのポイントから、この作品が流行した理由の一端を感じることができました。
次は映画らしいですが、人気はどこまで続くのか。
期待です。
鬼舞辻無惨がやりたい放題な最終話。
第一部完といったところで、ここから映画版につながるのだとか。
鬼舞辻と十二鬼月のシーンはユーフォーテーブルの本気とも言える、すさまじい映像表現でした。
あそこまでグリグリ動くCGは、本当にすごい。
このCGは映画ではどのような動きを見せるのか、期待してしまいます。
カナヲに対する炭治郎のシーンもよかったです。
表が出るまで何度もコイントスする――実に少年漫画と主人公らしい選択でした。
ゼロとイチの数字が浮かぶ空――そんな幻想的な光景から始まる、モンスターと子どもたちの出会い別れを描いた作品です。
モンスター――デジモンはパソコンから卵の状態で現れ、次々姿を変え進化していく。
この進化の過程が観客の心を掴み、次の進化への期待を煽り構造。
わずか二十分の短編映画ですが、作画は大変良好。
個人的には太一が二段ベッドから降りる時の癖を動きに取り入れた作画が好み。
味方側のデジモンの勝利に、ちゃんと作中で伏線がはられており、実に見事な作りでした。
ラストのコロモンと太一のシーンでは、ついつい目が潤んでしまいます。
一期から段違いで予算が上がったことがわかる二期一話目。
まずオープニングからやばい。
バリバリグルグル動く演奏中の放課後ティータイムに、各所で気持ちよくハマるカット、どれを見てもたまりません!
このオープニングを見てるだけでトリップできそう。
内容としては初見さん向けの紹介を含めた進級と、新入部員勧誘の二つが大きなテーマ。
セリフが無くても動きだけでキャラの思いが伝わってくるシーンや、テンポと作画がいいギャグなど、上手く予算を使っています。
勧誘パートのデキは特に素晴らしく、唯が与えられた花台に悩みつつ、最後に掴んだ答えは、彼女が主人公として成長したことを感じさせるものでした。
一期の一話では入部を断って泣きそうになっていたのに、成長したな唯。
声優さん達の演技もよりハマってきて、これから二クールが楽しみになる一話でした。
日常にこそ、事件や冒険、ワクワクがつまっている。
そんなことを思い出した一作でした。
基本的にどの話も切り取った日常を映したものになっています。
どれもありふれた日常なはずなのに、吉田玲子先生にかかれば、それが良質な物語へと変換される。
一見誰でも書けそうな話なのに、その裏には綿密な計算の上で組み立てられた物語が存在する。
脚本家吉田玲子を強く意識したのは『若おかみは小学生』からですが、本作とメダロットでその凄みを存分に味わいました。
何を書かせても、物語る話が必ずおもしろい。
これは吉田玲子先生の作品を深堀りしなくちゃいけない、一生ついていきたい人だ。
そう思わせる魅力がけいおんにはありました。
ほとんど吉田玲子先生の話になってしまいましたが、まとめに一つ。
当たり前の日常だってドラマの一つ、アニメのシナリオを学びたければ、けいおんを見よう!
神回、それも最大級の少年アニメ史に残る神回です。
ビクトルが語った辛い現実。
それはまさかの現代の日本に生まれた子ども達への痛烈な批判でした。
ここだけでもすごいのに、今回の脚本は吉田玲子先生。
当然それだけでは終わらせず、子ども達にとって友達でありヒーローのメタビーに『日本の子どもだって色々あるんだ!』と語らせる凄さ。
それは明確なビクトルへの反論にはなりきれていないけれど、でもかつて子どもであった自分からして、メタビーの言葉はとても嬉しいものでした。
イッキがこの場面では敢えて何も語れないのがまたよし。
細かいギャグのテンポもよく、カラスミさんのシーンでは手だけ映すことで感情を読み取らせる見事な演出力。
この回を見てメダロットスタッフ、中でも吉田玲子さんに一生ついていこうと思わせる内容になっていました。
ギャグがキレキレな修行回。
シノブの過去が語られましたが、まさかあの性格は姉をエミュレートした結果だったとは。
姉の死がシノブにとってあまりに辛かったことがわかるよい設定です。
現在と過去の演じ分けも凄く、声優さんの本気を感じました。
カナヲのキャラもおもしろいけれど、今後炭治郎にホレるのかな?
まだカナヲは未知数な感じですね。
映画版でやる任務の内容が終盤流れていましたが、ここだけでもドキドキする内容でした。
ますます映画版に期待です。
大晦日ライブ回。
バンド活動するなら、ライブハウスは外せません。
そこをしっかり番外編で描いたのが見事。
この話で唯達が二年生になって一年経過しましたが、まさか二期は三年生の一年間だけ描くのでしょうか?
一期で一クール二年分、二期で二クール一年分とは、また無茶をなさる。
しかし安心安定のスタッフなので、心配はなし。
リハ中に失敗した唯たちを、温かく見守る先輩バンドが好印象でした。
唯たち→先輩バンド→さわちゃんたち大人組
といった感じで世代の流れも見れて完璧。
アリカ初恋回。
もう完全にアリカが主人公なエピソードでした。
ゲストである北から来た少年のキャラもよく、見ていて惹かれるものがあります。
あのキャラだからこそ、アリカが初恋する意味もわかる。
そして後、少年が破れた後にはイッキが立ち上がる。
自然と流れがイッキにシフトし、イッキ×アリカ派も安心な展開でした。
終盤では大会運営委員の正体や、敵の悲しい過去が垣間見られ、なかなか次の展開が楽しみになりました。
帰ってきた特訓回。
今回は全集中の呼吸を常時キープすることに。
柱という超えるべき存在ができた今、実にわかりやすい実力の見せ方。
今回しのぶの過去が描かれました。
この作者は悲しい過去を描くのが上手いですね。
鬼だけでなく、当然柱にも譲れない悲しい過去がある。
それを含めた上でのぶつかり合いというのが、熱い!
今回のクールではもう鬼との戦いは無さそうですが、劇場版はそのあたり期待できそうです。
それぞれの成長と失敗を描いた神回。
みんなが躓いて痛い目にあった時、それを救ったのが唯からのくだらないメールだったという展開が好き。
それぞれ成長して大人になろうとするけれど、原点にいる唯がそれを支えているという構造が面白いですね。
唯というキャラクターがこの世界でどんな意味を持つのか、改めて示されました。
その後、それぞれ成長という結末を迎えつつも、元のけいおん部に戻るところがまた愛おしい。
どんなに変わっても、今の私達が帰る場所はこの!
こんな宣言が聞こえた気がしました。
……とツラツラ語ってきましたが、この回って他にも色々見方ができそうですよね。
それによっては様々な解釈ができそう。
個人的にはラブレターをもらった事実を直接語らず、それでも目に見えて変化があった律の描写が一番好きです。
あと前髪を下ろした律はとてもかわいい。
より好きなキャラになりました。
やっぱり実は空気が読めて、自分から進んで道化になってるあたり、律は意外と精神年齢高めなのかな?
(逆に精神年齢が低めなのは、意外と澪だったり。大人っぽい見た目とのギャップがまた良し)
一気に動き出すヒカル回。
ロボロボ団が怪しい動きを見せる中、かりんがロボロボ団のコスプレをしたせいでちょっとした騒ぎに。
これコウジの虫回で見たいと言っていたシチュエーションなので、かなり嬉しかったです。
コウジの再起をかけた展開も熱い。
スミロドナッドがメダフォースを撃てたのは、確か先祖返りだったか。
ジョースイハンもさすがの実力者で、メダロットの転送を悪用する戦法は、ルールの裏をつく見事な作戦でした。
こいつ相手なら、宇宙メダロッターXにヒカル本人が登場するのも納得。
いろいろ伏線が張られていますが、ヒカルの問題にはどう決着をつけるのか。
期待です!
柱達の紹介話・後編。
今回の炭治郎はとても主人公らしい活躍をしてました。
先輩を振り払ってでも禰豆子を助けようとする姿勢、実にいいです。
お館様さまのキャラも実にいいですね。
こんな穏やかな人が鬼を斬る鬼殺隊のリーダーなのだからおもしろい。
炭治郎達の治療が始まり、次回からは再び修行編か?
柱達とも今後どう絡むのか、期待です。
メルパンCGお披露目回。
冒頭の少年少女合唱団のシーンからカオスなスタート。
今回のプリチャンはかなり割り切って展開を早くしてますね。
キャラが強烈に立っていて、脚本側もキャラを掴めているからこそできる仕事ですね。
あんなとえもの関係も、視聴者(またの名を大きなお友達)が望んでいた形に収まって一安心。
それにしてもメルテックのライブはなんというか……セクシー過ぎる。
本当にクレームが入るんじゃないかと、ちょっとヒヤヒヤしました。