世間知らずのお嬢様だったチューズデイが、
紆余曲折を経つつも、一先ず順調にステージを広げていき、
またキャロルとは違う意味で初めての大切な感情を抱く人を見つけ、ときめく日常によりハリが出てきた矢先。
直視し難い新たな現実を、キャロルに肩を預けながらも受け入れ、大人になる……のかなーと思わせる、
これはこれでビターな美味しさもほんのり味わえた一話。
こういう話が少しでもあるだけで、
最初に述べた「世間知らずのお嬢様」というテンプレキャラに、
厚みや、感情移入させるだけのリアルさが出るが、
それも2クールの連続物だから描けるし、
描くべき構成要素でもあったんだよなー…。
全く考えれば考えるほどよく出来すぎてて、
ビターな部分もひっくるめて、というかそこがまた愛おしくさせる、
どこまで素敵な世界なんだキャロチュー!!
メイン…の周りにいる、いわばサブキャラたちや、
そこで繰り広げられていた、C&Tたちには一見関係ないと思われていたドラマが、
一気に距離が近くなり、彼ら・彼女たちのドラマも掘り下げられた今回。
アーティマモ劇場や、7●イ?をネタにしたような笑えるAI問題を挟みつつ、
その当たり前の存在であるAIを潜り抜けた人間たちが動き、変わろうとする、政治社会を含むC&Tの周辺の前兆感。
前々回でちょっとだけ触れた火星であるゆえの問題が、ここに来て別サイドからも本格的に浮き彫りになってきているが、
特に難民問題は、個人的にはやはり…今のトランプ大統領を反映したものなのかなと思ったり。
私が欠かさず聴いてる大好きなラジオ番組「アフター6ジャンクション」のC&T特集でもナベシン監督が仰ってた、
『理想も込めた近未来の舞台』であるにも関わらず、私たち観客側の現実問題のメタファーがどうしても入ってきてしまう辺りも含めて、
本当に今作は見れば見るほど、音楽背景の他の追随を許さない凄まじさはもちろん、
物語やアニメ観点からも、大変興味深い作りになっているなーとしみじみ…
2クールで終わらないでほしいと思う一方で、
ここまできたC&Tの世界をどうたたむのか…
さらっとあっちゅーまに、しかし考えるとどこまでも魅了してくれる今作において、
実は物語的に後の大きな転換点になるのかなーと思う一話だった。
もろにホイットニー・ヒューストンと重なるフローラは、
林原さんの芝居も相まって、前半から泣きそうになった。
後半まで見れば、その涙を今作のオリジナル・アニメーションによって、
何とロマンチックで感動的なものに変えてくれることか…
改めて、制作陣の音楽に対する愛がとっても素晴らしく感じれる、
前回に続く神回だった…!!
伝説と称されるのも納得の、空気を変える神々しいストーリーとその歌手。
歌を通して、文字通り神のように悟り、夢にまで出てきてほしくなるほど余韻が凄い、残響する楽曲と演出…
EDに入ったらまさに納得。
ビバップやダンディでもその印象的な後味を残す本を書くことで刻まれた名ライター、信本敬子氏の名前。
今後もキャロチュー書いてほしいような、
しかし今回のみだったらそれはまたそれで素晴らしく印象的にもなるような…
キャロチューに更に深みを増してくれた、
個人的にも特別な一話でした。
俺も死ぬ時は、All I See聴きながら逝きたいかも…
新OP&EDと共に見せる、
馴染みある中にも感じる、
変わらぬあっちゅーまの心地良さの中にみる新しい風と展開…
物語やキャラは制作陣らしいぶっ飛んでるが、
そこがまた推進力且つ今作ならではのユニークさとなり、
新曲共々つくづく気にならせる安心の作り!
さぁ、この新世界観… 1クール目を超えてくるか…?!(余裕で期待
コメンタリーの会話劇・ネタ・編集・演出、
そしてメインとなる数々の挿入歌の振り返り方…
全てがお手本のような、素晴らしく飛ばせない満足できる総集編!
どこまでも最っ高すぎかキャロチュー!!
振り返れば、何となく出会い、デビューのために動き出したキャロチュー。
心地良くてあっという間だったけど、デビュー目前になるにつれ、
開花するための試練のようなあれこれが怒涛のように流れて来ては、
1クールの締めまでたまりにためられ、遂に爆発したところで終わった前回からの今回。
実際は今も、もっと、
二人の中でも片付けなくちゃいけないリアル事情が山ほどあるだろう。
しかし、それでも…
今は。今だけは。
自分たちでも信じられない、奇跡を起こして掴み取った目の前の舞台のために…
一旦しがらみは全部取っ払って、
自分たちの音楽魂を乗せて、最後のライブを歌いきる。
何となく動き出した奇跡の2人の音楽は、ひとまずここで終わり…
全世界が注目する、舞台上の2人の音楽が、始まりを告げる一話。
2クールめも、引き続き楽しませていただきます(-人-)
見続けてしまう、アーティストの魅力。
それは完璧な表面を見せることだけでなく、
未完成な粗さからの成長や、時に痛ましく・悲しく傷つくリアルな生活をも、
本人の意図せずところで、結果的にドラマの一つとして表現してしまい、
奇しくもそれがまた、観客を見守らせたり魅了する、小さくない要素…
連続物だからこそ描ける展開にして、
しかしこの一話だけ切り取っても観ても実に巧みに響く、
観るほどに驚かされる、またしても見事な一話。
あと個人的な好みもあるが…
今回の書き下ろし歌「Lost My Way」は、
私のオールタイムベスト音楽映画「シング・ストリート」における、『To Find You』のような…
クライマックス前における、しかしそれだけ切り取っても最っ高に寄り添われるように染み渡る、
物語上でも、アルバム曲集でも、決して忘れられない、
儚くも大切なピアノソロソングをここで出されたのも、
非常に素晴らしかった…。
しかも終盤、さらにまた予想してない・しかしありえなくはなかった伏線から、
さらっと急スピードな展開は、
個人的には全く違和感なく、ただただ夢中になる引きとして見届けさせられた。
次はいよいよ1クールの〆話…
一気見だからこそちらっと先にwikiで見てしまった情報を胸に(笑)
いっそリアタイ勢よりドキドキしてるのではという心境で次の話を観なければならないはめに…!
ピョートルとマモ…じゃなくてアーティガンの掛け合いが最高すぎて草不可避
そしてここに来て、気づけばドンドンすれ違ってく2人…
音楽と共に、爽やかな心地良さから無意識にぐっと力が入って刮目させられる物語。
なんだかリアルタイムじゃなくて一気見でよかったとすら思えてきてしまうほど、
改めて、見事なストーリーテリングすぎだと再認識した一話だった。
役者…いや、歌声は揃った!
物語の推進力も正真正銘盛り上がってまいりました!!
ただヴァンパイアサイコレズねるの伏線は、拾われるのだろうか…w
あとファッキンシスターズのような、
唐突にぶっ飛びコメディ挟んでくるあたり、スペダンスタッフらしいさすがのセンスだった★
さらっとハイテンポで流れる展開に、
さらっと深まる2人の絆…
本当に、ただ眺めてるだけで心地よいだけでも最高なのに、
初見や門外漢でも分かりやすく兼くどくなく、少し後味も引いてくれる、
至福すぎて毎度あっという間の23分。
5話にしてやっとファーストライブ…
しかしこのファーストライブを観るために、
一気見した価値を大いに誇れる、
まさに世界を超えて心から彼女たちのファンになった一話だった。
「COWBOY BEBOP」、そして「スペース☆ダンディ」のナベシン監督×ボンズ制作×フライングドッグレーベルのアニバーサリーでもあるアニメということで、
ず~~~っと気になりつつも観れてなかったのだが、
この度コラボカフェが間もなく終わると知り、駆け込むために本日から急いで一気見すべく、念願の第一話。
一目で異彩を放つデザインにして、手練れが作る映画のように、言葉少なくとも心地良く・何となく・気づけば入り込んでしまってる見事なテンポと世界観導入…
そして、これまでの監督作以上にスポットが当たる、今作のテーマ“音楽”の描写。
前情報なんて全くなくても、物語同様…いやそれ以上に、音楽が奏でられた瞬間『……ぁあ、いいな、これ……』と、音楽を中心とした総合芸術・娯楽の世界に、ただただ見入ってしまい、
気づけばあっという間の23分、1話終了。
これだ。この筆舌しがたい、しかし唯一無二のセンスで包まれた一作こそ、ナベシン監督&ボンズチーム印アニメ。
自分なんかの拙い言葉で語るにはあまりに恐れ多いけど、
それでもこのレビューで少しでも誰かの頭に残すことができたら、それだけでも本願と思わざるを得ないほど、とにかく一人でも多くに知られてほしくなる、今年最高のアニメの1つを確信してやまない、信頼・そして待望の一話だった。
…まぁ、ここまでフィーリング一発でいきなり酔いしれてるのも自分くらいだろうが(笑) だがしかし、ちょっと冷静に振り返ってみても、
構成として、今時・そしてナベシン監督作的にも恐らく珍しい、分かりやすく導入話として描かれた、ザ・1話だった。
そういう意味でも、むしろアニメに疎い人にこそ(ビバップ等もそうだが)、とても見やすい一話になってるとも言えるのではないだろうか。
一昨年はブレードランナー制作陣から、そのスピンオフを依頼されたほど、
全世界のエンタメファンやクリエイターも注目するナベシン監督の、新作オリジナルアニメ。
大変今更ながらの追っかけで、あーもっと早く見とけば…という気持ちは勿論だが、
しかしいざ見始めれば、それ以上に『やっと監督の素晴らしい新作を味わえる…!』という高揚感で、先の悔しさなぞ一瞬で吹き飛ばしてくれた。
遅まきながら、今作も楽しませていただきます(-人-)
実はふんどし派だった…ではなく、
ふんどしがメインのビジュアルというのは、
初めてみたかもしれない…
もう世界観やストーリー以前に、
新作ごとにこの作品・制作陣にしか作れないぶっ飛び過ぎたネタ(プリズムジャンプ等)を見せつけて、
ずっと見てきた古参でも、見る度に驚かされたり笑わせてくれるパワーとオリジナリティが本当に凄まじい…
特に男子メインのキンプリになってからは、元々映画枠というのもあってかネタへの振り切りが、改めて見ても半端なくて、
今作こそ、制作陣の頭どうなってるか知りたくなる(笑)
次から次へとネタが駆け抜ける情報量で、
シリーズファンには変わらぬ安心のクオリティ。
正直何をやっているのかついていく気も起きないほど独特でパワフルな展開だが、
でもだからこそそれがこのシリーズの魅力だったなーと思い返す。
キンプラ以来の新作、久々に楽しませてもらいやす!(爆)
ゲーム原作物ではよくあることだが、
あらゆるメディアミックス化をしてきた「逆転裁判」もまた、
やはり圧倒的に「原作ゲーム」が至高すぎたなと再認識(それだけゲーム原作物が他媒体で面白く作るのが難しいということでもあるけど)。
そんな原作ファン的には、
前期を含むこの“アニ逆”に、個人的なサブタイを付けるならば…
『早過ぎる逆転』かなぁ(笑)
でも、アニメならではの描写やオリジナルエピソード、
声のついてなかったキャラの音声化などなど、
なんだかんだ、ファンとしては一度は見とくのもありだったかな~とは思えました。
アニメから入った新規層は(途中離脱した人も)是非、
お買い得でもある原作を、これを機に遊んでほしい!!
(結局これに尽きるw)
そして、なにはともあれ、
成歩堂三部作のアニメ化完走、お疲れ様でした。
突然別作品レベルに悪魔の作画崩壊するちーちゃん怖すぎ…
これもはやアニメ史上でも外せない衝撃シーンでは(トラウマ
イトノコ刑事の着メロ… それこそ異議あり!異議あり!異議あ(r
ゴドー検事がついに成歩堂くんに千尋さんへの怒りをぶつけるくだりは、
原作に対し躍動的に絵を使い、間やBGMを含む演出もしっかり作りこんでて、
久々にアニメならではの良さを見いだせた…!
駆け抜ける微ダイジェスト、
でもその中で描かれる原作にはないシーンには有り難がる原作厨…
でも頭巾の件は反則すぎィ!!
アニメの作り自体には納得してない原作ファンだけど、
これまでの原点と最終話に繋がる最後には思わず高ぶってしまう、
原作の構成力の神がかりっぷりェ…