先週のアニメオリジナルが良かっただけに、
また原作エピソードのダイジェスト未満な急展開に戻る構成には…
やっぱり異議あり!
アニ逆最後のオリジナル話にして、
さりげなくもクライマックスへの橋渡しにもなっている一エピソード。
特に原作プレイ済みの身としては、思わず何度も涙腺刺激されたほど、
ささやかながらも(ある種だからこそ)心ゆさぶられる、アニメだけの・ならではの描写の数々…!
これを見るために、ここまでアニ逆を見てきてよかったとも言いたくなるほど、
アニ逆屈指の名回でした!! 異議なし!
そもそもジョーという壮大で濃密な傑作を原案にしておきながら1クールで作ろうって時点でかませにも満たない負け戦なのは目に見えていたが、
今回はそれを体現したような“とってつけ本物…いや偽物”回。
自らの意思でリングに立つのがボクサー…って、
そんなことも分からず立ちはだかり、まして一発でKOしたあげく早々にお前の勝ちだなんてほだされる奴が9話の敵だなんて、
ジョー原案抜きにしても、リアリティも付き合い甲斐もなくて萎える。
そしてここまで見てても、ジョーを名乗るにはあまりにも牙がなさすぎるジャンクドックに、
それこそ原案作では一番の魅力でもあった、主人公としての憧れが全く抱けない。
ここまで来たら最後まで付き合うつもりだが、
むしろここまで見ても1話が最高潮だった今作は、
それこそ1話をもう少し練って伸ばし、後の展開は想像を膨らませることで楽しませる短編映画とかの方がずっとよかったと思わざるを得なくなってきた。
見れば見るほどジョーの名を掲げるのがいかに危険かということを実感させられる一作になりそうだ…。
強引なのは否めないが、ここまで大げさに“本物”を振りかざして興味を引くのはまさに『ジョー節』。
まぁそれでもここまで見てて期待はできないが、
それでも今までよりは進歩した あした を見せてくれることを切に願おう。
尺不足かなぁとも思ったが、
ジョーだったら1話2話でももっと濃いアニメだったなぁと考えると、
この横道は幅広く豊かの逆に、ただでさえどうかしてる1クールの核の話を薄くしてるだけだった。
無論、この前後編も正直とってつけたようなおっさん回であまりに微妙だった…
ジョーファン目線で言えば駆け足過ぎるし、
一つの作品としてもカタルシス皆無で、
雰囲気で強引に進めすぎ…。
残念ながら、これ以上ジョー原案名義にするのはいただけなくなってきた。
昔友達が靴下脱いだ後に洗い流さず浸かって、
毛玉がうじゃうじゃ浮いてたクソ汚い湯船を思い出したじゃねーか!!