1期に引き続いて、ファンタジーな存在が過ごす賑やかな町の日常を描くコメディ作品。
単に日常系の展開だけに終始せず、主人公であるシャミ子と周囲の人々の関係性の発展や、過去の秘密が徐々に明かされていく面白さも盛り込まれていて退屈しない。特に千代田桜の所在が分かった後のシャミ子と桃の会話は感動を誘う。
全体的にテンポが速く軽快に話が進む。ギャグシーンではこのテンポで丁度いいのだが、しんみりシーンのテンポまで速いせいで余韻に浸る暇がないのはいただけない。
話は面白いこと間違いないが、演出面で損をしているように感じるのが残念。
上質なアニメではあるのだが、アーニャが入学してからは失速したように思われ、世間でもてはやされている程覇権アニメという気はしない。これ以上の点数をつけるにはどこか物足りない。
ヨルさんの萌え要素、心を読んだ際のアーニャの反応、黄昏のスパイミッションなど、面白いは面白いのだが、平均的なレベルに収まっている印象。ごめん嘘。ヨルさんの萌え要素は最高。
ストーリーはともかく、作画や演出はCloverWorksの丁寧な仕事をたっぷり見ることが出来て満足している。背景・人物共に最後まで美麗だった。