初心者にもビームライフルの魅力が伝わる、とても良い作品でした。
恥ずかしながら私はこのアニメを観るまでビームライフルという競技自体知りませんでした。そんな私にも分かりやすいように随所に丁寧な説明が入っており、また競技自体の説明だけではなく、マイナー競技ならではのあるあるといった幅広い視点から描かれているため、さながら射撃部に入ってるような感覚を得るリアルさがあり、とても楽しめました。
ビームライフルという競技の特性上、動きが少なく映像作品にするにはどこか退屈になってしまうのではないかという心配もありましたが、演出や脚本でとてもテンポの良い作品に仕上がっており、退屈するどころか喜怒哀楽が豊かな作品で面白かったです。テンポやノリの面で独特な魅力がこの作品にはあり、それが大いに生かされた映像化だったと思います。
それから、特筆すべきは挿入歌の素晴らしさ!主に試合中に流れる、ライフリング4の歌は挿入歌とは思えないくらい魅力的で、本当にテンションが上がりました。特に「Shangri-la」が凄く好きです。
演出や挿入歌により動きが少ない競技を巧く魅力を高めてアニメにした素晴らしい作品でした。
メモ
Date:2019/10/16-2020/1/19
Ranking:1
(テレビシリーズ~劇場版までの全体の感想です)
この作品を観始める前、その可愛らしいキャラデザや子ども達が冒険するというテーマから快活な作品だと勝手に思っていました。しかし、実際にはアビスの理の中でひどい苦痛を伴う呪いに苛まれたり、理不尽な大人の都合で最愛の人を「成れ果て」の姿へと変えられてしまったり・・・観ているこっちまで苦しくなってしまうくらい残酷な一面をも持つ作品でした。
しかしそんな状況においても、「好奇心」を持ち続け、穴の深く深くへと冒険を続けていくリコとレグの姿は狂気的なくらいキラキラと輝いていました。どうしてそこまでして冒険を続けるのか、完全に理解するまでに私は至っていません。しかし、そんな彼らの姿にひどく勇気づけられ、未知のものにも恐れず「憧れ」を持ち続けたい、そんな気持ちを抱かせてくれたのも事実です。
ナナチの「そんなもんじゃ、憧れは止められねぇんだ!」という一言に、この作品の全てが詰まっているような気がします。
冒険をテーマにした作品は数あれど、ここまで残酷で、しかし美しく好奇心をかき立てられる作品があったでしょうか。
なんと・・・素晴らしい・・・
メモ
Date:2020/1/17(劇場版)