サービス開始日: 2020-03-01 (897日目)
ゆるさを残しつつも涙なしでは見れない一作
高校生だった本編から数年たち、大人になった野クルメンバーが今度はキャンプ場を作る
作品を通して成長したキャラクターを見るだけでも心が揺らいでしまった
大人になった彼女たちなので、昔ながらの緩さがなくシリアス展開が多いのかなって思っていたが
いつも通りのLINEのやり取り、会話の雰囲気は昔のまま。
変わったところと変わらないところのバランスが非常に良かった。
ガッツリ2時間ある作品でゆったりとした雰囲気が続くのにあっという間に感じたのは日常に起こる小さな感情の揺らぎと少しの緊張感、ふとしたところで見せるゆるさのタイミングが絶妙だからだと思う。
シリアスなのに見ている側からするとシリアスに見えないような演出も心地よかった。
ちょっとネタバレになるが、しまりんとなでしこが2人で温泉に入りに行くシーンが非常に良い。
映画を通して伝いたいメッセージが詰まっているってのもあるが、それ以上に私たちに勇気を与えてくれるシーンだ。
リアルではないけれど、限界まで私たちに寄り沿ってくれている作品だからこそ、力があると感じた
創作と消費、ギャルゲー(2次元)と現実(3次元)の間
THEオタク男子が最高のギャルゲーを作る話
見ていると何かを作りたくなるような衝動を受けるが作品の続きも見たいから消費したくなる~!
とった気持ちで見れる
個人で作るところから始まっているからこそ感じられる、何という絶妙なバランス
演出は視聴者にそっちを優先して欲しいようなシーンは分かりやすくやっているように思えた
ミスリードさせて本質から少しずらすような流れが次の展開を面白く見せている一つの要因かなと
ギャルゲーで描きたい一部のエピソードが作中ですぐ回収するメタ要素がたくさん詰まっていたように思える
回収が早いため、関連も付きやすく終始面白く見れた印象
ベタ展開はサブヒロインで行い、メインヒロインの加藤にはベタをブレイクしていく感じがまたよい
主人公目線でヒロインたちを見る際にたまに赤いラインで強調された画風になるのが気になるところ
主観目線が全てこういう演出ではなかったため、主人公がヒロインを選ぶ一つの基準になっているのか
とも思う
ともかく面白い作品でした