2話の1年生と3年生の距離感というテーマから、唯一抜け出せないダイヤ。
後輩とうまく打ち解けられないという悩みはなかなかリアルなテーマで、共感する人も多いのでは。
それだけに内容が薄っぺらかったのはもったいない。
転校先で中学時代の友人と再会。それだけなんだけど悪くない。なんとなく青春を過ごしている等身大の空気感がある。
部活を引退し、受験勉強で忙しくなる3年のこの時期にストーリーをどう動かしていくのだろうか。
領土は移動しない、なんて当たり前のことが当たり前じゃない国。他国からすれば侵略でも、当人たちは別に領土を拡大しているわけではないし、ただ大型バスで通過している感覚。常識外れだけど悪気はない、そんな気味悪さがおもしろい。
学年ごとの距離感はミューズにはなかった新しいテーマ。
雨音が作曲のヒントになるのかと思ったら、ちがう方向に。
「無」から始まり、最終的にお寺で団結する流れ。ある意味仏教回。
流れ弾OKの時点で結末は読めたが、にしても展開があっさりだった。
結果的に1話の荒くれものは行き先をまちがえたな。
殺人をできることが、殺人を推進するのではなく逆に抑止力になっていたと。
15年前に原作を読んだなあとシミジミ。
にぎやかなキャラと静かな絵面のコントラストが良い。構成もセリフ回しもまわりくどくなく、シンプルに見入ることができた。
あと、なにより主人公の言動がかわいい。何もできないけど前向きでみんなに受け入れられてるのがよくわかる。
「おい、当たれと思ったろー」