2度目の視聴
冒頭で文化祭のシーンが流れる意味が以前は判らなかったんだけど、もしかして比企谷の自己評価の低さや簡単に自分を傷つける手段を選べる人間であることを選べるシーンだったからなのかな?
そしてそんなシーンが描かれたからこそ、比企谷と接する人間たちと比企谷自身の温度差が顕著になる。
教室の喧騒の中で机に突っ伏して寝る比企谷の姿は典型的なぼっちキャラのものなんだけど、そんな状態の彼に結衣や戸塚が話しかけてくる
部室で自分は関係ないなんて顔で本を読んでいても雪乃はごく自然に紅茶を淹れてくれる。
戸部が比企谷を邪険にする態度に出た際も、雪乃が「出ていって」と言えば比企谷は自身に向けられたものだと当然のように受け止めてしまう
比企谷の自己評価の低さが幾つものシーンでこれでもかと描かれている
ただ、比企谷は周囲の人間の態度を意識していないという訳でもないんだよね。意外な周囲の態度には驚いている様子を見せるし、戸塚や結衣と接近してしまった際もかなり相手を意識している。雪乃と二人きりの帰り道では互いに相手を意識しているのが伝わってくる
京都を結衣と散策する様子などとても楽しそうだ
周囲や彼自身は着実に変わり始めているのだけど、その変化に比企谷の認識が付いていけていないように思える
クラス内カースト上位から告白の手伝いをして欲しいという依頼、海老名の雑談にも似せた要望、葉山の動き。
第二期も序盤から思わせぶりな行動に出る人が多く、大変好みな展開
アインズはカルネ村を滅ぼしたい訳じゃなかったのか。アインズはンフィーレアとエンリさえ生き残れば他はどうでもいいと考えているんじゃないかと勘違いしていたよ。程々に恐怖を与えた上でンフィーレアに更に忠節の心を植え付けたかっただけかな。又、この戦いの中でゴブリン達も全滅してしまうんだろうと勝手に予想していただけに、誰も死なずに済んだこの結果は良かったな
ただ、王国編もそうだけど、ナザリックが関わるだけでどれだけの危機的事態も茶番になってしまうのは少し問題かもなぁ
カルネ村に対して無力な自分が何をできるかと悩んでいたエンリ。今回は突然の襲撃に対し、毅然と対応し背後からトロールが攻めてきたと知れば率先して囮役になった。そもそもゴブリン達がエンリよりも村を守ることを優先したのだって、エンリがゴブリンに誠実に対応した行為が基になっているのだろうし
そしてンフィーレアは戦いの中でエンリに告白。ゴブリンに後押しされたりもしたけど、ンフィーレアのように色々考えすぎて行動に移しにくいタイプはもう後がないって局面に追い込まれた方が自分の想いを伝えやすいのかもね
村長としての役割も果たし、自分を支えてくれる存在としてンフィーレアを得られたエンリ
ナザリックに招かれ歓待を受けたのはカルネ村の長としてアインズに認められた証と受け取ることも出来るのかな
それにしてもかつての仲間たちと作り上げたナザリックを無邪気に褒められただけでネムを保護対象に加えてしまうなんてアインズはチョロすぎだよ!
超越者と言うよりお爺ちゃんみたいな態度になってたのは正直笑ってしまった
IH予選に対するそれぞれの姿勢の違いが印象的。
他のメンバーほど思い詰めていない海老名は「まだ二年だし」と言う。もうこれが最後の大会となってしまう三年生組は「悔いのないようにやろう」と言う。けれど、彼女らよりも人生面でもバドミントン選手としても先輩の立花は「楽しんでやろう」と朗らかに告げる
立花の言葉はどれだけ厳しい大会であってもバドミントンは楽しいものだと知っているから出てくる言葉なのかな?
最後の大会だからと、今年の北小町は今までと違うと猛練習に励んでいたリコ。だというのに初戦の相手が去年のベスト4。彼我の実力差を察した綾乃の無慈悲な言葉があまりに残酷で、それにリコが反論できなかったのも悲しい
勝ちたいと思うから、勝てないとしか思えない相手を目前すると言葉が出なくなるし、プレイも雑になる
立花の意表を突く助言があり、なぎさが大声で発破を掛けて、皆の応援があって。そこからリコらしさを取り戻し岩澤に一泡吹かす、けれど岩澤も巧みな緩急でリコを追い詰める。
二人の試合はバドミントンの面白さが幾らでも詰まっているように思えて見ていて気持ちのいい試合だった
リコが石澤との試合に負けて最後には泣いてしまったのに、それでも試合直後には「やっぱバドミントンって楽しいです」と言えたのは、とても尊い強さであるように思えた
前回のコニーの言葉を引きずっている様子の綾乃。自分と母親が別離する原因となった薫子との戦いにどのように挑むのだろうか?
ヒストリアの過去がかなり壮絶。母親に温もりや繋がりを求めたのに拒絶された挙げ句、その母親が目の前で殺されてしまうなんて。
というか、そもそも「進撃の巨人」において平凡にそして幸福に生きてきた人間の方が少なかったりするけど
ヒストリアとエルヴィンの過去が明かされ、王政打倒と次期団長に関する未来の話が提示された一方でヒストリアは本当の父親であるレイス卿と再会。ここが人間と人間が戦う物語の分水嶺のように思えた
王政が持つ巨人にエレンが喰われる可能性が出てきて、エレンが拘束されている様子も同時に描かれた。どこまでもピーチ姫のように攫われてばかりのエレンの扱いが少し笑えてしまう
根津屋がマトモになってる……。元々は賑やかなキャラクターが事故や事件などによって大人しい性格になってしまう描写っていつになっても苦手……
これが封印派が狙う事態なのか。夢によって飢えや希望を奪い進化の力を無くそうとしているのか
根津屋の変わり様は立ち位置が中途半端なものになりつつ有った宗矢が封印派と対立する決定的な理由となりそうだ
そして変わったのは根津屋だけでなくオカルト研究会の雰囲気も。以前は突然現れた巨大猫に対しオカルト的な視点でワクワクと見ていたのに、今回は現実の日常生活に迫りつつある脅威の一つとして捉えているように見える
だからのぞみが宗矢の正体を指摘したのもそういった脅威への恐怖が有ったのかもしれない
それにしても宗矢とのぞみの遣り取りが非常に素敵。
到底信じられない話を明かした宗谷の言葉をあっさり飲み込むようなことはせず、かといって拒絶もしない。どちらかと言えば宗矢が陥っている事情を理解するよりも、宗谷の心を理解していくようなのぞみの態度はとても良いな。二人のゴメン、ありがとうの応酬。そして「街を守ってくれてありがとう」というのぞみの言葉
宗矢が何を守りたいかがはっきり定まった瞬間のように思える
これまではヒーロー達が地球を守る正義の味方、宗矢が地球を守るヒーローを攻撃する悪者という構図で本作を見ていたのだけど、閣下の登場によってその構図はひっくり返る。このような展開は水上先生ならではと言った所
次回以降の展開も非常に楽しみ
結局青空つぐみの性別はどちらなんだろうか?
常識的に考えて女子校に男子が居るわけないんだけど、色々と常識に囚われない本作ならつぐみが実は男だったとしてもそれ程不思議だとは思えなかったりする
と言うか、何だかんだ本能に従って生きている華子が反応している時点で性別確定している気もするが
少しずつ人間関係が複雑怪奇な事態に。伊織は女性相手では千紗と付き合っていると周囲に宣言され、男性相手では耕平が好みと梓に認識されてしまった状況。そんな今回は新キャラのケバ子のために奔走するという内容
ちょっと見では伊織の目的って何なんだよと突っ込みたくなるような無軌道っぷりでは有るんだけど、会ったばかりで好印象も抱いていないケバ子の気を晴らしてやるためにあれだけ嫌がっていた女装を一番目立つ形で出来るというのは、なかなかの侠気で有るようにも思える
……まあ、その行動がスカートめくりで非常に不機嫌になっていた千紗の心情を更に害する要因にもなってしまうわけだけど
でも、何だかんだ言ってもお好み焼きを作る際に息の合った連携が出来る伊織と千紗はお似合いカップルに見えるんだけどね
原作そのままのサブタイトルなんだけれど、今回の話の内容をよく表していて秀逸と感じる。
しおを取り戻し二人だけの城を作るために努力するさとう。けれど、彼女の知らないところでしおの精神は危うさを増している。更には北埋川は叔母の存在に疑念を持ち始め、三星はしおとさとうの関係を知り、バイト先の後輩はさとうに劣情を抱く。
というかさとうのヤバさは比較にならないけれど、その周囲には何故これ程までにヤバイ人間が揃っているのか。真っ当に感じられる人間がしょうこかモブしか居ないって……。やはり類は友を呼ぶのか…
混乱する思考の中で母親の幻覚を再び見たしお。家族なら助けてくれるはずが、告げられたのは許さないという言葉。しおが記憶を閉ざしてしまったのはそのあたりに理由があると考えられるのかな
そして、さとうから誰かと話したかと聞かれて話してないと答えたしお。これは前夜の記憶を失ったとも取れるし、さとうに嘘をついたとも取れる。
出掛けるさとうに名残惜しげに手を伸ばしたのに、さとうの気持ちが変わらないと知るやゆっくりと手を離し、直後には笑顔を見せるしお。普通の子供であれば、成長して物分りが良くなったと捉えることも出来るけれど……。
クローゼットに隠された落書きのように彼女の心の内を窺い知ることは出来ない
しおを取り戻し、より確実な鍵をつけてハッピーシュガーライフを再び手に入れたさとう。けれど、その幸せな生活の崩壊はすぐ近くまで迫っているようにも感じられる内容だった
西の魔女じゃなくて西の魔蛇だったのね。勘違いしてたよ
そして勘違いを正し、正体がナーガだと判明した週には既にアインズに屈服してたというスピード展開……
第一話では小企業の苦労人上司のように見えたアインズ。今回は部下の教育に悩むワンマン経営者のようだった。というか、ナザリックの運営形態を考えればワンマン経営者の方が彼を表すに相応しい言葉なんだけどさ
ルプスレギナの報連相が出来ない点を怒りながらも、次の瞬間には自身の説明不足を認め、カルネ村に関する考えを説明してくれる。
見た目は幼いアウラの生育環境を気にし情操教育すら考慮に入れる
もしかしたら今のアインズは理想的な上司の在り方に近いのかも知れない
ただ、そうやって見えてくるアインズのイメージと反するように思えてしまうのが、彼のカルネ村への捉え方か
デミウルゴスの発言もあってか、アインズの中でカルネ村の重要度は高いのかと勝手に思っていたけど、アインズにって重要なのは赤いポーションを作れるンフィーレアだけで他はそれ程高いわけではないのかな。むしろ、ラストの台詞から察するにンフィーレアから更なる感謝を引き出すためにはカルネ村が滅ぶのもやぶさかでないのか?
第2~3話でこれでもかとゴブリン達の人の良さやエンリの村への思い入れが描写された後で、このような展開になるとは思っても見なかったな……
全てがアインズの思い通りになってしまうのか、それともエンリが抵抗を見せるのか。次回がどうなってしまうのか全く予想できない
俺ガイルで普通に青春真っ盛りなエピソードを見ることになろうとは。
セイバーコスさせられる結衣やら材木座及び海老名の行動など、平時であれば痛々しい全てが体育祭という特殊な空間によって誤魔化され、青春特有の空気感の中に吸収されている
比企谷も卑屈なのは冒頭のネガティブエピソード披露まで、その後は体育祭準備に奔走し本番では勝ちを目指しに行く
これまで人の輪に入ることがなかった材木座も体育祭を盛り上げるのに一役買い、士気が下がった味方を鼓舞さえする
戸塚も大将として参加とのことだけど、周囲の反応はもはや可愛い女の子を前にした時のリアクション
雪乃も集団行動に対しては非協力的なことが多いのに騎馬戦では無双の働きを披露する
細かい不条理とか通常時のイメージなど吹っ飛ばし、全て祭りの中で有耶無耶にされる。まさしくボーナスエピソードに相応しいような話だった