過去作のリメイク作品が多い中、20周年企画にふさわしく、
今でもどれみ達たちが自分の中に息づいていることが感じられる作品だった。
おジャ魔女らしいポップなデフォルメ演出やお話のテンポ感で、現実世界の設定ながら、アニメのおジャ魔女世界と地続きの物語のように感じられた。
当時、子供たち向けにおジャ魔女が伝えてくれたことを、
大人向けにしつつも、ブレずにまっすぐ伝えてくれる物語です。
HFを映像化してくれたことに感謝しかない。
そしてやはりライダーの大活躍が見れて最高。
当時日和って書かなかった感想を追加
文句なしに優れた作品だが、こんなに重たい解答を小学生に背負わせて、
大人はそれを手放しに喜んでいていいのだろうかと考えてしまう自分がいる。
どん底に叩き落した少女がもがく様を、喜んで見物してしまうのは
自分の純粋さを取り戻すためだけの行為のようで業が深いですね。
もっとこれは私のための話なんだと思えたら、
つまり、「おっこはあの時の私を救ってくれた」みたいな感動が得られていれば
少しは罪悪感が薄まったのかもしれませんが、これは私がフワフワ生きてるからなんだろな。
例のお客を秋好旅館移ってもらうことになっていたようだが、
この判断は、女将としてなのか、祖母としてなのか、はたまた母としてなのだろうか。
もし遺族としての行動なのであれば、おばあちゃんは女将としてもおっこに救われたのかもね。
あとは、おっこに見えてる両親が、幽霊なのか、おっこの幻想と捉えるかで、
受け取るメッセージが違いそう。
風車を回すのに悪戦苦闘する。
キャラクターにアニメーションを語らせなければならないので、
そのシーンの画の説得力を出すための労力とプレッシャーが想像し難いが、
見事に表現していると感じた。
製作側の誠実さというか、チャレンジングというか、映像研に負けないぞという意気を感じたところ。
もう一つ。
風車が回転しているように見せる風の表現の例がいくつか提示されるが、
最後に作中の現実風車が回る演出を出し、
しかも風の表現を窓に吹き付ける雨跡が強風で流される描写で、さっきの例とは違う表現をしてる。
同時に止まっていた風車が回り出したのと映像研が動き出したのとをかけてるのかとも思た。
何回か泣いた。