遠景カットと川の飛び石。踏切、互いの線を越える。パーフェクト。
七海先輩が最後に口にしようとしたのは「私を好きにならないで」かな。それを実際には言葉にできないけれど。
その後先輩には陽があたるけれど、侑は日陰に入ってしまうのが。どう転ぶんだろう。
「姉の分まで生きて」
姉が死んでからそう言われてきた七海燈子は、自らが姉のように振る舞い「変わる」ことで、何とか自分の存在価値を保ってきた。仮の「特別」を身に纏った彼女は、本来は「普通」なはずの自分とのギャップに悩みながら「普通では人から求められるはずがない」と、仮の姿を演じ続ける。そこに現れた「普通」も「特別」もない、他人に対して何も特別な価値判断を持たない「ようにみえる」彼女。彼女はただ燈子を受け入れる。
「やがて君になる」は燈子が過剰な価値判断への自己意識から免れ、侑のように「特別」や「普通」など性質の如何を問わず「人は人を受け入れることができる」ということを知る物語かな。だとしたら、侑にも何かしら欠けた要素として「他者への特別な感情の欠如」というキャラクターを持たせることは理にかなっている。というか、本作の良さはそのお互いが求めるものの救えなさから生まれる可能性にあるのではないか。
内容はもちろん面白い。演劇を止めるように提案する侑と、それを拒絶する燈子の心の距離が川の幅くらい大きくなった後に、侑が近づきながら語り、それに答えるかのように燈子も近づく。こういうのが良い。最後に言いかけた言葉を引っ込めて手を繋いで帰ろうと言い、その距離が足場1つ分空いているのも良い。変わりたいのに嘘をついたのはまた自分も寂しいと思っているという侑の言葉は沁みる。そしてCパートで第6話にして初めて燈子目線の心情が語られる。好きとは束縛する言葉だと考えていて、その中で侑が現れて・・・から今までを回想し、侑に「好きだよ」と言う〆も素晴らしい。
川辺のシーンで最初ずっと岸から呼びかけている侑ちゃんは自分なら燈子先輩を変えられる、このまま燈子先輩が好きな自分を認めても良いんだという気持ちだったのが燈子先輩に拒絶されたことでそれを諦めて飛び石をひとつひとつ燈子先輩に歩み寄っていくわけだけど、それについて他の方の感想を読んでいると暗い気持ちになった人が多かったようだけど、燈子先輩も向こう岸まで渡り切らず戻ってきて真ん中でふたりが向き合うのはそこでふたりが折り合ったということなので、個人的にはそれなりに希望が残されているということの暗示だったと思ったのですが…。
劇の脚本
七海先輩の姉
先輩の好きの意味は束縛
小糸に対しては変わらないでほしいと思う先輩と、自身は変わりたいと願う小糸。歯向かう形になるのが面白い。
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あーめっちゃいい
「死んでも言われたくない」の電車と「先輩っ」と「ほんとはさみしいくせに!」のとこ鳥肌…
ユウが自分の首締めてる、この、ね。。
1歩ずつ近づきながら話すのも、すべてに「はい。」って答えるのも。あ〜
どうか好きにならないでときましたか
闇は深い?
好きになった小糸と、
好きにならない小糸が好きな先輩。
好きっていう言葉で縛る。
小糸ちゃんが攻めてると思ってたけど先輩を上回れない。
ヒ、ヒエッ・・・佐伯怖い・・・
全体的に背景めちゃくちゃ綺麗で引き込まれますね。
河原のシーンは衝撃的でした。見終わった今でも鳥肌が止まらない。
石を渡っていく七海先輩と侑との距離は、2人の心の距離ということなのか・・・
「先輩のこと、好きにならないよ」この言葉を口にしたときの心理描写がとてもとても痛ましくて、本当にゾクゾクした。
他にも、表情、光、影、演出1つ1つが細かくて、"魅せられたな"という気持ち。
Cパートで同じシーン、でも主観が違うというスタイルも独特でよかった。
この不安定で、不平等な関係はいつまで持つんだろう。すぐ崩れてしまいそうで怖い。
二人歩み寄っていくところ良かったなぁって思ってたら最後の一言で「えっ!?」となるなど…
佐伯先輩はすべてわかっててなんだなぁ。
表情や声色がちょっと怖い。
侑はもうずいぶん七海先輩のこと好きそうだけどなぁ。
七海先輩の川での返答が意外だったけどそれだけ意思は固いってことか。
私を好きにならないで…か。
そうか。燈子は特別な人間が欲しくなかったのか。だからこそどこまでもフラットな侑が好きで大切なんだろうな。
そういう意味でも燈子にとっての侑は関係性が変わってはいけない。侑が好きや嫌いといった特別を持ち始めると燈子にとってはそれは大衆と同じになってしまうから侑である必要性が無くなってしまうのかなって思った。
原作の魅力を損なうどころかこれでもかというほど十二分に引き出している文句の付けようのない完璧なアニメ作品になっていて物凄く感動してしまった…マジで凄すぎる…
河原のシーン凄すぎ。一歩一歩確実に離れていく二人の距離。燈子の拒絶。侑の誤算。『好きにならないよ』っていう告白。からのどんどん縮まる距離。
侑曰く、寂しくないなら好きにならない。寂しいから、そのままでいる(=好きにならない)と嘘をついた侑。本当は燈子を好きになりたい侑と、それを決して望まない燈子。
この不穏で不安定な二人の関係を見届けるのは、辛くて尊くてもうわけわからん。。。
前にチラッと七海澪の名前が映ってたから、お姉さんかな?と思ってたけど燈子が完璧であろうとする動機となる結構重いやつだったかー。
EDが特殊なのは何かと思ったら、回想みたいな役割を持たせたのかな。EDを挟んで同じシーンで語り手が変わるところなんかすごい(小並感)
EDからして最終回かと思ってしまった。
佐伯先輩も本性現したし
先輩の過去も触れられた。
とっても濃い話だった。
それにしてもCパート・・・
やーん今後が怖いよぉ・・・
でも好きになっちゃううううう
100点満点。終わったあとに思わず拍手をしてしまった。文句なしの神回。
見終わったあとに言葉が出なくて呆然とした。そして自然と拍手してしまった。
ちょっとしたシリアス回。先輩の呼び方が侑から小糸さんに変わるなどの細かい演出もはさみつつ、二人の間に距離を生み出す。と思いきや、こんなにも素晴らしい終わり方をしてくるとは…。
作画から音楽から何から何まで良かった。製作陣の、この回にかけてる思いが伝わった。
特に演出が抜群に良かった。先輩が振り返るシーン。二人が一歩一歩近寄っていくシーン。他にも数知れない細かな演出が行き渡っていました。
これはマジでいい作品だわ。2018年トップ3に入りそう
演出神がかってた...
印象的なシーンでは分かりやすい演出が映える。
とってもいい。
正直、彼女らの感情はよくわからんがw
音楽、演出、心象風景が素晴らしくてすっかり魅せられてしまった…
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