ストーリーは面白いし、立体機動の作画は最高だし、キャラは魅力的だし、言うことなしの神アニメ。
内容はファンタジーというよりパニックものと言った方が正確かもしれません。とにかくずっとピンチ。その緊張感がまたいい。
そして、その緊張感だからこそ不意に放り込まれるギャグがまたよく効く。
絶望的な敵に人類が立ち向かうというストーリー自体は珍しくない。でも、ほとんどの場合、軍隊やロボットなどの科学力か、強力な魔法などの超能力で立ち向かうのに対し、この作品は、生身の人間が限られた知恵を駆使して等身大で立ち向かうので、それが他にない絶望感、緊張感、焦燥感につながって話に引き込まれるのだと感じました。
オープニングは前半のやつが好きでした。
巨人の謎に大きく迫る2期。意外性と驚きの連続で、この作品の底知れなさにただただ感動。
観る前は、タイトルから「巨人とエレンの対決」みたいな単純な作品だと思ってたので、つくづくアニメというのは見てみなければわからないですね。
2期だからといって出来が悪くなることもなく、高いレベルを維持してるのでアニメとしてのクオリティは満点。
内容は1期に比べてさらにハードになってるので逆はかなり少なめ。かなりシリアスになりましたね。
リヴァイ兵長があんまり出てこなかったこと以外は満点。なので100点です。リヴァイ兵長が活躍してたら120点でした。
全体を通して見れば普通のギャグアニメです。原作はそこそこ売れてるようだし、見続ければ面白くなってきます。
ただ、とにかく1話が面白くない。でも1話切りしないでというレビューが多いので見続けてみたら、2話以降は確かにちょっと面白い。1話を乗り越えられるか次第。低評価レビューのほとんどは1話切りでしょう。
ギャグのレベルはまさに少年誌の中堅ギャグ漫画。ボケの面白さよりツッコミの勢いで持ってる感じ。半分近く下ネタなので好みは分かれます。そんな下ネタも小学生〜中高生レベル。まぁ原作が少年誌ですから妥当かと思います。
作画は普通です。しかし脇役の声優は大御所ばかりでやたら豪華。キャラクターはなかなかにクセが強いですが、女の子キャラはみんなそこそこ可愛いのも少年誌らしいです。
全体を通した感想は普通のギャグアニメという印象。何も考えず流し見するにはちょうどいい。
1クールと2クールを一気見したので、こっちにレビューします。原作は読んでません。
ここでの評価はほとんどが高評価ですが、ネットでは大絶賛の人か、全然受け付けない人に分かれていて、そこはなるほどという感じでした。
前世で失敗したおっさんがチート美少年に転生して失敗を繰り返すまいと奮起する点は1クールに引き続いて軸となっているものの、2クール目は右も左も分からない地でいろんな人たちと衝突や協力をしながら互いに成長し、信頼を得ていくストーリーなので、感情移入は2クール目の方ができるかも。
作画がめちゃくちゃ綺麗なのはもちろん、2クール目から増えたバトル描写も他作品とは違うというか、攻撃の重さとか緩急のメリハリなんかの見せ方が本当にうまい。エリスの俊敏さを活かした戦い方も、ルイジェルドのパワーと技術も、ちゃんと差別化されて描かれてるので釘付けになる。戦闘が少ないのが惜しいですが、人間ドラマに重きを置いてるのもこの作品の魅力。
オープニングをあえて作らず、毎回プロローグ的な演出をしていたのは新鮮で、毎回違う映像が見れて得した気分でした。原作未読でもギリギリついていけるテンポのいい脚本も絶妙でした。それでいて必要なシーンではちゃんと「間」も持たせる演出を入れる余裕もある。2クールで本当に良かった。
前世のヒキオタクズニート設定と、転生しても治らない変態っぷり、露骨というか作者の性癖が剥き出しのような性描写、パウロの正気を疑う貞操観念などで断念した人がいるのも分かるし、自分も正直そこは嫌悪感がありました。(自分が潔癖症なんだと認識を改めました)まぁ、ロキシーの自慰行為は演出的にもストーリー的にも特に意味はないので、なくても良いと思いましたが。ロキシーは2クール目で純粋な恋愛観を描かれてたりするので、かえってそれが違和感になってました。(純粋な人はそういうことしない!とかいう子供っぽい理由ではなく、あくまでも演出として必要なかったという話)
でも、主人公の設定は最終話まで見て一応腹落ちしました。性的描写についても、そういう汚い部分もひっくるめて人間を描いている作品なんだと解釈する必要があるんだと思います。それに、舞台が現代ほど倫理観の高くない中世で、性に対してオープンな欧米系の文化圏、さらに文化も怪しい異世界だと考えれば、実際はこんなもんかもね、とも思うし。もちろん、そういうのを受け付けない人も当然います。
最近は、なろう系テンプレだからダメ、という人が多いし、なろう系と聞くとそれだけで「またかよ」と思う気持ちはわかります。自分もなろう系が好きなわけじゃないです。でも、ちゃんと見てみれば面白い作品はあるし、この作品はなろう系に真正面から挑んで、良くも悪くも差別化できてる作品だと思います。
そういうバイアスをなるべく気にせず、あくまでも中立的に全体を通して観れば、割とよくできた作品だと思います。家族愛をメインのテーマに据えつつ、真面目でシリアスなストーリー(だと自分は思っている)。余計に感じる主人公の変態さ、幼稚さ、工口描写はあるものの、良い話、泣ける話も適度にあり、登場人物はみんな魅力的(主人公は除く)。劇伴の音楽も雰囲気に合ってるし、声優の演技も良い。
最終回まで見終わった正直な感想は、「全体的にはいい話だったし面白かったけど、無駄に多い工口シーンと変態描写のせいで全肯定できないのが惜しい」でした。特に22話で13歳のルーデウスと15歳のエリスがヤる話は、異世界とはいえ違和感。エリスはともかくルーデウスはこないだまで小学生だったし、中身も童貞なので。単に両思いになってチューするくらいじゃダメだったの?段階を踏まずに中学生がいきなり行くとこまで行く必要あった?というのが率直な感想。とはいえ、それを差し引いても、この1期は★4以上の評価をされるに相応しい作品です。それは変わらない。
いいと思った人、いいと思わなかった人、それぞれの感じ方、意見があって当然の作品なので、それを寛大なに認め合えばいいんじゃないでしょうか。そういうのもこの作品が伝えたかったことの1つだと思いますし。
孔明がパリピになっちゃうんだとしたらイメージ崩れるから嫌だなぁ…と思ってましたが、そんなことはありませんでした。観ればわかりますが、ちゃんと孔明してます。あとOPとEDがすごくいいです。
才能があるのにチャンスに恵まれずなかなか芽の出ない歌手が、絶体絶命のピンチを孔明のトンデモ策略で切り抜け、チャンスをモノにする流れが痛快です。
孔明はめっちゃ孔明だし、主役の英子はすごいいい子だし、オーナーもいいキャラしてるし、脇役もみんな個性的で、キャラクターに関してはあまり非の打ち所がありません。
英子の武器が「歌のうまさ」なので、劇中で歌われる曲自体は可もなく不可もなく。よくあるポップスという感じで、あまり印象に残る曲はないです。また、歌のうまさってある程度以上はプロじゃないと分からない領域なので、素人には凄みが伝わりにくいのももったいない。まぁこれは題材的にしょうがない部分ですが。
気になったのはそこだけ。そこが大事だったりもするんですが。アニメとしてはかなり面白いので、機会があれば是非見てほしい作品です。