サービス開始日: 2018-01-17 (2535日目)
少し前にヘラクレイトスの「同じ川に二度入ることはできない」を引いておいて、それでも川が流れ続けていれば宇宙のどこかでまた同じ川が現れるかもしれない、つまり世界が変化し続けるならまた出会えるかもしれないというラストに持っていくのがすごく良い。永遠の停滞に対する生成変化の肯定、だからこそここで終わるとしても「生まれてきてよかった」。
このラストはトップをねらえ!の変奏ではあるけど「帰還」を「回帰」に読み替えて本作のテーマを貫いているのも素晴らしい。
「アメンボ赤いな愛ゆえに」で笑ってる場合ではなかった。女子高生が南極に行く物語で、ただみんな一緒にそこに向かうのではなくて「南極に行かないこと」に積極的で重大な意味を持つキャラクターが登場するのがすごい。