ポップなグロテスク表現と独特の雰囲気が癖になる作品。
全体像だけ見ると人間と魔法使いの対立という重めに感じるテーマだが、それを感じさせない明るい劇伴とコミカルな台詞回しが心地よかった。
着ぐるみに変身しヒロインと一体化しての戦闘、露出多めのセクシーな描写と画面映えする要素を持ちながらも、その要素に負けないくらいストーリーが骨太で見応えがあった。
特に事なかれ主義だった主人公がどんどん主人公らしく変わっていく様子がめちゃくちゃ面白かった。
作画は全体を通せば可もなく不可もなくといったところだが、最終回の戦闘シーンなど気合いの入ったシーンでは目を見張るものがあって素晴らしかった。
締めも「俺たちの戦いはこれからだ」的な終わり方ではあるもののしっかり盛り上がりを作った上で続きが読みたくなる良い締め方だったと思う。