DQ5途中までしかプレイしていなかったので、こんなストーリーだったのかと楽しみながら見れた。大人になったビアンカが可愛い。ラストの10分を省くと間違いなく良作。
なのだけど、ラストの急展開は、巷の評判通り。個人的には、もうちょっと表現や演出の仕方、脚本を練り上げてほしかった。
つくり手からのメッセージを際立たせる、という意味ではとてもドラマチックでわかり易かったけども…、このタイミングでこのシーンいるかなぁと思ってしまった。(もっとマイルドにやれただろうし、その方が良かったのでは…という印象)
せっかくここまで没入感も合って楽しめたのに、急に水を差されて、映画から現実に引き戻された感がある。作り手の狙い通りなのだろうけど、ちょっとやりすぎじゃなかろうか。
『それでもこの虚構の世界は、たしかに、プレイヤーたちの中に存在していたんだ』というフォローが入って物語は終わるのだけど、白けてしまった。犯人側の『ゲームは虚無だ』って主張がいまどきっぽくないというか、ゲームが1大産業・娯楽として確立している2019年にもなって、『ゲームなんか…』と考える人はほとんどいないと思うのだけど…(この点で、犯人側にリアリティがまったく感じられない)。
途中から「今回は」というキーワードを登場人部が連発しだすので、まぁ薄々視聴者が感づけるようにつくられているのもわからなくもないけれど…、とかくラストの展開の仕方にだけ雑な印象を受けた。
3Dキャラのモーションがちょっと前時代的だったけど、途中から気にならなくなってくる程度に話が面白かった。
なんかこう、もうちょっとパンチというかキレがほしいと思ってしまった。一昔前のアニメという感じのキャラクター造形で、リアリティに欠ける印象を受けた。反面、わかりやすくて話を追いやすくて(展開が予測しやすくて)良かったという印象もある。原作自体、設定がちょっと甘いのかなぁ…。
細々気になることがあったとはいえ、作り手のメッセージは明確に伝わってきたし、ストーリー展開は適度に意外性もあり、最後には心地よい終わり方で、総じて良かった。