今回は説明&ルル子が恋に落ちる回。
荻窪が売られたという衝撃的な説明に、思わず吹き出しました。
こういう頭の悪いネタはさすがトリガー。
ルル子が恋に落ちるまでをものすごく丁寧に描いているのですが、ところどころむちゃくちゃな展開を挟むことで、笑いながらダレることなく見ることができます。
初恋とともに生まれたクリスタルのハートなど、この時点から伏線は盛り沢山。
それにしても新キャラのノヴァくんはズルい。
エヴァが生み出した発明的なキャラであるカヲルくんをベースにしながらも、要所要所でギャグをからめ落とす。
先の展開を知っているからこそ、このカヲルくんを元にしたキャラの面白さがよくわかります。
ガイナックスから続くトリガーとしては、綾波レイと同じくコピーキャラを量産しまくったカヲルくんの存在をしっかり自己批評したかったのでしょう。
物語的に見どころは特になかったので、今回は普通評価で。
でもいい回と悪い回の落差が気持ちいいのが、この作品の良いところです。
たぶんこれで見るのは四週目、それくらいお気に入りの作品。
オープニングからハイテンションな曲に合わせ、キビキビとセンスよく動くキャラクター!
本編が始まるなり、本気の作画で描かれる美味そうな朝ごはんー!
と、ガイナックスの血筋である、トリガーらしい高水準な作画の暴力(褒め言葉)が続きます。
その後もテンポよく話が進んだかと思えば、妙なところで間を作って、ギャップによる笑いを生むなど、空気のコントロールが絶妙。
ショートアニメの難題であるリズム感を、上手く乗りこなしています。
主人公のルル子は自称普通の女子中学生。
しかし物語の主人公である宿命からは逃れられず、どんどん普通からかけ離れていくことに。
変身シーンからガンモードへの移行と、普通が聞いて呆れる超展開が続き、そのめちゃくちゃさに顔を七色に変え苦しむルル子。
そんなルル子に親しみを持てた時点で、この第一話は成功だったと言えるでしょう。
リズミカルにテンポよく挟まるギャグ、あえて語られないけれど実際は練りこんでありそうなSF要素の数々など、トリガーが「うるせぇ! オレの信じるおもしろいアニメを見やがれ!」と殴り込んできたような、そんなステキアニメでした。
クララがひたすらかわいい回。
クララというキャラクターのおもしろさが全力で描かれており、クララファンとしては大満足の内容です。
途中のミュージカルシーンもクララ一家のほほえましい日々がキュートに表現されていて、好きでした。
誘惑について勉強した結果がすべて裏目に出るのが、クララらしいかわいさにつながっています。
魅力の数値化が話のラストでちゃんと活かされているのも好印象。
入間くんとの間にしっかりフラグも立ち、これからが楽しみになるお話でした。
ここからは私的なメモ。
クララのキャラって、同じ森脇監督のプリパラに出てくるあじみ先生にタイプが近いんですよね。
あじみ先生というキャラクターはインパクト抜群で、女児アニメの常識をぶち壊した歴史に残る存在だと言えます。
しかしネタ的人気はあっても、キャラ的人気があるかというと、やっぱりそのエキセントリック過ぎる性格から、いろいろ難しいだろうなというのが、個人的な見解でした。
その点クララはあじみ先生に並ぶエキセントリックさがありながら、そこにかわいい少女としての一面が追加されたことで、愛されるキャラになったのではないかと思います。
原作付きの作品ではありますが、クララというキャラクターには、森脇監督のあじみ先生の時には得られなかった評価への反省と進歩が感じられて、とても好きです。
今まで視聴した全話がおもしろく、中だるみがありません。
今回のお話も、入間くんとアメリのすれ違い気味の交流をハイテンションで描きながら、しっかり入間くんの課題となる点を提示するなど、見事な構成です。
そこへさらにアリスの定番勘違いネタと、クララの次回に続くであろう想いも描き、短い中でキャラクターをしっかり活かしてます。
今後入間くんの課題になるであろう優秀な成績での学校卒業……さらにそこから魔王になる道をどう示すのか、原作未読でアニメも初見の身としては、とてもワクワクして見ています。
生きたキャラクターとハイテンションなギャグ――プリパラとミルキィ、マイメロファンとしては森脇監督とふでやすかずゆき氏の仕事ぶりにも期待です。
冒頭からイッキママのかわいさが映える。
機械なのに扇風機で風を浴びているメタビーの図がシュール。
初恋を経験しただけあって、イッキはメタビーの恋心を目ざとく察知。
意外とアリカがイッキやメタビーの恋心にあまり気づいてない(興味ないだけ?)のが意外。
子ども向けアニメに893や夜逃げを出すブラックなノリはさすがメダロット。
オタクに向けた説教も、なかなかいい味出してます。
そして数百人前の出前をオタクに押しつけるアリカ……やることが過激過ぎて笑いました。
最後は夜逃げの話が伏線となり、ゲストキャラは退場。
メタビーの初恋はかなわぬ結果に。
それにしても恋するメタビーの演技がすばらしいかったです。
男の子ってこういうところ、あるよね。
そういった男の子あるあるを、女性の声優さんが演じきるんですから、やっぱり声優さんってすごいです。