いかにも海外ドラマ・アニメでありそうな、前回までのあらすじから始まる第4話。
のっけからこんなベタ褒めを入るのは自分でも実に不思議なのだが、やはりたかがこのあらすじにおいても、リフレクションでは不思議と、この第4話から入ってもさほど支障なさげな程よい整理がされており、間を空けてもスマートに入っていけるように思えた(逆に言えば、3話までは恐らく、まだ今作の核となる話の準備展開だったからだろうとも言える)。
今回はエレノアが、エクスオン・リサと共に、いよいよリフレクティッドたちの謎を追い、同時に危機に瀕する者たちを助けるための作戦行動に出ていく話が描かれる。
いつも孤高で忍者のように神出鬼没で戦ってきたエクスオンが、本格的にエレノア…そしてムードメーカーなリサの保護者も兼ねたような、凸凹チーム感を出して活動していく。
果たして、エクシオンがこんなにも親しみ持てるキャラだと、一話を見た時点で一体誰が予想できただろうか…(笑)
そしてそんな魅力が目立つようになるエクスオンとは逆に、安全圏にいたはずのエレノアは、ドンドン危険な世界へと放り込まれてく。
また一方で、アイガイという自身の仮面ヒーロー姿に嫉妬し、やけくそになって今までの思いを振り切る行動に出るが、そこで初めて、もう自分にはヒーロー活動しか道が無かったこと再認してしまうイアン。
その気になっていた理由は、今の今まで描かれず、また今回も直接台詞などではなく、本の数秒の映像で伝えられる…。
ヒーローであることにどこか陰を抱くキャラとして、あくまでさりげなく引っ張って、だがそれが彼の立ち位置でもあった種明かしはほんの一瞬……それが何よりも納得にして感情移入してしまうこんなシーンや構成をする長濱監督作、やっぱり末恐ろしい!!!
好みが分かれる作画や物語と言うのは簡単だが、こと長濱監督作にしてこのリフレクションも、そんな刹那的鑑賞態度で片付ける奴は全員間違ってる!
…と言いたくなるほど、見方次第で私のように、どこまでもああだこうだ今作を語りたくなるディティールが連続する、今回も実によく作りこまれたお話でした!!
まさかの告白オムニバスで駆け抜け始めるショートアニメ。
パッケージや予告からは予想できなかった構成が中々興味深いし、
12分なので急ぎすぎず緩すぎないハイテンポ感も見やすくていい。
こういう恋愛群像劇はありそうでなかったので、どうなってくか地味に期待。
1話で圧倒、2話で前進を見せてくれた『ザ・リフレクション』。
今回はもう一人のヒロイン、サブタイにもある『リサ』が登場し、彼女が今作にどういう位置づけで絡んでくるのかというのが描かれる。
まず前回の続きからというのを露骨に感じる始まり。
1話から2話の繋がり以上に、今回で連続物としての構築を強く感じた。
今回の冒頭で、『ザ・リフレクション』がハッキリと連続物としての物語構成を楽しむ作品ということを確信できる。
今回では更に、意外な距離感で驚かせてくれるエクシオン。
1話や始まる前の情報では、圧倒的な謎キャラと認識していた分、エレノアとパートナーのように捜査したり、子供に手を振る姿は、逆にまたエクシオンというキャラのまだ見ぬ幅を感じ、益々気になると同時に愛着も湧いてくる。
また個人的な楽しみ方だが、実写映画でマグニートーをアテてるエクシオン(の中の人)が、金属を操る~事に関して察しが良いのも、思わずニヤケてしまった。「この前はあんだけ絡んでくれたのにぃ…!」という唐突な口調も笑ったw
リサの家の屋根で座ってるポーズと言い、今回で一々細かに楽しませてくれるキャラになってきたと思う(笑) セイッ!!
そして、今作から登場するリサの、クライマックスで見せる一面。
想像以上に敵はエグいことしてくるな…というシーンから、王道な展開をするだけに、その流れ自体は予想は超えなかったのだが…
あの全開発砲は、まるで龍○の○グ○ギ○のようで、それまでのリサからは思いがけない劇的強化っぷりには一気に心が踊った!
良い意味で予想できない何でもありな世界観は、今までのシリアス面が多かった『ザ・リフレクション』に、いよいよアメコミらしい派手な展望が見えたが、このバランスは下手すれば一気に萎えかねないほど繊細なものだけに、長浜監督の底知れない手腕だからできるものだと再感動。
一話一話が濃厚で、私自身驚くほど3話まで当サイトで最も熱量多くレビューしてしまっているのだが、こんなに一つのアニメ・毎話のめり込んでしまうのは本当に久々で実に充実の内容だからだろう。今後はエレノアの陰りなど、見れば見るほど気になる『ザ・リフレクション』でした!
予想以上に独創的な切り口と描写で、アメコミの世界観とオリジナル・アニメ作品としてのインパクトを与えてくれた第一話。
蟲師・悪の華も見始めた瞬間からその驚きのクオリティとたまらない世界観を与えてくれた長濱監督ファンとしては、今作も実に好印象だった前回の、気になる続きなのだが…
内容としては、リフレクション事件の始まりが描かれ、それに通ずる今作のメインキャラ3人(特にエレノアとアイガイ)の背景と、暗躍する悪役たちの目的が、前回の流れを踏襲しながら語られる。
前回がただただ圧倒的な世界観に目を見張るしかなかっただけに、第二話で早くも簡単ながら世界観や人物たちの動機が語られたことに、何ともおかしなギャップを感じてしまう…
と同時に、その前回の終始どう見てくべきかという構えの彷徨いを、見事に『一歩進んだ…!』と実感させる、絶妙な語り口。
一話で判断が難しいと思った人も、今回でだいぶとっつきやすく感じただろうが、それは『二話でどう展開するのか見てみよう』という無意識の構えが、今作の世界観を自然と自ら深く汲み取ろうする姿勢にさせられていたからだと思う。
こうした推察から、このリフレクションが、今までの監督のアニメ作でもとりわけ“連続物”としての構成を意識した練りこみがされているのかも…と考えると、ただただ脱帽するばかりである。
勿論私が監督のファンというのもあって、肯定的な汲み取りをしすぎているかもしているのかもしれないが、
そうした見方で心から、早速次回が気になっているのもまた事実。
1クール話数ながらも油断できないこのアニメ。
次回も期待のエックセルシィオ~ル! セイッ!!