アンジャッシュがひどくなりすぎて萎えてきたけど、ようやく最後に少しだけ溜飲が下がる展開でよかった…
天道さんの、現実でつい言ってしまったことと、
内心で本当はそんなこと言いたかったんじゃないと葛藤するギャップ…
人によってはリアルでも割とある深刻な悩み。
そういう不意に真理をついてくるから、この作品は舐めプならぬ舐め見できないのがまたもどかしい
エレノア率いるエクスオンとリサが、前回出会ったマイケルたちと、リフ狩りに先手を打つべく、いよいよ話の核と目的が動き出していく今回。
話の中盤、エクスオンはまたも意外な行動として、知り合いらしき探偵を呼ぶ。
その先で出くわす床屋の出来事で自体は展開していくが、その床屋の客のヘアースタイルがまた絶妙なインパクトを与える(笑)
また今回は久々に、メインのヴィランたちも出てくるのだが、その一方で車を運転するエレノアとマギーたちの会話も、中々にリアルな愉快さがある…w
と同時に、ここでの『自分で決める』という会話が、突如エレノアの意識に現れたレイスの誘惑に対する回答にも繋がっていた…。
そしてクライマックス、マギーとニーナが交わす、『一人前』になった一人間としての現在……
今回彼女たちを知ったばかりなのに、会話自体も大した尺を使ってないのに、どこか共感しウルッとさせられる見事な語り口…。
からの!迫る危機に、アイツが登場して引き!!
本当にさりげなくも、実は綺麗に気になる展開を作る構成には、
ここ数話があえて静的だった対比と思えるほど、上手いこと王道に持って行かれたと感動した…!
私はこの作品で最近人生で初めて、初見の新作アニメを見終えたすぐその直後にまた2週目をするのだが、
飽きるどころか二周目のが面白いほど話が理解でき、かつ上記のような感動点や意図にも気づけてるので、
一周目でピンと来なかった人は是非、直後にもう一周して欲しい。
私のようにリテラシーが低い人間でも、きっと上記のような今作(毎話)の凄さが分かると思う。
やはり、見れば見るほど毎話様々な発見をさせてくれる今作。
まさに…そして新たに、エクセルシオ~ルを感じさせてくれた話でした!!!
ネタとしてみても、その滑り具合も中二臭が少し鼻についてきた。
いかにもな裏の噛ませキャラたちが、良い意味で裏切り続けてくれることを願う。
前回の4話までは、思えばほぼメインキャラの男女4人…
エクスオン・エレノア・リサ・アイガイと、その周辺のドラマしか描かれてなかったが、
今回では遂に、それ以外のリフレクティッドたちの話が、
前回からの新キャラ・マイケルを中心として展開していく。
煙を浴びたリフレクティッドたちが悪人として目覚め、暗躍する一方で、
光を浴びたリフレクティッドたち…特にニューオーリンズにいた、
普通の暮らしを求めていた者たちは今、どこでどうしているのか。
エレノアはその現実を知る……と言うのが今回のお話。
以前から感じていたが、今作はアメコミの中でも特に“X-MEN”に似た世界観ながら、
どこかX-MENとは違う…X-MENを、今作ならではの形で語り直してるというのを、
より確信する話だったと思う。
今作ならではに語り直す意味とは何か。
私自身のアメコミ歴は、最近の実写映画をちょいちょい見てる程度で、
原作は一つもちゃんとは見たことない、そんな私の個人的な解釈になるが…
今作は『X-MENほど超人現象(ミュータント)が浸透や、
また両極に体制化もしていない現代を舞台に、連続アニメとしてしっかり描いたら…』といったもので、
普遍的ながらも、勧善懲悪や記号的ではないという意味で、今までより繊細にしてありありとした、
新人類と旧人類の生き様を味わう作品なのではないかと思った。
光を浴びたリフレクティッドたちと、ドンドン攻撃的になる煙を浴びた悪人たち、
そして、醜い差別の歴史を繰り返す人間たち…
新しい流れに、新しい人物たちが、新しい舞台で急激なドラマを展開していく今回。
上記のテーマ性も浮き彫りになり、
こんなに壮大な話を本当に1クールでまとめ切れるのか…
少なからず、今季はどう締めていくのか……
長濱監督ファンとしては、良い意味で気になって仕方なく、
また改めて色々考えさせられる、今回も掘り下げ甲斐のあるお話でした!