前提知識無しで視聴。まず最初に、航空自衛隊というメカメカしい舞台なのに、作画がサザエさんのようにレトロで素朴なものである事に驚く。例のキャラの登場を見て、その理由が少し腑に落ちるのだが、そこからはしばらく、なんだこのアニメは(笑、と一人ウケていたのだが、いやはや、なんともつかみどころのない不思議なアニメという印象。
アニメ前作視聴、ゲーム未プレイ。
シュタゲのこの雰囲気懐かしい!この雰囲気をまた味わえる事が素直に嬉しい。まゆしぃとかちょっと雰囲気変わったかな?と思ったが、冬服着ていたからかもしれない。そういえば前作はずっと夏服だった。過剰な期待すると後でがっかりしがちなので禁物だがやっぱり楽しみだ。
「私は自分自身の運の他に友人からも運をもらったのだ。その友人は運だけでなく命も未来も私にくれた。私は二人分の運を背負っている。だがらヤン・ウェンリーなどに負けはせぬ。」
設定でイロモノだと思われがちだが、青春の挫折というテーマを優しく包み込む素敵な作品だった。最近の作品では珍しく心理描写がとても丁寧で、且つ、雨や文学作品をモチーフにして情緒的、詩的な香りを漂わせており、ドラマチックな何かを求めるならおそらくあまり楽しめないだろうが、じんわりと響いてくる心の機微を味うことができるオトナな作品だと思う。
雨上がりのキラキラした鏡のような水たまりが街中にひろがって、まるで街そのものが空に浮いているかのような風景はとても素敵だった。ストーリーそのものとしてはだいたい良かったけど、若干消化不良感が残るのは残念。
エルウィン・ヨーゼフの亡命を自由惑星同盟政府が何故受け入れたのかが解せないな。旧門閥貴族なんて結集したところで幾ばくもないし、帝国との緊張関係を高めるだけで、益は何もない気がする。