サービス開始日: 2023-07-02 (518日目)
元天才子役・月島流星の本気を見れる回。自分の居場所、家族も同然の人達の居場所、そして好きな人の居場所を守るためなら自分の触れられたくない過去や挫折だって利用する。さらには、自分がヒール役になることでライバル店にも助け舟を出す。流星の優しさと大切な人達への愛がよく分かる神回だった。流星を演じる山根綺さんの演技も素晴らしかった。流星だけでなく、白菊も自分の殻を破って新たなメニューを開発した。年長である白菊と流星が自分の特技をフルに活かして、ファミリアを危機から救うことに大きく貢献するっていう展開がとても良い。それに2人のことをちゃんと見ている隼くんにもすごく好感が持てる。次回はファミリー組も含めた男1人女10人の同居生活が幕を開ける。「ヒロイン多過ぎシーサイドラブコメ」の本領がこれでもかって位に発揮されるめっちゃ面白い回になるからすごく楽しみ。
純と那織の会話、いろんな映画や小説をセリフをめっちゃいっぱい拾って会話してるから正直半分くらい何言ってるのか分かんないけど、それでも見てて退屈だとは思わないし、むしろ面白いと思わせてくれる。うまく言い表せないけど、2人のやり取りには何か不思議な魅力があるんだと思う。それにたまに自分が知ってる映画のネタとか拾ってくれると嬉しい。ストーリー面では、琉実の望み通りに純と那織が付き合い始めたけど、琉実はまだまだ未練がありそうだし先の展開が読めない。次回も気になる。
あかりちゃん、「異種間恋愛フェチ」という聞き慣れない嗜好を持つキャラで、それでいて中々に強烈な個性も持っているかなり面白いキャラだった。あかりちゃんがミーナに服を沢山プレゼントしてくれたおかげで、ミーナの服装のバリエーションが豊富になりそうだから、次回以降が楽しみ。今回もミーナの発言とかも面白かったし、感情がないけど喜怒哀楽が伝わる場面もあって良かった。
今回もやっぱり浅村くんと綾瀬さんの空気感がとても良い。2人は距離がすごく近いわけではないけど、お互いのことをよく理解してて、心を許しているし軽口を言い合うこともできる。そんな絶妙な関係性とそこから紡がれる会話・やり取りが最高。今回はそれに加え、日記の演出も使った綾瀬さんの心情描写の表現がすごく良かった。浅村くんは自分をとてもよく理解してくれる、理解しすぎてる、だから頼ってしまいそうになるという感じの感情と、同時に生じた別の複雑な感情がすごく丁寧に描かれた。綾瀬さんは少し自分自身のことを軽んじてるように前回も感じたけど、自律しなきゃいけないという焦りから来ていたんじゃないかと思った。自分の体を売ることが選択肢に入っている程だったし、それはかなり危ういことだけど、今回で浅村くんが、それは自分が嫌いなタイプの人間だと明確に否定してくれたのが良かった。綾瀬さんのことを大切に思ってるのが伝わった。互いに両親の離婚や似た境遇を経験しているからこそ2人の間に芽生えた絆・共感を今まで以上にとても強く感じられる回だったし、綾瀬さんの中に生まれた感情から、2人の関係にも今後また変化が起きると思う。今回はレトロな演出や字幕など、工夫がなされ、そしていつにも増して味のある良い雰囲気が形成されていたし、様々な点において満足度の高い回だった。
序盤のアクアとあかねのデートパート、舞台の良さ、魅力がアクアに伝わってすごく嬉しそうなあかねがめっちゃ可愛かった。好きなものの良さが他の人にも伝わったら嬉しいよね。中盤以降は恒例の芸能界の裏事情暴露パート。今回はマンガ業界。原作者自身が人気マンガ家ということもあって今回描かれた内容も、多少強い表現を使ってはいるだろうけどリアルに近いんだと思う。マンガ家の社会性やコミュ力に少しだけ触れた場面は前にもあったけど、マンガ家同士なら作品を読めば互いの人間性が分かるというのは、本当ならすごいと思うし、マンガ家同士の独自のコミュニケーション方法みたいなものなんだと思う。週間連載が普通の人間がやることじゃないってのはその通りだし、読者である我々もそれは知っておかなきゃいけないと思う。マンガ業界の裏事情やマンガの性質をリアルに描いた上で、吉祥寺先生によるアビ子先生の説得の展開に繋げるのがやっぱり上手い。互いに本音をぶつける合って喧嘩しながら原稿作業をシテたけど、その根本には自分の作品だけでなく、互いの作品に対しての愛がある、だからこそ半端なメディアミックスは許せない。2人の師弟関係、強力な絆も感じられる素晴らしい回だった。
ちゃんと見たいものを見せてくれて今回も素晴らしかった。もっと先になるかと思ってたら結構早くアーリャさんと政近くんの出会いのエピソードを見れた。政近くんは不真面目っぽい軽い感じではあるけど、意外とちゃんと物事を考えてたり、周りに目を向けてたり、そして自分ができる最善の手段を取る。アーリャさんは周りと自分の熱量の違いに悩み、他人に期待しないようになっていたけど、政近くんは周りを動かすためにまず自分ができることをする。そういうことをサラッと出来る所は好感持てるし、アーリャさんが惚れるのも分かる。後夜祭で男子生徒のダンスの誘いからアーリャさんを連れ出す場面は、王道ラブコメって感じだったし絵も綺麗で特に良かった。主人公がヒロインの手を引く、この構図はいつ見ても素晴らしい。アーリャさんと政近くんの出会いと交流の描き方、そこから現在軸に戻しての展開と伏線の張り方、全てにおいて完璧な1話だった。
パソコンに白夜の写真を沢山保存し、ついには自分で放ったスライムを自分で退治して白夜を助けるレベルで白夜が大好きなミラがすごく面白い。2人でお茶してる所もすごく癒やされる。
「普通の男はかわいいものを欲しがらない」というのは、昔程じゃないかもしれないけど、多分今でもまだある考えだと思う。自分の嗜好が周り、そして母親からも理解を十分に得られていないことは、まことにとってはとても辛いだろうし、だからこそそれを受け入れた上で好きになってくれた咲と竜二の存在は、まことの救いになってるんだと思う。それは今回もまことの楽しそうな顔からも分かる。作品テーマ的にシリアス強めだったり説教臭くすることもできるだろうけど、それを可愛いデフォルメとかも入れてほのぼの楽しい感じで描いてくれてるからやっぱり見やすい。
早見沙織さん演じるニノの歌声が強烈なインパクトを残す作品だった。ニノの歌はすごく上手というわけではなかったけど、とにかく力強かった。もはや叫んでいるという程に力強かったし、その中に込められたニノの感情が伝わって来るようだった。ニノの歌には心を揺さぶられたし、キャラに合わせて歌声もそういう風に変えられる早見沙織さんの技量に感服した。ストーリー面では、ニノ、ユズ、モモの関係性、片想いに重点が置かれていた。音楽を通じて繋がっていて、幼少期に一度離れ離れになっていてまた再会できたのに、互いの気持ちとか、相手を想っているからこそ中々距離が縮まらない、本当の気持ちが伝わらない、そんなもどかしくて切なさもあるストーリーだった。そういうキャラの心情と、音楽面が見事にマッチしているからこそ、より感情を刺激してくる作品になっていたんだと思う。あと、ストーリー自体もシリアス一色というわけではなく、コメディ要素も少なくなかった。特に人の話を聞かずにマイペースなニノが面白かった。それ以外にも、もどかしい、切ないだけではなく、それによる苦悩とか困難を乗り越えて奮起するニノ達の姿はカッコ良かったし、胸が熱くなった。ストーリーと音楽がうまく組み合わさって展開されてたとても面白い作品だった。
2話もド迫力戦闘シーンが素晴らしかった。エドワルド先生の、キョウリな魔法を音楽の指揮者のように操る姿は美しかったし、剣を手にしてからのウィルの反撃、その動きの素早さと躍動感も凄まじかった。展開面もやっぱり王道で、見ていてテンションが上がる作品。
薄々もしかしてとは思ってたけど、カルロが亡くなるという予想が的中した。第1話で幼少期のダリアを丁寧に描いたのは、ダリアのルーツを示すだけじゃなくて、父であるカルロとの思い出を描いて視聴者に印象づける目的もあったのかな。カルロが亡くなり、そしてダリアの婚約者になったトビアスはどうもダリアに対する態度が冷たいし、ダリアとその周囲が次回以降どう変化するのか気になる。
2話も映画クオリティで素晴らしい。クオリティと共に雰囲気も映画に近くて、静かで落ち着いていて、会話劇が中心だけど、やっぱりすごく引き込まれる。小鳩くんの中学時代に何かあったのか、小佐内との出会いも含めて描かれる時が楽しみ。
サブタイ、五大院が邦時を裏切って敵に売った所を描いた上で「やさしいおじさん」なあたり、スタッフも鬼畜だなぁ…と少し苦笑い。けどこういうのは嫌いじゃない。内容面では、邦時と五大院の描写や時行と邦時の回想シーンなど、所々に挿入されたアニオリ描写と、すごろくになぞらえた演出が良い味出してる。後半の時行、狐次郎、亜也子vs五大院の戦いの前の、月明かりや間の取り方など「静」の演出もとても良かった、こういう細かい演出はマンガよりもアニメの方がより分かりやすく描けるから、アニメ化する利点をうまく活かしているし、その後の戦いの激しさと緊迫感をより引き立たせる。アニメ独自の演出を行うと同時に、この作品の醍醐味の1つである「南北朝鬼ごっこ」のフォントも、原作の迫力とおぞましさをアニメでも完璧に再現していてとても良い。今回のメインであるvs五大院との戦闘も、作画が良くてすごく迫力があったし、時行の逃げ上手の描写も1話に続いてとても躍動感があった。細かい所まで丁寧に作り込み、原作の魅力を引き出し、それをよりレベルアップさせてくれてる、2話も素晴らしかった。3話は原作でも人気の高いあの人がそろそろ出てくる頃だからすごく楽しみ。
まず作画などアニメとしてのクオリティがかなり高い。映画と言われても通じるレベル。かなり気合が入ってることが分かる。内容面では、負けヒロインという恋愛的には報われないキャラにスポットを当てる作品にはなるけど、コミカルな場面も多くテンポも良いから楽しく見れる。1話は八奈見さんが面白かった。同時に失恋による切なさは映画レベルのクオリティにより一層引き立てられてるから、こちらも胸が少し苦しくなる。かなりメリハリがあってとても良い。ここからどういう風にストーリーを展開してくのか楽しみ。
vs死柄木、vsAFO、どちらで戦ってるヒーローもみんなボロボロになりながらも全力で戦ってる。その姿を見て感動せずにはいられない。特に、過去から逃げずに向き合う覚悟と共に戦うエンデヴァーと爆豪がすごくカッコ良い。この2人は、今回パッと見ると感情任せで戦ってるように思えるけど、実は冷静にちゃんと周りも見ながら戦ってる所も個人的に良いなと思ってる。
いよいよvsカフェレストラン・ファミリーが開幕。ファミリー組のヒロイン達の強烈なキャラと顔見せは、豪華声優陣による熱演とテンポ感もあって原作以上に笑えて面白い。次回予告で逆にファミリア組がファミリーの方をパクってるのもすごく面白い。このファミリー組の登場によってキャラが増え、それぞれの絡みも面白いから、作品として格段に面白くなる。アニメでもそれが見れるのが楽しみ。
ロボットだから表情がなく、声のトーンや話し方も淡白で変わらない、なのに何となくミーナの喜怒哀楽が伝わってくる。人間らしさのような部分が感じられるのがとても良い。とても癒やされる。
2話もやっぱりまず雰囲気が良い。癒やしとかとはまた違うけどとても落ち着く。「日常」を丁寧に描くことも忘れてない。浅村くんと綾瀬さんは、まだ距離がありぎこちなさも感じるけど、同時にお互いにだけ話せることもあるから、気を許している感じもある。そういう細かい関係性の描き方も上手い。綾瀬さんには、自分をあまり大切に思っていない節があり、そこが少し心配だけど今後の軸の1つにもなりそう。浅村くんとの日常の中でどう変わっていくかな。
小学校から幼馴染の純と、双子の姉妹の瑠実と那織、早い段階で三角関係が成立していて、さらに瑠実に関しては一時的に純と恋愛関係に至っている。純に想いを寄せる瑠実と那織の悩みなど、心情描写がすごく丁寧に描かれていて、それもあってシリアスめの雰囲気だった。ここからどういう展開になっていくのか楽しみ。
芸能界の裏事情、特に負の面を丁寧に、そしてリアルに描くという【推しの子】の十八番は2期でも健在。今回はマンガとそれを原作にしたメディア化における、原作者と脚本家の摩擦について。原作者のアビ子先生と脚本家のGOAさんのどちらかを悪者にして批判するのは簡単だけど、こういう問題はそんなに単純な話じゃない。原作者と脚本家が直接会って双方の意図を確かめるというシステムがなく、複数の関係者を通じての伝言ゲームのような形になっていることに最大の問題がある。原作者の要望が、脚本家に伝わる頃にはかなり別の表現になってしまっていて、あれでは正確に伝わるワケがない。今回描かれた問題は実際の現場でも起きているだろうし、実際、原作とは乖離した実写作品などが生まれてきている。単純に脚本家に問題があるだけの時もあるだろうけど、今回のGOAさんのように、脚本家側にも原作愛があり、原作をなるべく尊重しようと、原作者から意図を汲み取ろうとしているのに、伝言ゲームのシステムの結果うまくいってない場合もある。我々もこのことは忘れてはいけない。
放送開始前のPVで最後の方にアーリャさんが言ってたロシア語の意味が判明した。「かーまーえ」って、言ってたシチュエーションも相まって想像以上にデレデレの可愛いことを言ってたんだね。周防さんが政近くんの妹だったのは知らなかった。学校の時と全然キャラが違ってビックリだし、演じ分けてる声優さんすごい。激辛ラーメン食べたり政近くんの前で試着したりと色々な表情を見せるアーリャさん、褒め上手(ただし本人は一杯一杯)の政近くん、面白がる周防さん、それぞれ面白かったし、ストーリーの満足度も高い。
ヒロイン1人1人をメインヒロインとしてルートが分岐している、いわゆるマルチエンディング方式のラブコメをアニメで見るのは初めてだったけど、1つ1つのルートに短いながらに内容が詰まっててとても面白かった。主人公の正一くんと、同級生の耀、先輩の透、後輩かつ幼馴染の今日子の恋愛、全3ルートそれぞれに、他にはない面白さがあって、各ルートとも展開は違うけど、王道をおさえてたと思うから非常に良かった。透ルートと今日子ルートは結婚まで描いてたのも良かったし、そこまでは描かれなかった、というか明確に恋愛関係になったわけではなかった耀ルートも、高校卒業から数年後に再会し、その後はまた正一くんと耀の関係が深まっていくんだろうと想像できる前向きな終わり方だったのも良かった。3ルートの中では、個人的には最後の今日子ルートが、最もラブコメの王道をおさえていて、特に満足度が高かった。また、基本的にルートが分岐してはいるけど、各ルートのヒロインやサブキャラ達は他のヒロインのルートにも登場してストーリーに関わっており、恋愛だけじゃない、主人公との色々な関係性も楽しめる作品だった。1ルートにつき4話ずつが割り当てられていたけど、4話の中で間延びせず、逆に詰め込み過ぎず、しっかりとストーリーがまとまっていたのも良かったし、それぞれのルートに1クール分を見終わったような満足感があった。おそらく、実際のヒロインは今回の3人だけじゃなく、サブキャラとして登場したキャラの中にもメインヒロインになり得るキャラが何人かいたんだと思う。もし、彼女らがそれぞれメインヒロインとして正一くんとのラブコメを展開するならどうなったんだろうと、正直見てみたい気持ちがある。難しいだろうけど、もしそのアニメが制作されるなら見てみたい。とはいえ、3つのルートはどれも最高だった。とても素晴らしい作品だった。