いろいろ質が高いからとりあえず観てはいるけど、負けヒロインをメタな視点からコメディにするって行為自体は本気の負けヒロイン好きがやることではないのではという気がしてしまうというのがここまででの印象かな。
惰性で観続けてるけど、過剰な演出でメロドラマをやっていて観ていてめんどくさい気持ちになる要素が詰まった回でした…。
ひさしぶりにガッツリいわゆるシャフト演出を観てる気がするけど、個人的に眼の力が強いところが好き。シャフ度って言われてるやつについてはうろ覚えだけどこれまでのものってもう少しシュッとしたアニメ的な動きの中で出てた気がするけど、今作についてはゆったりとした日常的な動作の中に挟まれてるからほんとにこういう動きする人がいそうって思えておもしろい。
老倉が出てきたのがうれしかったけど話す内容がまた良くて、でもアニメで言葉があまり強いと言葉だけ浮きがちなところ、言葉の強さに負けないだけの演出がそれを支えてるのがすごくいい。千石のセリフへのエフェクトのかけ方もおもしろかったな。
オープニングもエンディングもすごく好き。
幼なじみ負けヒロインの匂いがします。
エンディング曲は個人的にはあんまり好きな感じじゃないし本編の雰囲気に合ってもないように感じるけど…。
前回の最後のシーンで小佐内が日頃から小鳩を自分の思い通りに行動させようとしていることが匂わされていてものすごく怖かったけど、今回も引き続きふたりの関係の歪さを窺わせる描写が本当に怖い…。
浅村が強めの言葉で綾瀬の行動を拒否するところがなんとなくここまで描かれてきた浅村の人物像に収まらない感じがして落ち着かなかったのだけど、実母の浮気から来た女性不信が浅村のいわゆる地雷だから、そこに触れられたことでずっと冷静で論理的な話し方をしていた浅村から「嫌い」という主観に基づく言葉が出てきたということなのかな。
YouTubeの先行配信で観た時に、綾瀬が浅村に絆されるための装置として今回のくだりがあって、今回で今後の関係性が固定されてしまうのだとするともやもやするということを思ったのだけど、配信で観直したら浅村が過去のトラウマに触れられたことで初めて感情を露わにした回だったのだということに気づけて良かった。
これまで映像と言葉の組み合わせで穏やかに展開していたのが今回綾瀬のモノローグが多く感じて、言葉で心情や状況を直接的に説明をする演出は個人的に苦手だなと感じました。
映像と劇伴は最初からずっと綺麗。トンネルで二人が話すところのトンネルの響きを再現した音響がすごく良かったな。
1話目はそんなにおもしろくない中で演出まで使ってとにかく笑わせたいという気合いみたいなものが感じられたのは良かったかなと思ったのですが、2話目は30分ひたすら虚無でこれは本当にちょっとむりでした…。
知らないカルチャーについて取り上げられてるからなんとなく観てみてたけど、他人がやってることに対して流行ってるミームを使ってリアクションしてるだけに見えてしまって、その界隈の外の人が観てたのしめる要素がないように感じるかな…。
劇伴がすごく良いけど担当してるCITOCAのことを調べてみても一切情報がない。音楽の制作としてクレジットされている会社はharuka nakamura氏のマネジメントやライブの制作を担当しているところのようだけど、そのうち詳細を公開してくれるのでしょうか。
YouTubeの先行配信で1〜3話を視聴済みで配信にも来たので観直してる。
画と劇伴がすごく好きな感じ。1話は特に浮き花のあじさいが綺麗だった。
原作は未読だけれど、性格に難がある妹に兄が歩み寄ったり妹を変えたりして救うっていう男性優位の単純な話にはなってほしくないかな。