スポンサーを降りる決定をしたのが、宣伝に使った写真のカメラマンの経歴が原因というのが今一つ
現実味に欠ける。
写真は一媒体に過ぎない。どう切り取ろうが、本質は被写体自身。
例えばアイドルがある写真で脚光を浴びてスポンサーが付いたとして、その写真の撮影者が炎上しても、
アイドル当人には何も影響が無いと思うが。
敢えてこの展開を擁護するとすれば、カメラマンがレースチームの実質上のスポークスマンであるので、
代表者として忌避されたというところだろうか。
なんせ、スポンサー契約打ち切りの知らせに乗り込んでいるのがカメラマンだけというのが不自然。
本来、チームの責任者やドライバーが真っ先に交渉しに行く場面だからね。
しかし、そもそも報道写真には、いくらでも残酷な経緯の写真が存在する。
沖縄の白旗を持った子供の写真や、戦場カメラマンで有名なキャパの撮った写真など。
そういう写真はピューリッツァー賞を受けたりはあっても、同様の写真を撮った者がバッシングされることは
考えにくい。
このアニメのケースでは、カメラマンに悲劇を止める事ができる可能性は無かったと、冷静に考えれば直ぐにわかるはず。
震災の時も多くの写真や動画が公開されたが、撮った者が非難されただろうか。
このアニメでは一部の行き過ぎた者たちの批判ではなく、世論として撮影者が非難される立場にあるらしい。
その状況が一番おかしい。
またまたトグサの甘さが犠牲者を生んだ。
設定とはいえ、この甘さは9課に必要なのか
マンガであれば不要かもしれないが、アニメでは話数が必要。
なので、こんな甘さから発端の茶葉劇も必要。なのだろう。
それにしても、この裁判は池袋暴走事件や元東京地検特捜部長
が起こした人身事故を思い起こさせる。
死者が出ると逮捕されたり、実刑判決が出たりするものだが、
上記は両社とも記録装置の検証結果にも関わらず機械のせいに
して自分の非を認めていない。
両者とも逮捕などされていないし、後者など自分の過失を認めず
反省もないのに執行猶予となり実刑にすらなっていない。
アニメ以上に現実社会は闇が深い。
この回でもトグサ君の甘さがでてますねぇ。
自爆テロですよ。
覚悟をしている者に対して自殺願望者と同様の
対応をするとは。
このシーンを最初に見た時は、えっっと思いました。
まあ、この甘さが彼の設定なんですけど。
ゴーダは何をしたかったのだろう。
おそらくは自己顕示欲を満足するための
マウントだったのだろうが、この一件で彼は
馬脚を表し、以後9課に完全にマークされる。
最終目的のためには今少し自粛する方が賢明
なのだが、ストーリー展開に入れるために
制作側にとって、このエピソードが必要だった。
のだろう。
この回のトグサは、自分の捜査に一般人を巻き込んだ為、
2名を闇に葬られます。
ここら辺の配慮の無さというか、読みの甘さというか、
それが彼の未熟なところです。