なんて酷いイベントなんだ……
さておき、マ組と普通科で埋めようのない格差が横たわる強歩大会。普通科が普通にやっても勝てやしない。だから普通科にしかない強みで戦うしか無い
ミナミが突然去った環境で誰がクラスを団結させるのか。それが見える話となったかな
担任も居ないし勝機も無いしやる気もない。その状況で彼らを突き動かしたのはユズが掲げたマ組に負けたくないという対抗心か
マ組は魔法を使えるけど、普通科だって普通科にしか無い特技が有る。そうして一人一人が諦めない事で掴んだ勝利は奇跡的ながら貴重な体験となったようで
ただ、肝心の魔法使いになるという点が進展せず、ミナミが居ない状況でクルミは魔法使いへの夢を諦めずに居られるのだろうかと疑問を覚えてしまうな
優しくて可愛くてスポーツ上手くて、応援してくれて同じ家に住む千夏は大喜にとって甘い罪かのように知らずして大喜を誘惑する危うい存在
けれど彼女に惑わされずバドに打ち込む姿は大喜の誠実さを示している。一方でそんな姿は千夏にとって罪な姿と映っていそうな点は面白い
そして関係性を深める二人を見る雛が遂に……!
勝ったご褒美に水族館デートなんて多感な男子高校生にとって誘惑が多すぎるというもの。期待してしまうし期待を振り払うのも一苦労。おまけに相手が願った姿で来てくれた上に楽しそうに過ごしてくれるなら尚更
けれど、そこで千夏が口にしたのは意外な言葉だったね。あの謝罪は彼女が己の罪を認め、許して貰う為の言葉
千夏は大喜と同じ家に住まう中で幾つもの遠慮や申し訳なさを抱いている。だから大喜はそれすらも許す為に彼女に踏み込む必要があったわけだ
大喜と千夏の間でだけ通じる秘密のスタンプ。それは大喜の優しさを象徴し、きっと千夏にとって罪のような甘い優しさと感じ取れたのかもしれないね
そしてここまで力を溜めに溜めてきた雛のターンですよ!
デートの件を聞いた後に見せた表情や、ニヤける大喜を前にしたモヤモヤ等から彼女に芽吹きつつある想いについては想像可能。それはきっと他人から見ても充分に感じ取れるもの
雛としては大喜の優しさを自慢する為に話した過去話だけれど、千夏はむしろ雛の姿から別の感情を見たのだろうね
千夏には見えるが雛には見えないその感情。千夏が敢えて追求しなかったように見ないフリをしてしまえば、それは何も成らなかった筈。けれど雛は見てしまうわけだ。千夏がどこへ帰ったのか、大喜がどのように迎え入れたか
気付かなかった想いは罪だったのか、気付いたから想いは罪となるのか
やはり三角関係はこうでなくちゃという展開に罪なワクワクが止まらないよ