1話はワクワク感があって良かったけれど、全体的には大味な感じでした。最期もあっさり展開で、盛り上がりに欠けていたように思います。
マルチアーノの生い立ちとかキャラの深堀りがあっても良かったように思います。
相変わらずのアルベドやら、隣に座るパンドラズアクターが面白かったです。
組合長との、未知を既知にする冒険者とか、冒険者の守るべき対象は?という問答は興味深かったです。
魔導国の進む道が決まったようだけど、種族(民族)を超えた国を創るってのは、現実でも権威主義で抑え込んだり、国が分断してたり、結構大変そうな気がしますが、アインズ様ならバリバリの権威主義で押さえつけちゃうんでしょうか。
NPCに対して対等にって考えていたり、かつての仲間たちに思いを巡らせたり、アインズ様の寂しさがにじみ出てる気もしました。
男の子の夢が詰まったような話でした。
ぶっちゃけ嫌いじゃないですし、1話としてはこんなもんだろうという感じですが、2話以降しっかりしたストーリーが伴えばなとも思います。
100の目を持つ巨人は「SNSをはじめとするネット社会」の暗喩に思えました。
不特定多数の人が絶えずネット上の情報を求める姿は、一度も眠らず全てを知ることができる巨人の姿と重なります。また、「安らぎと平和が訪れた」とはネットによる生活の利便性を指しているように思えます。
裏切りを報告した巨人が全ての人から怒りを受けたことは、有名人の不謹慎な発言があると炎上騒ぎが起きる一方で必要以上に攻撃的な書き込みが問題になり、ネットの問題点や利用のマナーが話題になることを連想させます。
本編中で孔雀はカスタマーセンターを象徴しているように描写されていました。なので、巨人が孔雀の羽になって眠ることができたということは、行政機関によってネット上の誹謗中傷やプライバシーの侵害、反体制的な言動を監視されてる社会体制を意味しているように思います。実際、主人公の親がそんな感じの仕事をしていましたし。
舞台は情報都市トムソーヤ島、主要なキャラ名がハック、ベリィ、フィンということで、トムソーヤの冒険が根底にあるのは明らか(トムソーヤの友だちの名前はハックルベリー・フィン)で、いたずらやサボりが全面に出ていたのもそれが理由なのでしょう。実際は、いたずらやサボりをするから、トムソーヤの冒険をベースにしたのかもしれませんが。
1話を見た感じだと、いたずらやサボりが引き起こす社会体制への挑戦的なことがテーマの一つなのかなと思いました。
ゼロの存在が何を意味するのかとか、続きが気になる作品です。
作品タイトルからして、いかにもな作品かと思って見始めましたが、そこまでひどくもなかった印象です。
ただ、転生直後の展開は安直な感じもしたし、主人公の主義主張が乏しいからかなのか全体的にのっぺりしていた感じでした。