本作は、これから現実に発展していくであろう仮想現実世界を通して、人の心の交流と成長を描いた作品と言えるでしょう。
細田監督の「テクノロジーによって実現される世界を肯定的に描きたい」という目標は十分に達成されているかと思います。
圧倒的な映像美が作品に説得力を持たせています。
普通におもろいし、曲が良い。
エンディングは意外な着地やったなと
細田監督がつくりあげる仮想空間の雰囲気はほんといいなとおもう。Uを通して新たな自分を作り上げれる、そんな魅力的な環境である一方SNSとして現代における危険性も引き続きそこにはあり。すずは母親は川で子供を救う代わりに亡くなり、なぜ私が置いてかれたのかと苦しみ大好きな歌が歌えなくなる、だけどUに出会ってベルとしげは大好きな歌を歌えて、明るくなれて。でもそれは誰か目の前で傷付いた子を救いたいと思った時に、なによりも母親と同じように行動してあげたくなり、そこで初めて母親を理解してあげることができた。そこが何よりよかったかな。
とても面白かった。歌アニメ、流行ってるのかな?
弱い部分はあるかもしれないが、描きたい絵、映像、主張があって良かったし、面白かった。
キャラも可愛い。。。
様々なオマージュを感じる部分もあり(気のせい?)、TVアニメなどもっと他にも色々やってみてはどうかという気もする。
2021.7.18
いい感じみたいに終わったけど、解決してなくない?
現実的と言えば現実的なENDか。
映像、特に音楽はとても良かった。
ただ、現実世界の対応がおかしくないかなって疑問に思った。
序盤の設定の雰囲気でサマーウォーズ感あると思ったら同じ監督なのね
美女と野獣感
良いお父さんだった
3.6/5
金ロで視聴。
劇場公開当時、ネットでは酷評が多く目に入ったので、ここを見たら意外と高評価も多くてびっくり。
酷評の主なポイントは “ 他人の家・DV親父の元に女子高生を1人で行かせる、周りの人間 (特に大人) が無責任過ぎる ” + “ 表に出てきてなかったら見付けられなかったじゃん (ご都合主義) ” ってところだと思うけれど、自分もまあそう思った。
Uの世界・アバター・ベルというキャラクター・歌、は魅力的だと思うけれど “ 人の悪意 ” の描写が多過ぎてしんどく、何度も繰り返して見たくなる感じではない。
アバターでそばかすを活かした割には顔のベースはすずでは無く、“ そばかすを大胆にデザインしてすごいでしょ ” くらいのドヤ感も感じなくはない。そばかすをあそこまで強烈にデザイン的に取り入れるなら、すずが “ めちゃくちゃそばかすを気にしている様子もしくは自分の個性だと思っている描写 ” 、ががっつりあった方が共感/納得できたと思う (テレビ版でカットでもされてたのか?) 。
良かったと思うけど、個人的には忍のポジションがすごく微妙だったかなぁ。
竜の正体は・・・うーん微妙。
いやあ、死ぬまでに観れたらいいアニメと思っていたけど、アマプラでいきなり始まって観てしまいました。死が近くなった。
仮想世界はサマーウォーズより進んでいて、感覚を向こうにやってしまえる仕組みでした。サイパーパンクみたいですね。
「美女と野獣」要素とか歌とか自己実現とか恋愛とかいろいろな要素がありましたが、一本の線にして結末に持っていくんじゃなくて、恋愛といっても竜と結婚するような話ではないという展開でした。ちょっと分かりにくいというか、肩透かしを食わされたような気もしました。
あと、女性主人公で男性が作ったフィクションを観て私が抱きがちな感想なんですが「女に夢見すぎてない?」って感じが少ししましたね。そんないいもんか、女ってさ。理想化されすぎてる感がありました。
でも、母親の思いを知る結末はとてもよかったです。
なんか、ストーリーを1本にまとめあげてほしかった気はしましたね。
部分的には超最高なところもあるのですが、全体としてはよくわかりませんでした。
視聴2021.8.4
※ネタバレありです。
プロでは無いので正しいとか誤りについては言えない事を前提で感想。
・良かった所
まず映像が綺麗。特に背景が細やかで鈴の住んでいる周辺の自然がまあ美しい。
そしてUの世界。ネット内ってこんな世界なのかなって想像が楽しかった。近い未来こんな感じになるのかなとワクワクかんもある!
歌。これはこの作品のメーンでもあるので耳に残るメロディーと鈴の気持ちを乗せた歌詞がとても良かった!
中村佳穂さんの繊細かつ伸びやかで高音も綺麗!歌声は本当に楽器だと思う。
心地良い歌声だった!
初声優との事だが違和感なく見れた!
細田監督が時代を切り取る作品作りをされているので今(令和)社会が抱える問題が織り込まれてて非常に良かった。
カミシンとルカちゃんの恋のやり取りは笑えたしよかった!
ヒロちゃんも個人的に良いキャラだった。
・希望、疑問
思考巡らせてもしかしたらこの作品の問題点は、美女と野獣を入れてしまった事なのではないか…なんて元も子もない事を思ってしまった。笑
ネットの中で美女と野獣をやったらと言う事でストーリーも落とし込んでいるのかと思ったが違った。ネット内の設定としてオマージュ的に入れている。
自分は美女と野獣が大好きなので少し残念な気分になった。と言うのも美女と野獣は当人同士が恋人になり愛を知る物語の為、竜/恵が鈴に告白するが恋心交えての好きだよと思われる。一方で鈴的には恋と言うより母性愛なのだろう。鈴は忍に恋してるので現実では結ばれないのが何とも腑に落ちなかった。なので竜の好きの気持ちはどうなるの?とこれは自分が勝手に願った事なので仕方ない。
竜を救う事で当時の母の気持ちが分かり鈴が成長する話でもある。他者を思いやる『愛する』という意味では同じなのかと。
メッセージは受け取れるけど各々の繋がる展開が感情とうまく追いつかないので少し置いてけぼり感があり折角の設定が涙を流す程の感動を逃してしまうところは残念。
ただ観なければ良かった作品では無いです。
映像と音楽はめちゃくちゃ良かった
特に歌は素晴らしいものが多かったな
ストーリーとしては少し解決しなくちゃいけないとこが多いというかなんというかで微妙な放置があったのが残念かな
わざわざ東京まで行ったけど立ち向かう強さをみせたからあの後2人は大丈夫だよね
みたいな感じで放置というかの所が少し微妙だったかな
なんだったらあの色々と凄い友達が住所どうにか特定してライブ配信されてる中で保護されるみたいな感じにすればいいのにって少し思ったかな
あとはデバイスというかイヤフォンをしないとあの世界にいけないような感じなのが少しなー
イヤフォンしながら虐待されてたのか?ってとこが少し疑問
まぁ色々書きましたが歌はほんとめちゃくちゃ良かったし顔を晒したあとの震えの描写の書き方が素晴らしく良かった。
リアルな描写がコントロールされて変わってしまうのがあんまり。ネットのコメントが特に顕著だった。物語の進行に合わせて喋らせてる、みたいな。
Siriの親戚みたいな声が無くても…と思った。文字があるだけの方が無機質な感じが出て良くないか。自分はネットの声にそのイメージを持ってた。扱う場面は多いから、読み上げがないと台詞の空白が目立って難しいだろうけど。
ジャスティスたちも「正義面して暴力を振るうネットにいるようなキャラ」という記号化が激しい。
一方、「おバカキャラ」なカミシンには全然嫌悪感がなかった。むしろ超好きになった。先の2つの例と何が違うかというと、キャラが作品に生きてるんだよな。「おバカキャラ」には収められない個性がある。
表現やキャラが、誰にでも想像できる簡単なステレオタイプだと、稚拙なものを見せられてる気分になって冷める。しかもそれらが世界観のために誇張されてるから、「あなたのイメージって(誇張された)これでしょ?」と自分の認識まで誇張される気分になってしまう。キャラクター(性質)のさりげなさって大切だ。
山場の盛り上げ方とか、過去との結びつけ方とか、良いところも沢山あった。ただ、要点押さえてるから良い映画だ、とは言いたくないお気持ち。
P. S.
ネットコメントのステレオタイプは「気まぐれ・無責任」だと思っている。
絵、演出、音楽は良いのだが、ストーリーはやや詰め込みすぎている。
それぞれの要素に対して浅く広く触れていくのは、個人的に好みでなかった。
ビジュアルは良いがテーマ的には……。
パンフによるとインターネットのポジティブな面を云々と言っていたが、それは飽くまでも道具としてのインターネットなのだというのをこれでもかと見せつける内容だった。
でなければアバターを解いて信用を得、リアルを特定して……という流れにはならない。ここでインターネットはリアルで人を救うための道具であり、コミュニティとしての面は全く顔を見せない。
しかし我々が触れている、少なくとも理想とするのはそういう人を救えるコミュニティとしてのインターネットの筈なのだ。
冒頭のヤフコメの様な匿名発言だって我々からすれば時々見かけるが無視(あるいは通報&ブロック)すればいいもので、「うんうんインターネットってこういう感じだよね」とはならない。「ああこの監督はインターネットには住んでいないのだ」というのを予感させる部分である。いや少なくとも匿名世界の温かい部分を知らない、と言うべきか。
実際のところインターネットそのものが常に人を救える訳ではないが、それ故にこの作品は夢物語ではなくむしろ過酷な現実としてネットの住人には刺さる。ある意味で最悪の物語とさえ言えるだろう。
ただ父親周りは筋がちゃんとしていて、母親の件があっても尚「優しくしてあげなさい」と言うのは、本気で母親の行いを悔いずむしろ誇りに思っているのが感じられていい場面だった。
映像と音楽でごまかしてるだけ
前半の伏線を全く回収せず何一つ面白くない
音楽や映像はすごく良かったんだけど、お話が…。
主人公の周囲の人達は最終的には主人公をただ危険な場所に送り出すのみで助けもしないので「竜の正体」のミスリード要員にしかなっていない。
主人公が竜に絡んでいく理由も説得力が足りず「お話の都合」としか感じられないので、竜の正体がわかっても「なんだこのぽっと出のキャラは」という印象にしかならなかった。
作中で社会問題を扱うには、その描写も解決も雑すぎてまったく共感出来ない。
エンディングのクレジット画面で漫然と名場面集を流すくらいなら、せめて、その後の「彼ら」とネット越しに笑顔で連絡を取り合ってるような画を見せて欲しかった。虐待親と形だけ引き離して、別れて、それっきりって、雑過ぎでしょう。
脚本は他の人に任せて映像に専念して欲しい。
前作もだけど今作も外れかな
歌と映像は素晴らしかった。
内容として、竜に感情移入?固執?する理由が全く持って不明。
ここが一番引っかかり、駄作と思ってしまった理由。
そして、映像のテンポが悪い、特にリアルワールドの方で作画枚数少なくしたいのか?って思うことが多々あった。
キャラクターや、設定は非常にいいが、まったくもって共感できないストーリー、謎に伏線というか、横道の話が多く、本質的なストーリーがなにか分かりづらかったように感じる。また、Uの世界感は全く持って視聴者に伝わらないというか、原作者がこうしたフルダイブ型のVRワールドの世界観をイメージしきれていないように感じた。つまり言いたいことは、CMなどを見て想像したワクワク感は得られなかったので残念だった
まず良いところを言っておくと、今までの細田守作品の中で一番綺麗な映像だった。
最初の歌のシーンは音楽と映像がマッチしていて、音楽もなかなか良かった。
駅でのカヌーの少年と女の子のシーンは個人的に好き。
単発のシーンでは良い演出も多々あったなと思う。
しかし、圧倒的にストーリー、脚本がめちゃめちゃ足を引っ張っていて、全体としてはかなり出来の悪い作品だと感じた。
ざっと理由がこれくらいある
すずが竜を助ける動機が薄い
ライブを邪魔しにきただけの竜になぜそこまで固執するのか
美女と野獣感のある設定の必要性
友人が毒舌である設定が全く生かされない。視聴者が不愉快なだけでは、、?
特に主人公に対する毒舌がただただ不快で意味不明。ライブの売上は勝手に募金してるし、何がしたいのか、、
すずに母親の話をしてしまったときに申し訳無さそうにするところで少しは人間味があるのかと思いきや、そんな境遇にいるから一緒にいてあげてるんでしょみたいなことを言い出して、全くもって存在理由がわからない
幼馴染の忍くんの存在。子供の頃にすずを慰めていたのはわかるが、彼自身にその原因があるわけでもなく、高校生になってもその感情を持ち続けるだろうか、? 仮にそれはそうだったとしても、最後にこれからは対等な関係だ、みたいなことを言うが、なぜそんなに偉そうなのか理解できない。
すずに大人数の中で素顔を晒せという非情な幼馴染
すずが少年たちを救うために1人で東京に行くのをなぜ周りの大人は止めないのか
虐待父がすずの凄みにあっさり負ける
虐待の解決策が、女子高生の凄みというのはあまりにもストーリーが薄すぎる。
竜がすずに大好きと伝える(その感情を持つまでの経過を見せてなさすぎる)
母親が濁流に一人で入ってしまったことを結果的に美談のように表現してしまっている(濁流に1人飛び込むべきではないし、虐待父が本当にヤバい奴ならすずも殺されてしまってた可能性もある)
すずの歌に全員が一致団結して魂の光のようなものを灯すシーンが気に入らない(少し前まで誹謗中傷してたやつがいるなかでそんな都合よく団結すると思う??)
序盤のサマーウォーズ感、終盤の川辺のときかけ感の詰め合わせパックが気に入らない
今作は大きいテーマがいくつかあると思っていて、
1に関しては、良いか悪いかはさておき、母親の行為とリンクすることですずは母親の死を乗り越えられたというのは伝わってきた。
2に関しては、インターネットをどのようなものだと表現したかったのか全く意味が分からなかった。
ジャスティス = 自炊警察みたいな正義を振りかざして行き過ぎた誹謗中傷する人々を暗示しているんだとは思うが、それが竜とすずにどう関係させたいのかよくわからない。(竜が悪いことする描写がほぼないためどこにも感情移入できない)
3に関しては全くの蛇足で、ただやりたかっただけでは感が拭えない。(竜は容姿を気にしていたようには見えない)
個人的には、細田守作品はおおかみこどもまでは面白かったが、バケモノの子からあまり面白くなくなってしまった。そこの違いは脚本家として奥寺佐渡子がいるかどうかかなと思う。
細田守は演出は好みだけど、脚本があまりにも良くないので次の作品では、脚本家を復帰させたほうがいいと思う。
僕らのウォーゲーム、サマーウォーズ、に続いてのインターネットの話だったので少し期待していたが残念だった。
視聴記録:2022-09-23 金曜ロードショーにて
世の中の醜さが詰まってる
歪んだ正義は滅びた方がいい
とても面白かったです。映像と音がスゴイです。あの映像の細かさは大きい画面で見たほうが良いですね。話は後半、時間がなかったのか駆け足ぎみで、勢いで押している感じもありましたが、そんなに気にならなかったです。細田監督の他の作品に似ているところも多くて、監督らしい作品でしたね。目での演技など良かったです。もう一度見たいです。
劇場にて鑑賞 2021.08.07
メチャクチャ面白かったです。
出だしは万人受けな壮大な世界観と歌う少女からの構成で、その正体が片田舎の女子高生である主人公と分かっていくストーリー展開がとても丁寧でテンポ良く進んで飽きなかったです。
そして、ここでキーワードとなるのが母親との事故と。作品全体を通して主人公がこの事故をどう捉えるか?というのが1つのテーマになってるなぁと。1つ感じたのは、主人公の正体をバラすか否かになったとき、弘香は反対して、忍は賛成したシーン。弘香は母を責め殻に閉じこもる主人公に寄り添ってる立場で、忍は主人公を見守る母のような存在という言及の通り、主人公母の思いを継いでる印象を受けた。そして主人公が自分の身を晒してでもりゅうを助けようとする一連の姿勢が母親の面影を感じさせるのが何とも言えない。
彼女が自分の歌を歌うまでの物語、面白かったです(´ー`)