チュチュは、ライブの日程が学祭と重なることを知っていたと思うよ。
チュチュはポピパに敵愾心を抱いていたから、
学祭で花園たえが演奏できないよう
故意にRASのライブを長引かせて妨害していたんだよ。
花園たえが立ち去った後のチュチュの表情みればわかるでしょう。
美少女+人造人間+ミリタリーもの、という珍しい組み合わせで
興味を惹く試みだと思う。
ギャルアニメ特有の難点をあげつらうのは野暮なので
瑕疵を感じたところを1点だけ挙げる。
世界秩序に対する見解の相違を発端とした
主人公と僚機パイロット「ファントム」との決闘のエピソード。
まがりなりにも両者は正規軍なので
実機を用いてのドッグファイトなど許可されるはずがなく
フライトシミュレーターで代用したことは許容できるが
決闘自体の経過は茶番である。
「チート級の相手と対決するなら、こちらも反則同然の手を打つしかない」
という開き直りを感じた。
僚機パイロットが少ない割に、設定がモブ同等の練り込みだったり
既視感があるキャラクターが散見されるが
グリペン・ファントム・バイパーゼロの3者が充分な存在感を備えているので
この点は眼を瞑ってもよいだろう。
現在の業界は、粗製濫造が基本スタンスだが
その現状に移行する前の作品。本当に充実していたと思う。
https://ch.nicovideo.jp/fagirl
https://www.b-ch.com/titles/5580/
https://animestore.docomo.ne.jp/animestore/ci_pc?workId=21529
https://www.amazon.co.jp/dp/B06Y5W9167
https://www.nicovideo.jp/series/96647
主人公の人格に既視感。
「また、こういう奴か」と思った。
彼の意識が変化していく過程は、
ヒロインとの交流を経たことによるもので
能動的に変わったという印象は薄い。
物語の主体がAIであるかのようだ。
AI同士の論争が繰り広げられる場面は圧巻だと思う。
一方の主張に対し、「それは、こういうことだろう」
と感じた回答をピシャリと返している。
従来の戦闘より、見どころはこちらだろう。
最終話の放映日が本放送と離れてしまい
マネージメント面での混乱が気になった。
予算の都合もあろうが、個人的には
延期して完成度を高めてほしかったように思う。
オープニングテーマ・エンディングテーマの
曲自体は声優ソングとして、そこそこの出来なのだが
膨大なショップ特典に唖然とした。
asobiasobase.com/products/music_bnf.html
業界の現状が「マネーゲーム」と評されても
言い訳できないだろう。
スターはお飾りで、実際は別人が歌っている。
これくらいのことは、日本でも普通に行われている。
表沙汰になっていないから、世間に知られていないだけ。
舞台設定を中国にしたから、どうにか世に出せた。
おそらく舞台を日本にしていたら
どこからか圧力がかかり、世に出せていないはずだ。
造りは杜撰だが、制作意図だけは評価したい。
「続編」と銘打ち、登場人物やシナリオを新規に書いた別作品。
劇中、断片的に「前作」ヒロイン・ノリコの功績が語られるなど
世界観を引き継いではいるものの、画風に面影はなく、
これをシリーズ作と称するのは無理がある。
今作のヒロイン(ノノ)の無軌道な言動について
観衆が納得するに足る演出がなされているようには窺えず
物語に対する熱意は感じられなかった。
作り手は「続編をつくりたかった」のではなく
資金集めのために、過去の作品の名声を借りたかったのではないか。
時代を感じさせる「前作」の画風で続編を展開することは
商業主義にもとづく判断から無理とされたのだろう。
しかし、このデザインにするなら、題名も世界観も改めて
完全新作として企画すべきだったと思う。