終わってしまうのがこんなにも寂しいアニメは久しぶり。良くも悪くも畳みかける最終回は没入しすぎて嬉しくても悲しくても何が起きても涙が溢れてきてしまう。まだまだリリィたちの色々なカップリングや絡みが見たりない。
ずーーっと戦車道してて楽しかった。戦車操作のテクニックを感じさせるような細かい動きが詰め込まれていてわくわくが止まらない。かつて対戦した学校が勢揃いのシーンは胸アツが極まるし、プラウダのチームのために自己犠牲を捧げるシーンはじーんと来た。
総じてクソアニメだが、1話に一度はある石膏像みたいな未来人の喋りや主人公の斜め上なイキリがおもしろいので切れそうで切れないを良くも悪くも12話繰り返したアニメ
モンスターと人間の共存とか互いの見方のような部分を掘り下げた、人間側の自省みたいなものが欲しかった。
とりあえずのところ人類は巨人に対して勝利を得たけれど、それは戦いの序章であり壁の外の世界の手の上で踊らされていただけという振り返ってみれば滑稽であり、犠牲に見合った意義があったのかという虚無感も込み上げてくる。しかし、人類は、壁の中の我々は、自由のため進撃し続けなければならない。
良くも悪くもFGOなアニメ。歴史要素の拾い方は好きだし、音楽と背景やCGは素晴らしい。
雄二が蒔いた種が果実を実らせて世界が一つ優しくなり、その果実がまた種を蒔いてまた一つ、一つと世界が優しくなる物語。
登場人物がだいたい便利属性を備えているのでデカいスケールの話がテンポよく展開していくのは観ていて楽しかった。
「明るく振る舞う影に暗い過去を引きずっていた少女たちは風見雄二という男に出会う。そして彼に導かれ、少女たちはその過去や自己とに向き合っていく。」といった物語。とりあえずフェチくて、女の子がパンモロを惜しげもなくしてくれる挙句、おもらしまでしてくれる良いアニメ。
とにかく最終回の濃密さとめくるめくような展開のおもしろさ。正直アニメだけでは全く満足できない。映像化以降の展開が気になって仕方がなくなったし、ある意味アニメ12話はこれ以降の展開へのただの導入のようであった。それだけの興味と昂ぶりを引き出してくれたアニメ。
あとは近代哲学者の言葉から取られたサブタイトルや音楽がこの実力至上主義の世界の冷徹さや無情さを堅く重く彩っていた。