サービス開始日: 2017-07-17 (3261日目)
一果が成長していく姿を巡る季節に合わせて丁寧に描かれていた作品だと思う。
特徴として「季節」を意識しているように感じられた。各話タイトルには季節を連想させる言葉が入っているし、OPのタイトル背景がストーリーの季節に合わせて変化したり、作中でも桜、蝉の鳴き声、夏祭り、ススキ、柚子搾り、ハロウィンやバレンタインといったイベント等々、目につくところに季節を感じさせるものが描かれているし、ホームページに至っては、桜の花びらが舞い落ちていて、これでもかと言うぐらい季節を意識させる作りになっている。
一果目線で季節とエピソードを見てみると
春(出会いの季節):和との出会い(和への感情:和菓子作りから逃げ出すような勝手な人)
夏(花火など活気のある季節):佳乃子との出会い。佳乃子と美弦の恋の鞘当てあい
秋(実りと収穫の季節):母との再会
冬(冷たい寒々しい季節):父との悲しい思い出
春(雪解けの季節):和とおでかけ(和への感情:お父さんと勘違いされても良い関係)
となっていて、こじつけかもしれないけど、一果の感情の変化が季節のイメージとリンクするようにエピソードが組み立てられているように思える。
テーマの一つでもある和菓子についても、季節を代表する和菓子がその由来や意味合いを挟みながらエピソードに花を添えている。
どこまで意図されているかわからないが、個人的には考えられた構成ではないかと思う。
各話の流れも、シリアスな中に上手くコミカルな展開が取り入れられていて、飽きのこないメリハリのある構成だったし、醸し出される空気感も個人的には非常に好みで、素晴らしい作品に仕上がっていると思う。
典型的な異世界行って無双する系。ただ、アークが金目のものに目がなかったり、食い気が張ってたりで人間臭さがあったし、大したことしていないのに女の子達が磁石のように吸い寄せられることも無かったためか、他の同系列よりは見ていられた。
ストーリー的には、敵キャラは小物ばかりでアークが剣を振るえば消えていくって感じ(無双系だから当然といえば当然だけど)で、緊張感が乏しく深みのない展開に感じた。策略に踊らされる展開とかあれば、ちょっと変わってくるような気もする。
ストーリー展開は大味なところがあったが、風刺が効いていたり、パンツ禁止だったり、8話のような変化球があったり、飽きずに見れた。個人的に好きだったのは、社会主義体制から自由を求めて逃げ出す3話。若干シリアス目な雰囲気とペン人の歩いたり叩いたりするSEのミスマッチさがなんとも言えない味を出していたし、なによりオチには資本主義の厳しさも表現していて、世の厳しさと言うか、社会主義・資本主義どちらも風刺する内容で面白みがあった。
全体的には、逃げることを否定しない、むしろ逃げることの背中を押すといった感じで、熱血モノが好きな人には物足りなさを感じるかもしれない。
エクアの言動が淡白なのが気になったが、正体については、遺伝子がデタラメとか、年齢が判別できないとか、結局判明しないまま終わったけど、そのへんは映画やゲームでということなのだろうか?
ザ・マネージャーの暴走は「親分が年をとって皆が言うことを効かなくなった」て表現してたけど、逃がし屋の依頼人たちの心を知ることで、ザ・マネージャーに感情が芽生え機械的に判断を下していくことができなくなったと個人的には受け取れた。ザ・マネージャーの姿がコロコロ変わるのも、感情の振れ幅に伴うものにも見える。
ストーリー的には「ゲームが黒幕のペースで進む」→「モニタールームで『片切友一、こいつはとんでもない奴だわ』」→「どんでん返し」→「ネタバラシ」が繰り返されていて、単調な展開に感じた。
友一のキャラクターとしては、悪い奴感を匂わせる割に、友達を裏切るわけでもなく、また第三ゲームで敵のキャプテンを脅した時は結局自分の指を折っていたりと、なんだか悪ぶってるだけの奴に見えてしまった。
ゲームについては、友達との信頼を試す、考えられたゲームと思ったけど、リアタイ視聴している人もいるから、ルール説明を「読んどいて」で済ませるのではなく、もうちょっと分かりやすく説明してほしかった。駆け引きが見どころの一つだと思うけど、ルール分かってないと駆け引きがピンとこない。
総じて、見せ方をもうちょっと工夫して、メリハリや緊張感が生まれてくれば面白くなりそうな感じだった。
2期があれば、友一のいないゲームで展開も変わりそうだし、友一の過去が明らかになれば評価も変わってくるかもしれない。
序盤は雑務をこなす事と無縁そうな勇者が、仕事の効率化をアドバイスする姿に違和感を感じたし、態度も上から目線で尊大といった印象で、どうも話に入り込むことができなかった。
話が進み世界設定やレオの目的が判明していく中で、違和感はなくなっていったけど、ストーリーとしてはその辺りがピークだった気がする。
結末は「まぁそうなるよね」的な収まるところに収まったって感じだったけど、あっさり終わった印象だし、「魔界への扉が閉じかけてなかったけ?」とか疑問も残り消化不良感があった。
世界設定に意外性があったし、レオの本来の目的に納得感が生まれると面白みも感じたただけに、ちょっと残念なエンディングだったように思う。
収まるところに収まった感じ。人間を守れという命令の無効化あっさりし過ぎな気がするし、魔界への扉は閉じかけてなかったけ?
ちょっと消化不良感のあるエンディングだった。
ストーリーとしては、世界観がガラッと変わる意外性が面白かった。
各都市ごとにキャラも立っていたけど、朱雀に限っては個人的に苦手なキャラで、言動が痛々しく映ってしまい、アニメ自体に身構えてしまう感覚があった。
作画についていろいろと話題になった作品で、10話の食堂シーンなど崩れているところは散見されたが、あまり気にして見ないたちでもあるし、TV放送版から修正もされていた(GYAOで2022年に視聴)ようで、視聴に影響するほどの酷さではないように感じた。
空賊やモンスターとの戦いを通して、ブラッド、クリス、グレッグ達が感化され、結果としてリオンが精神面で攻略していく構図になっていたのは、恋愛対象として攻略するゲームと対になっている気がして面白い展開に感じた。
ただ、王子達が小物すぎたり、モブキャラのあからさまな反応だったり、展開が薄っぺらくなっているように感じることも多く、マリエの存在も出てきた時は物語の一つの軸になるような、なにか重要な存在かと思いきや、素性がすぐに晒されたりと、もう少し深みのある設定があると魅力が増したように思った。
それなりに面白くはあったが、同時に物足りなく感じる点もいろいろあって、ちょっと残念感のある作品だった。