古来、人の世を脅かしてきた異形の存在・荒魂を御刀によって祓う神薙ぎの巫女。
制服に帯刀が主な出で立ちの彼女たちは、刀使(とじ)と呼ばれる。
正式には警察組織に属する特別祭祀機動隊。
御刀の所持を公認された超法規的な国家公務員でありながら、
そのほとんどは全国に五ヶ所存在する中高一貫の訓練学校に通う女子生徒たちである。
ごく普通の学園生活をおくる彼女たちだが、ひとたび職務となれば、
御刀を手にし、様々な超常の力を発揮して人々を守って戦う。
この春。
全国五校から選りすぐりの刀使たちが集い、各々の技を競う恒例の大会が催されようとしていた。
大会に向け、多くの刀使たちが修練に励む中、ひときわ強い思いを秘め、ひとり技を磨く少女がいた。
彼女が構えた御刀の切っ先が向くその先は―。
意外と熱いストーリー。2クールでちゃんと熱い戦いをしてくれるアニメ。
2クールあるが、1クールごとで大きく話が変わる。1クール目は仇討ち作品で、2クール目は強大な敵に挑む作品。2クール目の方が面白い、2クール目だけ観ればいいという意見もあるが、私はどちらも好き。
ちなみに1クール目終わっての、「総集編 第一期ダイジェスト」で肝な設定が言われるので、一応見ておくべき。
可奈美ちゃんが最後まで剣術馬鹿でほんとうにかわいかった
キャラデザが好みじゃないので後回しにしてたけど、殺陣のシーンの気持ちの良い動きといい意味でちょっと暑苦しいストーリーの組み合わせ良かったです。
ヒロイン・可奈美は、誰彼かまわず手合わせを挑んでいく性分で
「殺陣(タテ)が主、プロットは従」
「斬り合いを描くために、それに沿ってシナリオを書く」
という意図で作られたと察しがつく。そのため、可奈美は
「見た目はかわいいが、迷惑で面倒な娘」となっており
劇中世界での人望の理由がわからない。
キャラ売り作品のテンプレヒロインなのだろう。
世界を危機に陥れた黒幕を封印しようとして
仲間・ひよりとともに迷い込んだ精神世界で
黒幕は弱体化しており、もう危険はないらしい。
動機はくだらないものだったが、危険はないので赦した。
再会を果たしたふたりは友情を確かめ合い、
手を取り合って元の世界へ帰っていく。
それでよいのか。刀使には死んだ者もいるというのに。
道理より「百合カップルの絵を描くこと」が優先事項なのだろう。
オープニングは、曲もムービーも良いので
ここだけは是非とも観ることを勧めたい。