アタルをたらし込む征人くん、邪悪だぜぇ……。
ビッチ教の神はギャル神だったか……、教団一のビッチも処女じゃん。
神もない宗教もない、そんな世界を願った果てに結局、征人はまた神の掌の上に戻ってきてしまっていた……。真逆の科学管理ディストピアだからこそ、神の叡智に頼らざるを得ないという逆説。そして、神こそが科学をも超越する新秩序であるからこそ、グレートリセットが生じるとな。
ベルトランさん、ひたすら尊厳破壊されててかわいそう……もう殺してやれよ……
カトリナちゃんのファントムの演技、おぞましいくらいに真に迫っていて、世界観に引きずり込むような勢いがあった………、すごい。
そして、「役作り、一人でできるようになったんだ」というここなへの言葉を語り、自分自身もファントムを演じたいという衝動を沸々と湧き上がらせる静香は、もうここなの影に収まらない存在になりつつあるように見えて……。
教団立ち上げてみた系アニメ、なかなか新鮮で良い
なんというかハイテンション異世界バカアニメ×進撃の巨人×インモラルギャグアニメって感じでとにかく勢いがすごい。めちゃくちゃなオーバーリアクションと顔芸がシンプルに良い、これぞハイテンションギャグコメディって感じ。
凄まじいテンポの1話だった……。インモラルかつ謎めいたシリアスな世界観、そしてハイテンションコメディって役満すぎるだろ。演出も攻めてておもしろいし、この魔合体がどうなるか楽しみ。
アラビアンナイトの舞台を演じるここなだけど、その手応えと一致しない現実。それは、ここなが主役であるのに八恵を引き立てるための演技をしてしまっていることと、でも憧れの八恵と同じ舞台に立てていることがすごく楽しいという気持ちそのもののように映る。
結局、ここなは演者としてではなく、観客としての憧れしか持てていなかったのだ。だから、主役なのに一歩引いた無難な演技で、同じ舞台の上の役者を羨望の眼差しでしか捉えられない。役者のくせに観客気分。ふと観客席を見渡した時、ここなは「誰も私を見ていない」と固まってしまっていたけれど、それがまさしく彼女が役者になりきれていないことを象徴する瞬間だった。
そして、ここなにそんな気の迷いをもたらしたのは、主役としての自信のなさを見て見ぬフリをする逃げの心だったように思う。役者として自信がないから、目指すべき八恵という役者もただ憧れの眼差しで見てしまうし、いざ観客に注目されていないとどうしていいか分からなくなってしまう。
でも、そんな時だからこそ、カトリナと静香が教えてくれたように、ここなが本当に目指すべき憧れはワールドダイスターであると思い出さなければいけない。ここなの本当の目標を改めて自分に問い直す必要があった。
そして、そんな自分の心を見失っていたからこそ、自身の心の現れでもある静香が一時の間消えてしまっていたし、再びその心を取り戻すと静香もまた現れたのだと思う。
ひたすらに淡くて、苦くて、切ない。
近づけば近づくほど、知れば知るほどに絶対に山田は届かない存在なんだと気づかされてしまう椿さんの、「この人は好きにならないようにしなきゃ、こんな残酷な人に恋をしたらいつか傷付く」というモノローグは、どうしようもないくらいの自分の心への言い訳ようだった。
一方で、かつての彼氏のことを語る茜ちゃんの、「いつか思い出にされた時、泣き喚く私より笑ってる私を思い出して欲しいし、良い女がいたなって、惜しいことしたなって思わせたい」という言葉は、清々しいくらいの立ち直りと共に見返してやるからな!というような強さも感じた。そして、その言葉には、彼を取った女には負けたけど、恋愛では勝ったと言いたげな吹っ切れたような気持ちの良さを思わされた。
姉モノ、性癖に刺さりまくりでした
強くて、ちょっとえっちで、優しいお姉ちゃんとか最高か?朝陽くんもそんなマヤ姉にイヤイヤなとこを見せながらも、実は頼りしてて、でもそこから一人立ちできるようにって努力も見せる姿がまた良かったですね。その他のキャラも一癖二癖ある個性が効いてて楽しかった。
あと、特筆すべきなのは、OP,ED。まず曲がむちゃくちゃ良いし、謎ダンスが好きすぎる。特にEDなんて、すごくドラマチックなストーリー性を感じさせつつ、ラストに謎ダンスでオチを付けるという最高の構成でした。
佐々木ちゃんちの瑠奈ちゃん、あまりに限界陰キャすぎる……。いや、あんまり人のことを言えたもんじゃないが……。
そんなだからこそ、茜ちゃんとの非対称な関係が妙に楽しいわね。
瑠璃姫ちゃんってチャラ眼鏡お前かよ〜〜〜〜!!!!!てか、チャラ眼鏡のネカマムーブに先輩後輩の上下関係でイチャイチャ付き合わさせられる山田くん、かわいそう……。
それにしても、瑠奈ちゃんは良くも悪くも純粋って感じでかわいいね。
山田くん、えげつないレベルで辛辣だ……。つか、おま、高校生なんか。
でも、そんな山田が見せる優しさに胸がふわふわさせられちゃう。
大学生ラブコメなんて珍しいわね
たまたまモテなかったじゃなくて、フツーにモテそうにないイケメン山田くん良い。色んな成り行きで記憶なく部屋まで着いてきた茜にも、微塵も動じないムーブも究極に女っ気なしって感じで好き。
2023年で今のところ一番泣いた
病に倒れた葵と、ボロボロの身体のイヴ。再戦を誓った二人が共に、この先ゴルフを続けることが難しいという状況に、ただただ心が空っぽになったような気持ちに陥ってしまった…。特に、せっかくプロになれた葵が、もうゴルフができないという現実の前に心が挫けてしまいそうな姿と、彼女の人生そのものでもあるゴルフが途切れてしまいそうな悔しさには、堪えきれない痛切さが胸を刺すようだった。
でも、新庄さんによって、全英女子オープンでのイヴとの対戦の約束が交わされて、そして「イヴとまたゴルフがしたい」と葵の心に火を灯された瞬間。二人の約束がイヴと葵の身体と心を最後のところで繋ぎ止めているということに、脆さ・儚さを感じる一方で、だからこそ二人の想いと絆の強さをひしひしと感じさせられた。そして、その彼女たちを繋ぐ想いが二人を全英の地に導いたことに、イヴと葵のこれまでの運命の全てを見せられたようだった。
竹取物語の役作りの中で、ここなが発した「静香ちゃんと一緒に舞台に立てたら楽しいんだろうな」という言葉。そして、竹取物語の練習で八恵からここなに投げかけられた「役者を救えるのは、同じ舞台に立つ役者だけなのですから」という言葉。この二つの台詞には、なんとなく、ここなと静香の間にある超えられない壁、隣にいてもそこにいるはずのない静香はここなを真の意味で助けることができないということの暗示のように思えてしまっていた。
しかし、それに反して、竹取物語の本番でカトリナをカバーするために静香は舞台上に現れた。しかし、それでもかぐや姫のカトリナが天に連れて行かれ、侍女のここなと離れ離れになってしまうという舞台上の展開は、どこか静香とここなの関係を表しているようにも見えて、胸が弾けそうな思いにさせられてしまった。
ここなが静香のようになりたいと願うのは、憧れなのか、それとも…。いずれにせよ、「明日の自分を信じられる人になりたい」という言葉がその裏で示すように、ここなには役者としての自信がないのだと思う。だからこそ、彼女が憧れる役者になることでしか、演じることもできない。二人一役でと言いつつも、ここなの演技はマリオネットなのかもしれない。