引き続きの伊豆キャン。今回は絶景スポット巡りがメインの回。遠望の眺めに人物を配置したり構図を工夫して、景色の壮大さを際立たせているのが印象的でした。
シンジ編
「自分が他人から求められることをただ望んでいるだけじゃないの。人から幸せを与えられようとただ待ってるだけじゃないの。偽りの幸せを。」
レイ編
「私はこれまでの時間と他の人達との繋がりによって私になったもの。」
「みんなの心の中から消えるのが怖いのよ。」
「あの人に捨てられる日を待っていたのに今は怖い。」
ロールシャッハテストの絵。
「閉鎖された自分一人が心地良い世界を君は望んだ。自分の弱い心を守るために。自分の快楽を守るために。これはその結果に過ぎないわ。閉塞された空間ではあなた一人の世界では、人は生きてゆけないもの。でもあなたは世界を、自分を取り巻く世界の閉塞を願った。嫌いなものを排除しより孤独な世界を願った、あなた自身の心。それが導き出された小さな心の安らぎの世界。この形も終局の中の一つ。あなた自身が導いたこの世の終わりなのよ。」
ゲンドウ「我らの願いを妨げるロンギヌスの槍は既にないのだ。まもなく最後の使徒が現れる。それを消せば願いが叶う。」
ゼーレがゲンドウに剛を煮やし直接使徒を送り込んできた。
ATフィールドは誰しも持っている心の壁。
ターミナルドグマのアダムは本当はリリス?
リツコが零号機のエントリープラグの残骸の中で発見したものは?
人類補完計画の為にはエヴァは13体揃える必要がある?
第3新東京市の消滅は計画を進める上で良き材料になる。
リツコ「人は神様を拾ったので喜んで手に入れようとした。だからバチが当たった。それが15年前。せっかく手に入れた神様も消えてしまったわ。でも今度は神様を自分たちで復活させようとした。それがアダム。そして神様に似せて人間を作った。それがエヴァ。そう、人間なのよ。本来魂のないエヴァには人の魂が宿らせてあるもの。みんなサルヴェージされたものなの。魂の入った入れ物はレイ、一人だけなの。あの子にしか魂は生まれなかったの。ガフの部屋は空っぽになってたの。」
アスカ回。ボロボロになってゆく彼女が痛々しい。
シンジ、アスカ、ミサト三人での最後の晩餐?もはやほのぼのとした日常は存在せず。
アスカとレイが乗るエレベーターの静止シーン。アスカは瞬きしてたが、レイは微動だにせず。
アダムから抜いたロンギヌスの槍は月軌道へ。
セカンドインパクトはアダムと使徒の接触が原因でない?
エヴァ13号機まで量産化始まる。
シンジにとってエヴァの乗ることが絆、もしくはここにいる事が許される為の免罪符になっているのはレイと同じか。
シンジは小さい頃エヴァを目撃していた?
エ初号機の中で母と再会?
誰がどこで間違えたのだろう。
フリルは愛情への強烈な渇望をもち、彼女の行動には人間より人間らしい業があるようにも思えます。ただ他人への共感性が薄く、AIゆえあまりに知性が高く力を持ち過ぎてしまった。彼女がもし唯の人間だったなら。
一方で恐らく本人達が悔いているように、アカ達はあまりにも安易に「人間」を作ってしまった。制御出来ない、つまり自由意志を持つ少女を望んでおきながら、都合が悪くなるとお前はAIだと捨てる。もしフリルが唯の人間だったなら彼女が罪を犯した時二人はどうしただろうか。
「見ないふりをしないで。私はあなた達から生まれた。」
アカ達がフリルを本当の人間の娘として扱っていたなら。フリルに他人への共感と想像力が育っていたなら。”彼女はAIなのか人間なのか”に対するアカ達とフリルの認識の深い断絶。この事が生んだ悲しい事件であるような気がしました。
また、今話は、少女の無邪気な色気、AIで少女を作る、死の誘惑のキッスなどに感じる背徳感や恐怖。愛情、嫉妬、憎悪、様々な剥き出しの感情。色々な濃いものが混ぜられたミックスジュースを飲んだ後のような視聴後感で、この作品特有の生々しさの真骨頂だなと感じます。
今週の桃恵めっちゃ可愛いなとニヤニヤしてたら薫の事件そしてパニックちゃんとなかなかエグい事に。本作品、少女4人の瑞々しさだけでなく、暴力の痛々しさや欲望の気持ち悪さ等の暗部も含めヴィヴィッドな描写が特徴的だなと改めて感じます。
今回桃恵のクリアでとうとう彫像だったハルカが生き返ったようですが、登場した蝶々女の話ぶりからすると桃恵が引き換えに死(の恐怖)を受けなければならないということでしょうか。蝶々女はアカ達の言うタナトスの使い?また、駅ホーム天井から雫が滴り落ちるカットは何を意味していたのか。
そしてアイ。今話での先生に対する振る舞いを観ると6話の笑顔は恋心の表れとみて良さそうでしょうか。学校へ戻ることで先生と母を引き離せるのではとの思いもあったのかも。一方で真相を確かめたいとの意志も抱きつつ。来週いよいよ小糸ちゃんに対する先生の発言が聞けそうで楽しみです。