6期後半から始まった最終章、7期も怒涛の展開の連続だし見たいシーンもたくさんある。キャラクターそれぞれにも見せ場があるからすごく楽しみ。
映画撮影を通じて登場人物1人1人の関係性をすごく丁寧に描き、SF要素を取り入れつつ、登場人物達の恋愛や友情といった絆を主軸に置いたとても面白い作品だった。主要な登場人物は6人、その内5人の中で展開される恋愛模様がとても見応えのあるものだったし、1人1人が相手に対して抱いている想い、悩みや葛藤を丁寧に描き、本気で誰かに恋をしているからこその登場人物の魅力が充分に伝わる作品だった。お互いに対する想いが少しずつ大きくなっていく海人とイチカ先輩、海人に想いを寄せる柑菜、海人を応援したくてイチカ先輩を映画撮影に誘った一方で、自分が想いを寄せてる柑奈の恋も応援したい、けど柑奈と海人に付き合って欲しくない、そういう自分の感情と友達や想い人への感情の間で人知れず苦悩していた哲朗、そんな哲朗に対して想いを寄せていた美桜、矢印が一方通行のようで実はとても複雑だった5人の関係性だけど、恋愛感情と同時に5人には映画撮影の仲間という確かな絆もあって、ドロドロすることなく、恋も友情も映画撮影にも全力だった。恋をしている人間は何倍も魅力的になるっていう自分の考え方にも合ってる作品だった。特に、柑菜が海人とイチカのためにイチカを一喝するシーンは、感動すると同時にとても切ないシーンで、恋愛は楽しいことだけじゃないということを思い知らされるものでもあったけど、その後に哲朗が柑菜に対して、そして柑菜が海人に対して気持ちを伝えるシーンはもっと感動した。また、7話で哲朗に告白して以降、髪を切ったり積極的なアプローチをしたりと大きく成長した美桜も魅力的だった。最終回後の特別編で哲朗との恋が上手くいっている様子が描かれてとても良かった。メインキャラ6人の中で、唯一誰かとの恋愛がなかった檸檬先輩とほぼ同じような目線で自分もこの作品を見ていたけど、恋愛というものの面白さをあらためて再認識した。最終回で、イチカ先輩が星に連れ戻されて海人達と離れ離れになってしまったけど、ED後のCパートで映画が完成している所を見ると、その後海人達はちゃんとイチカ先輩と再会できた、そして映画を完成させることができたってことが分かって安心したし、本当に良かったなと思う。内容以外では、同じ脚本家の作品らしいおねがい☆ティーチャーを感じさせる要素もあったし、特にOP主題歌、キャラクターとストーリー前半の雰囲気はかなり近かった。おねがい☆ティーチャーを見ていたら楽しめるような要素もあって良かった。夏という短い期間の中で描かれる高校生達の絆と恋愛、とても面白くて感動できて、1クールで綺麗にまとまってる素晴らしい作品だった。
これまで冷酷で狂気的な面が強調されて描かれてきた魔女シャーデーは、この回見た後だと一気に印象が変わる。ヴィクトルのことが好きだったけど想いを伝えられず、シャロンへの妬みから呪いをかけるという行動に出た、不器用なキャラだなと思う。祖父母に出会って、そしてシャーデーの過去を知って、あらためてシャーデーを死なせずに呪いを解く決意をする坊ちゃん、重要な回だった。
早々にルーデウスと良好な関係を築けたアイシャに対して、ノルンとの関係は中々うまくいかない。ノルンとアイシャのことを気遣い、悩みながらもできることをやろうとするルーデウスは立派な兄だと思うし、同時に少し父親のようにも見えた。ルーデウスもシルフィもまだ学生なのに、夫婦になって、そしてノルンとアイシャと住み始めてより大人としての面が際立ってるように思えるけど、アリエル王女にカマをかけられて動揺する姿を見て、年相応の学生としての面も何となく見られた。学校でもうまくいってないっぽいノルンに対してルーデウスがどう向き合うのか、次回も楽しみ。
ここまでの描写から分かってはいたけどレッドキーパー、かなりヤバい奴だろうな。神具取られてるのに依然として強敵であることには変わりないだろう。そして戦闘員Dと桜間くんはこの回で入れ替わるわけね。OPとEDで桜間くんが中心に据えられてた理由が分かった。
月永求くん、彼にスポットが当たるのをずっと待ってた。姓で呼ばれるのを頑なに嫌がってた理由、その詳細もようやく判明した。最後、川島緑輝と2人で一緒に演奏する様子は求くんのお姉さんが望んだ楽しい吹奏楽の形だと思う。川島緑輝×月永求の美しい師弟関係に感動した。
恋愛的な意味での「好き」が分からないひまりだけど、自分の気持ちを自分なりに自分で整理して依先輩に伝える、すごく健気で素直な子なのがよく分かる。依先輩が好きであることは事実であるひまり、ひまりを惚れさせるために頑張ることを決める依先輩、2人の恋愛はここから始まるってことかな。
4人が対面したことによってそれぞれの掛け合いが増えて、作品の面白さが一気に増した気がする。健気で頑張り屋だけど天然なとわちゃんと、森太郎と友達になってめちゃくちゃアクティブになってるのえるちゃん、どちらもすごく面白いし可愛い。
オスカーがティナーシャを大事にしてることは、今回ルクレツィアの術でオスカーの夢に出てきたのがティナーシャであることからも分かる。ティナーシャの側もこれからのオスカーとの関わりを通じて少しずつ気持ちの面での変化があるだろうね。
召喚魔術の研究がうまくいかずに取り乱し憔悴するナナホシの焦りとか苦悩が、作画から、そして若山詩音さんの熱演から伝わってくる。そんなナナホシの研究をルーデウス達友人皆でサポートし、研究を1歩前に進めることに成功させた。前回と同じようにキャラクター達の絆と優しさを感じさせる内容で感動したし、ナナホシの楽しそうな笑顔も見れて満足。キャラソンも素晴らしかった。ルーデウスとシルフィの甘いやり取りもまた見れたし今回も最高の内容だった。
ひまりの言動1つ1つに対してすごく初心な反応を見せる依先輩がめちゃくちゃ可愛かったけど、2話にしてもう告白するのは予想外だった。初心な反応からして積極的に動けるようになるのはもう少し先かなと思ってたからビックリ。告白されて悩んでるひまりの様子も少し描かれたけど、ひまり自身が思ってる通り、多分今はまだひまりの気持ちと依先輩の気持ちは違うもの。けど今がそうなのであってこれからどうかは分からない。今回の告白が2人の関係にどう影響してくのか次回からも楽しみ。