サービス開始日: 2023-07-02 (957日目)
主人公のリーシェが、過去6回のループした人生での知識や経験を活かして様々な人達と交流したり、困難に立ち向かったりする王道ストーリーがとても面白かった。タイトルには「悪役令嬢」とあるけどリーシェは悪役令嬢からは程遠い、むしろ優しい心を持つ素晴らしい人格者だった。1度目の人生以降、婚約を破棄されてから戦争に巻き込まれて死亡するまでの5年間を6回繰り返し、その中で商人、薬師、兵士と色々な境遇を経験しているキャラクターだった。今回この作品で描かれる7回目の人生では、残虐と名高いアルノルトの花嫁となったけど、それまでの6回の人生で得た知識や経験を活かして、王国や民の幸せに貢献したり、時に自分に降りかかる困難に立ち向かったりしていた。リーシェを妻として選んだアルノルトに対しても、第2王子のテオドールに対しても、王族の下で働く騎士や侍女、国の民衆に対しても、誰に対しても真摯に向き合う姿はとてもカッコ良く、美しいものだった。特に、侍女選定のために実際に彼女らと一緒に働いたり、高圧的な態度を取っていた従者を諭し、役割を与えたりしていたという部分にリーシェの慈愛に満ちた部分を感じ取ることができた。テオドールやミシェルのように、作中で間違いを犯しそうになった人物達も、リーシェの真摯な姿に触れてか、その間違いを改めたり、抱えていた闇から解放されてどこか爽やかな様子を見せたりしていた。リーシェを花嫁に選んだアルノルトは、残虐と悪名高い王子だけど実際には根は優しい人物だった。リーシェへの態度からもそれがよく分かる。この作品に登場する人物には根っからの悪人とかはいなくて、実際は優しかったり、過去の経験等から歪んだ考えを持ってしまったりした人が多かった。そういうキャラ達がリーシェと出会い、関わる中で変化していくというのも、この作品の魅力の1つだった。また、この作品は絵がすごく綺麗だった。そもそものキャラデザもめちゃくちゃ良かったし、作中の作画もかなり綺麗だった。特に3話のリーシェとアルノルトのダンスシーンは、画面映えするし演出も良くて、芸術作品のような美しさだった。12話の中で綺麗に収まってはいるけど、過去6回のリーシェの人生で起きたアルノルトによる戦争がどうなるのか、それが起きてしまった時にリーシェ達はどうするのかって言う気になる要素もあるからぜひ続きを制作してほしい。
テンポ感、センス共に抜群のギャグと、シャフトの独特な演出が見事にマッチしたすごく面白いアニメだった。主人公の嵐山歩鳥をはじめとした個性的なキャラクターが沢山登場して、そのキャラ達が織りなすギャグがめちゃくちゃ面白くて笑った。歩鳥は行動力があってテンションも高めだけど、相手が誰であろうと無神経で失礼な発言がすごく多くて、天然ボケとかいうレベルじゃなくて、全てを舐めてるんじゃないかってキャラだったけど、そこがとにかく面白くて、その歩鳥が周りを巻き込んで色々と騒動を起こしていくストーリーがとても楽しかった。特に担任で数学教師の森脇とのやり取りはめちゃくちゃ面白かった。歩鳥本人は恐らく悪気がない場合がほとんどだっただろうけど、教師相手にここまで舐めた態度取れる奴は中々いないなと感心すらした。散々周りを巻き込んで好き放題やってるキャラではあったけど、何だかんだ言われつつ町の皆に愛されてる女の子だった。この作品のギャグは、キャラのやり取りや日常を中心に、奇抜なSF要素やパロディも盛り込んだ面白い内容は勿論、テンポもかなり良くて、1話あたり大体2本立てで1つのエピソードがそれ程長くないって所もあるだろうけど、センス抜群の登場人物のセリフの言葉選びと会話のテンポの良さもあって、あっという間に終わってしまうような感じだった。加えて、制作会社のシャフトの独特な演出がよりギャグの面白さを強めていた。シャフトだなって分かる位にクセがある演出だったけど、それが作品の邪魔になるどころかより面白くしてる所がさすがだと思う。1話1話がすごく面白くて笑える作品だったし、気楽に見れる良い作品だった。
兎耳山の心の奥に何があるのか、梅宮は最初からそれを知ってたように思えるし、喧嘩の中で気付いたのかもしれない。いずれにせよ兎耳山を全力で殴り、そして兎耳山の苦しみや葛藤も全て受け入れる梅宮、マジで漢の鏡でめちゃくちゃカッコ良かった。兎耳山と十亀もようやく互いの本音を曝け出せたし、兎耳山の心情描写から十亀とのやり取りまでの流れは、演出・音楽共に最高だった。迫力あるアクション・戦闘シーンと、その中で描かれる防風鈴の魅力を存分に楽しめた獅子頭連編、とても面白かった。
ルーデウスとパウロのやり取り良かった。結婚して子どもまで出来た息子の姿を見れば、そりゃパウロも何か込み上げて来るものがあるんだろうね。けど2人の間の空気感には、親子であると同時にほんの少しだけ悪友同士みたいな雰囲気を感じられる部分もあって、その感じは作品初期からずっと変わってないように思えて安心感があった。いよいよ迷宮攻略が始まり、遂にロキシーとルーデウスが再会。成長した弟子を見て、ロキシーが次回どういう反応をするのか楽しみ。
キャラクターの「すれ違い・勘違い」を主題の1つに据えてた、他とはまた違うようなタイプのラブコメで面白かった。通常キャラクターのすれ違いとか勘違いはラブコメではギスギス展開とかに繋がることが多くて、勿論それをストーリーとして見応えある作品にしている作品も沢山あるけど、この作品はそのすれ違い・勘違いの模様をとてもコミカルに描いていて笑いながら見ることができた。キャラクター達がお互いのことを勝手に邪推して勘違いして、回が進むごとに状況がややこしくなっていく様子を見るのはすごく面白かった。キャラクター(特に佑)の顔芸とか演出も面白くて、勘違い展開がより一層面白いものになってた。ギスギスしたり重い展開になったりしやすい部分をここまで面白いギャグとして描いてたことに感動すらした。その面白いすれ違い・勘違いを起こしてたキャラクター達も皆個性的で良いキャラだった。主人公でゲーマーの景太はゲームのことになると多少ズレてる部分を見せたり、デリカシーのない発言をすることはあったけど、他のキャラに比べれば多分一番まともだったと思う。メインヒロインの花憐は学校一の美女で才女として登場したのに、景太と関わって以降どんどん残念な美人になっていく様子がすごく面白かった。景太と恋人関係になってからも景太と亜玖璃のやり取りを見て嫉妬してる時の反応が面白かった。その亜玖璃は、序盤こそ子どもっぽいキャラなのかなと思ったけど、回が進むごとに少しずつ常識的な部分が増え始めたのが意外だったし、最終回でゲームの値段とかあり方に対してかなり核心を突いてるだろう疑問をぶつけてきた時がかなり面白かった。千秋はゲームに関するほとんど全部の面で景太と気が合うのに、たまにある意見の不一致でお互いを嫌ってるのが面白かった。中盤まで散々喧嘩してたけど様子からしてお互い本心から嫌い合ってたわけではないだろうし、景太を好きになってからの恋する乙女ぶりはすごく可愛かった。他にもたまに見せる「ですです」とか特徴的な喋り方も可愛くて、この作品で自分が1番好きなキャラだった。1番好きなキャラは千秋だけど、1番面白いキャラだと思ったのは佑。作中ですれ違い・勘違いを描く上で1番面白く描かれてたキャラだと思う。他のキャラの勘違いも大体超面白く描かれてはいたけど、佑は変な顔芸とかリアクションも加わってより面白かった。ちょっと苦労人っぽい所も尚更面白かった。恋愛を他の作品とは少し違った視点から描き出した、斬新でそれでいてすごく面白くて笑える楽しい作品だった。
四畳半神話大系と同じ原作者とアニメスタッフが制作した映画ということで、独特な絵と雰囲気の中で描かれる喜劇、テンポが良くて言葉選びのセンスも抜群な面白い会話劇、そして怒涛の伏線回収と非常に見応えのある映画だった。基本的に作品全体を通じて面白くて笑える作品だけど、作品の中で沢山の伏線を巻き、すぐに回収するものもあれば序盤の伏線を終盤に回収する長期的なものもあって、完成度の高い見事なストーリー構成だと思ったし、伏線回収時の爽快感は忘れられない。四畳半神話大系と同じくクセの強い絵と演出、個性的なキャラクター達も面白かった。四畳半神話大系に登場したキャラクターや関連する要素も出てきて、同作品を見た人はより楽しめるようになってたのも良かった。初見の人でも勿論楽しめるし、笑いながら見れる上に見事な伏線回収が見れる、とても満足度の高い作品だった。
見てると何だかすごく幸せな気持ちになれる、自分の好みどストライクの超面白いアニメだった。主人公の猛男とヒロインの大和がとにかくラブラブのカップルで、本当にお互いのことが大好きなんだってことが伝わってきたし、2人の楽しそうで幸せそうな様子は見ててとても癒やされたし、こっちも幸せな気持ちになった。かなり序盤から2人は恋愛関係になったけど、付き合い始めて以降はギスギスとかも一切なく、とにかくデートしたり、普段のやり取りも楽しそうだったりで、最高に幸せそうだった。猛男は真っ直ぐで何に対しても一生懸命で、不器用な所もあるけど大和のことを何よりも大切にしていたし、大和以外の他のキャラクター達に対してもすごく優しくて時には背中も押して、皆から愛されるのも納得のすっごく良い漢だった。猛男の彼女の大和もすごく明るくて健気で、そしてすごく優しくてめちゃくちゃ可愛い子だった。猛男のためにお菓子を作ったり誕生日を祝ったりしてて、猛男とデートしてる時も本当に楽しそうだった。猛男大好きっていう子だったけど、砂川をはじめとした猛男の友達、大和自身の友達、さらには自分と同じく猛男を好きになった西城に対してですら優しく接してて、仲良くなりたいと思っていて、裏表のない、本当に良い子なんだってことが伝わってきた。メインの猛男と大和が、お互いのことは勿論、周りの人間のことも大切にできる、困っていれば助けようとする、楽しいことを大勢で共有しようとする素晴らしい人間性の持ち主だったからこそ、この作品が楽しくて幸せな気持ちに溢れた作品になっていたんだと思う。猛男と大和以外のキャラクター達も、猛男の友達の砂川をはじめとして、皆すごく魅力的だった。砂川はクールなキャラだったけど、親友として猛男を本当に大切に思ってることが伝わってきたし、大和や天海さんへの態度からもその優しさが分かるキャラだった。砂川の姉の愛姉さんも、猛男への恋は報われなかったけど、大和の所へ向かう猛男の背中を押す姿は最高にカッコ良かった。猛男と大和それぞれの友達が皆で集まって遊ぶ回も何回かあったけどその場面も楽しそうで、その中での恋愛模様もある程度しっかり描いてくれてて良かった。大和の友達の方は、最初こそ猛男のことをバカにしているような面もあったけど、猛男の優しさや漢気に触れて考えをあらためていったし、大和が友達皆を大切にしてるのと同じように、彼女らもまた大和のことを大切にしてるんだと思った。2クール目以降は、猛男を好きになった西城、砂川を好きだった天海さん、大和を好きになった一之瀬さんも登場した。3人とも結果的には失恋する形になったけど、それぞれが自分なりに好きな相手と向き合って頑張っていたし、それに対して猛男、砂川、大和もしっかり向き合ってた。恋は報われなかったけど、疎遠にならずに友達や同僚として関係が続いていることが描かれたのも良かった。この作品は、メインキャラクターもサブキャラクターも、人のために行動できる人が本当に多かったし、家族や友達、その他周りにいる人間を大切にできる人達だった。嫌なキャラクターが1人もいなくて皆が優しかったのもこの作品の魅力の1つだった。猛男と大和はこれからもずっとラブラブだろうし、2人を含めたキャラクター達の楽しそうな日常も続いていくと思う。そういう楽しくて幸せそうな日常がずっと続いてほしいし、またその様子を見れれば良いなと思う。
迷いを振り払った十亀と桜の本気の勝負、お互い1歩も譲らない互角の勝負、ボロボロになりながら、けど楽しそうに喧嘩する2人を見てこっちも熱くなったし感動した。迫力とスピード感のある素晴らしい戦いだった。
迷宮編がいよいよスタート。ルーデウスとシルフィ、クリフ先輩のエリナリーゼさん、この2組の夫婦は一時的とはいえ離れ離れになってしまうわけだけど、この回では旅立つ前の2組の夫婦のやり取りをちゃんと描いていた。子どもに名前をつけることを約束したルーデウスとシルフィ、結婚式をあげることを約束したクリフ先輩とエリナリーゼさん、それぞれ未来に約束をして愛する人を送り出す、4人の愛の深さを再認識し、あらためて感動した。大切な人との繋がりを感じさせる場面を丁寧に描いてくれる所がこの作品の魅力の1つだと思う。
大半がアニオリだったけど全く違和感がなく、原作にあっても疑わないレベルだった。単なる引き伸ばしのためのものではなく、今回の場合は特にモブ隊士の描写を増やすことにより、最終章でこちらの感情を揺さぶってくるだろう内容だった。原作を適切な形で補完し、今後の展開にもちゃんと繋げていく、これ以上ない位に完璧だと思えるような見事なアニオリだった。