ラブリーサマーちゃんが音楽担当なのたのしみにしてたけど、しっかりフィーチャーされてたのうれしかった。
公開時期と内容的に「きみの色」のB面なのではないかという気がするので「きみの色」を観てからまた観返したい。
前回までの解釈が結構間違ってたな。観返してみると作中ではっきりと描かれていたことと、そこから要素をつなぎ合わせて自分が読みたいように読み取ったことがずれてた気がする。
アバンとCパート、どちらの空想の海のシーンも海は実写を加工してたのかなと思ったけどどうだろう。アバンの方の海のシーンの綾瀬のモノローグは海にいた時の感覚を話しているのかと思ったら前回の朝食のシーンの綾瀬の心情に繋がったので、綾瀬の言葉は前回のミルクを飲んでいる時のことでありそう。映像が綾瀬の回想部分とはっきり分けられていたこと、綾瀬のモノローグで綾瀬が覚えている綾瀬母から海に誘われたのが中学生の時に一度だけなこと、から空想だと判断したけれど、いずれにせよ綾瀬の過去の思い残しが解消されたということではあるのでしょう。
プールのシーンの前半は綾瀬の回想の時の映像で描かれてたけど、いつの綾瀬が振り返っているのか。今回はプールの歩道橋?の底に水面の揺らめきが映っているのが浅村と合わせて描かれていたから、綾瀬の部屋の天井に映っていた時のと合わせてもしかしたら恋愛感情の暗喩なのかな。
直接的な恋愛に纏わるシーンの演出はベタな感じで急に過剰に濃い雰囲気になったように思えたけれど、終わりまで観たらまた違う感想になるかも。綾瀬が鍵を海に投げ捨てたところから浅村が飛び起きるシーンに繋ぐような編集はこれまで避けられてたように思うから、今回のこういう刺激の強さを今はうまく受け止められない。
バスに乗っているシーンがあったり綾瀬の髪がショートになったりはオープニングの映像を踏まえいるように感じたし、今の生活で綾瀬の傷が癒えていっているということがはっきりと描かれたけれど、ここからお話が動いて残り3話?でどうなるんだろう。綾瀬の笑顔と比べると浅村はまだ心に抱えるものがありそうに思える。
思うところが有り過ぎるので、8話までの内容についてのとりとめのない思いを一度ここに書き留めておきます。
今気づいたけどアスペクト比、画質が昔の映像みたくなってるのが綾瀬の回想、クレヨン?で塗ったみたいになってるのが浅村の回想なのか。オープニング含め綾瀬の回想が古い映像として再現されてるのは結構先の未来の綾瀬が振り返ってる設定なのかもしれない。
ここまでで浅村が綾瀬を好ましいと思うようになる要素ある?と思ったんだけど、綾瀬に毎日みそ汁を作ってほしいと言うシーンで実母と浅村が出来合いのお弁当を食べカップのみそ汁を飲む回想がものすごく暗く描かれていたから、綾瀬と綾瀬母が家族のために毎日食事を作ることが浅村にとって大事、そこから浅村も綾瀬のために出来ない料理を頑張ったということかな。
オープニングは現在の家族友人とのシーンが綾瀬の回想として描かれていて、存在しないふたりの過去が今の映像として表現されてる。幼少の浅村が先にバスを降りてる綾瀬を追いかけた後、現在の夜に戻って綾瀬が浅村を探してバスを降りてるの、お互いいなくなってるのに気づかないくらいぼんやりしていたということだから、バスの中で眠ってしまって夢を見ていたという線もあるのか。どちらがリードしてるかで幼少期と今の浅村と綾瀬の性格とか関係を描いてると思うと味わい深い。綾瀬の回想部分の最後に藤波が出てたのが謎なんだけど、黒髪ショートの髪型からして平穏に生きてこられた世界の綾瀬として観るのがたのしいかも。幼少の二人が駆けているのはコスモスの花畑に見えるけど、だとすると劇中が初夏〜夏なのとオープニングの季節が秋なのは関係あるんだろうか。
タイトルロゴの色が回ごとに変わっていってるて書いてる人がいたから気にして観返してみたけど、浅村・綾瀬家のダイニングに飾ってある花の色合いとロゴの配色を合わせてある気がしました。花が変わる周期に合わせてロゴの色も変わっているようだったのと、花が置かれていない回のうち第3回はオープニング映像なし。綾瀬親子が越してくる前からダイニングには花が置いてあり、3話で綾瀬が見つけたカセットのケースも花びらで装飾がしてあったので、浅村家の誰かが定期的に花を買うような人物であるということが何かしら大事な要素ぽく、そうすると花と対になる蝶がオープニングで横たわっている藤波に止まっていることの意味を考えてしまう。
とりあえずいきなり浅村にこの距離感の家族が出来てしまった読売"ぐぬぬ"栞先輩がかわいそう過ぎる…。浅村が落とした"栞"を拾い上げる存在として登場した藤波だけが希望だよ…。
あと劇伴担当のCITOCA氏の詳細は最後まで放送された後に出してくれるのでしょうか。
夏生は自分に心が有ったほうがうれしいみたいだから自分に心はあると思うと言う時のアトリの悲しそうな顔は設計の仕様上とアトリの自認の上では感情はないことになっているのに、夏生の期待に応えられない自分を悲しく思っているという点で実際には感情がある、ということなのかな。
自分がアトリのことを好きなのではないかという問いに動揺した夏生が自分を納得させたいあまりに目の前のアトリより空想に走ってしまい、それでもそんな夏生を受け止めようとするアトリと気持ちはすれ違ってるのに関係は進んでるの今後が不穏だな…。
作画ずっと安定して綺麗だけど3Dのカメラワークとか演出面があまり自分の好みと合ってないなと感じるシーンがこれまで多かったのだけど、ウィルがユリウスの分身を潰していくところは観ていて爽快でした。
あとエンディングで匂わされてたエルファリアのおちゃめなところがようやっと本編で観られてまんぞく。
前回から間が空いたにも関わらず若宮が猿を切り伏せるシーンがこれはちょっと…という感じだったので今後の制作に不安を覚える。こういう動きがあるシーン、これまではもう少ししっかりしていた印象だったのだけど。
冒頭の回想シーンのアスペクト比は昔の映像フォーマットを意識してたのかな。綾瀬にとってプールが大事なものであること、浅村がプールに行かないと言ったことの重さを無理なくさらっと匂わせていて、なぜ綾瀬の気持ちがここまでこじれているのかを表している冒頭が以降の展開の味わいを深めているの本当に巧い。この回では綾瀬母と浅村の会話と劇伴の重ね方、朝食のシーン、あと何回かあった水玉模様のガラス越しの光の描写がとても良かった。
一度浅村にプールを断られたところから綾瀬が自分の感情を持て余してるの、夜のご飯で作り置きを温めるだけ + 浅村が長々と言葉で説得しようとしたのがうまくいかなくて、朝に浅村が作ったご飯を食べるっていう言葉以外のことも含んだコミュニケーションでようやく綾瀬が気持ちを口に出来るっていう過程の描き方がとても丁寧だった。浅村がハムをトーストに乗せて食べちゃってるのを見て自分もやってみたら意外と美味しかったとかホットミルクを飲んだというのが綾瀬の気持ちを晴れさせるのを画と効果音で見せてくれたの本当に良かった。パンをかじる音とかパンにバターを塗る音とか食器とカトラリーが触れる音の細やかな音響も綺麗で心地良い。
綾瀬が浅村親子のカセットテープを持っているのはなぜなんだろう。カセットプレーヤーもヘッドフォンもこれまでの綾瀬の持ち物になかった気がするからテープとまとめて綾瀬母から借りたとかなのかな。カセットプレイヤーはWe Are Rewindのやつぽかったですね。Cパートは昔の映像なのにアスペクト比は本編と同じだったのは残っているのは音声だけで映像は今の綾瀬が想像したものだからかな。綾瀬が夜を眠れず過ごすシーンで机の上の浅村親子のカセットが描かれたあとに天井に水面のゆらめきが映っていたのは次回への伏線なのか。
家庭環境故に深い人間関係を結べなくなったふたりの回復の物語としてよくここまで安直な恋愛要素を持ち込まずに保たせてくれていてうれしい。いちばん親しい間柄の人間である母親とも十分な時間を持てなかった綾瀬の浅村に対する依存や執着を安易に恋愛にされてたらすごく気持ち悪く感じたと思う。
いけてない髪型といい言葉選びといい読売がお姉さんていうよりおっさん寄りなの本当に良い。登場時間が少なかった読売"なるほどのすけ"栞先輩を応援しています…。
幼なじみ負けヒロインを愛好してる人間から見てもアトリの可愛さはやば過ぎるので神白はもうダメです…。
野島こんな高校生おらんやろっていうような良い声だけど言動は年相応でデレてからはかわいいし良い奴。
毎回感想を書こうって思うような感じではないんだけど、会話のテンポとか言葉の選び方が心地よくて観続けてる。
あとオフショルのコート?ジャケット?にホルターネック?のワンピースって衣装がヘキに刺さり過ぎてヤバい。
個人的にモノローグが長いと映像に対する視点が定まらなくて落ち着かない。言葉が強い演出をした時に、その言葉の強さに釣り合うタイプの映像が出てくるような作品ではないから自分の気持ちを持て余して困ってしまった。今後も綾瀬視点の回は日記を読んでいく形式だったらちょっと疲れちゃうな…。終わり間際のプールについての会話のために前半のモノローグが必要だったのかもしれないけど、前半、浅村が丸からプールの話を聞く、綾瀬にプールのことを聞くっていう一話の流れが自分の中では綺麗に繋がらなかった。
浅村にプールの話を切り出された時の綾瀬の顔と、浅村が行きたくないと行った時の綾瀬の落胆のし方はすごく良かった。綾瀬が浅村にプールの話をしてなかったのは断られるのが怖かったからなのか、綾瀬自身もどうでもいいと思っていたけど浅村に断られてみたら意外とショックだったということなのか。人との交流に消極的な浅村の性格を知ってて当日急に断りづらい映画の誘い方をした読売は策士ではあるけれどちゃんと声に出して浅村に伝えただけ偉いから、話の都合上それが報われないんだろうなっていうのがかわいそう。
浅村に出会って得たものが読売が出てきたことで反転して心のバランスを失っているの、これからどうなるんだろ。読売とは映画に行ったのに自分とプールには行かないと言った浅村に対する感情がこれからどうかなるのかならないのか、綾瀬が身体を売ろうとした時に浅村が怒ったような感情の発露の機会が今後綾瀬にもあるのかどうか。
これまでに舞台で展開されたことの説明をしないといけないからだとは思うんだけど、説明的なセリフが長過ぎてテンポが悪く感じたかな。
次回以降 綺麗な画で顔の良い男たちがわちゃわちゃするのに期待。
切り絵のシーンは切り絵っぽいCGじゃなくほんとに切り絵のストップモーションとのことで凄かった。