尊敬できる父が知らぬ間に犯罪者になり、それが家庭や人生の崩壊に繋がった枝村から危うい状態のサラザール親子はどう見えたのだろう?
世間が詐欺師だと言うから詐欺師になった枝村。彼はカッサーノを騙す中で何の為に詐欺をすることになるのか興味深いね
料理を食べて作り手の事情を鮮明に想像するというのは珍しい演出ではないけれど、その味が特別に美味しいわけでは無いからこそ相手の家庭の空気を察せられるという表現は良いな
ていうか出てくる声優がどれも豪華だなぁ(笑)
エキドナの性格はかなり予想外だったかも。もう少し破滅を身に纏うような人物かと思った。まさかスバルに振られて慌てるとは
でも、おっちょこちょい一辺倒ではなく魔女としての底知れなさも持っているようで
今後登場した時、物語にどう絡んでくるのか……
ラムと再会したはいいものの、レムについては触れられず
これは相手が忘れているから触れずに済んでいる面があるのは悲しい…
聖域からの脱出、レムの記憶を取り戻す、ラムとレムを再会させる
二人の為にスバルがしなければならない事は多いけれど、その困難を分かち合ってくれるエミリアの存在は本当に天使のようだね
王選の為ではなく皆と仲良くしたいという一心で村人と和解できたエミリアは一歩一歩進んでいるね
その勢いのまま聖域の試練も抜けられるかと思いきや…
ここでスバルに与えられた資格は吉と出るのか、凶と出るのか
と言うか、パパさんのキャラ濃いなぁ(笑)
枝村がカッサーノに気に入られた背景が明らかに
徹夜で映画を見て彼の作る作品の傾向を調べた枝村。その姿勢からは綿密な下調べを重視する傾向が見える
けれど、その行動は体当たり気味である為に自分の行動に対し相手がどのような対応を取るかの想定は甘いようで
対してローランは情を操る行動が少ない代わりに相手の行動を正確に予想した上で対策を取っている
アメリカに居ながら日本での対策も打っているとは流石
枝村が居なければカッサーノの心は開けなかった。ローランが居なければカッサーノの警戒を潜り抜けられなかった
早くも二人は相棒の様相を呈してきたね
ただ、それらの対策が上手く行き過ぎた為にカッサーノは枝村を気に入りすぎてしまった模様
金だけ渡されれば良かったのに、まさかの専属研究室を作られそうな勢いの枝村には笑ってしまう
芽衣を中心とした風景は過去と現在の違いを見つけることが難しいほど
それは彼女の作る料理が昔から変わらぬ美味しさを持っているからであり、芽衣の存在が彼女らが集う家族風景の象徴そのもの。
少女たちが集う場所が変わらぬ限り、芽衣を中心とした風景も変わらないということなのだろうね
ウザキャラの宇崎の性質が見えて来る回
宇崎って桜井へウザ絡みして彼の日常を賑やかにし、その中で自分もしっかり楽しもうとしている。
ただ、その『楽しい』の基準が非常に小学生じみているせいか端から見たら非常に防御力の低い有様になることも
亜細が営む静かな喫茶店。桜井はその空気に馴染む接客を見せる
だというのに宇崎が来た途端に小煩いツッコミ役へ。この瞬間場の空気を支配する存在は店長から宇崎へ移るのだけど、宇崎のそれは計算尽くのものではない
だから喫茶店から放り出されることもあるし、爆弾発言で妙な空気にしてしまう事もある
宇崎の『楽しい』の基準が小学生レベルなものだから、桜井も釣られて小学生みたいな応対をしてしまう
大学生にもなって平然と自分の家に誘ったり、相手の家に行こうとしたり。自分達が男女であるとあんまり意識していない宇崎とちょっと意識しすぎてしまう桜井。
どっちがまともな判断が出来ているか判りゃしない遣り取りは面白い
桜井を振り回すことで関係の主導権を握ろうとする宇崎。主導権に頓着しないけれど宇崎には振り回されてしまう桜井
確かにこの二人の遣り取りは端から見る分には楽しめるものかもしれないね(笑)
ロズワール邸や聖域への移動がメインとなったためか、今回の話は割と穏やかな印象を受ける内容
王選や魔女教との戦いのさなかに生じた小休止のようであり、久しぶりに本作を見ていて和やかな気持ちになったような
クルシュとの別れやスバルとエミリアの会話シーンからは信頼や支え合いの心を感じられた
エミリアとクルシュは王選を競う間柄だけど、スバルの尽力に拠って両者は強い信頼で
スバルとエミリアは一時仲違いしていたけど、今では隣に座るのが当たり前の関係に
どちらも幾つもの難題を共に乗り越えたから変わっていった関係性
今回から登場するフレデリカはそのギザ歯には驚かされたけど、屋敷メイドらしい言動はロズワール邸の面々への厚い奉仕の精神を感じさせる。スバルもすぐにフレデリカと親しく会話できてるようで
逆にスバルが関係性を失いかけているのがベアトリス。彼女の部屋に踏み込むことは出来ても、心に踏み込めなかったスバル
まさかアレほど拒絶されるとは……
聖域とは何なのか?ガーフィールとは誰なのか?ベアトリスの胸中も謎。そしてロズワールの狙いとは?
何よりも突然現れた魔女の存在が不可解で恐ろしすぎて堪らない
リゼロは第二期早々に気になる展開が多いね
枝村の背景が明かされたことで彼が単純な金欲しさの詐欺師ではなく、世間の鼻を明かす為に詐欺師をしていることが察せられるね
この回では多くの人間が枝村に道を説く。そして枝村に突きつけられるのは誰が示す道を進むのかということ
父親の事情により人から信頼されるのが難しい枝村。そこに詐欺罪が重なって誰も枝村の言葉を信じない状況に
強かに考えるべきか、理解されないこともあると割り切るべきか。枝村は当初皆が自分を詐欺師だと言うならと詐欺師の道を選んだ
でも、それは反発からだから老女や外国人など弱者を狙ってしまう
そこに正義はないから、信念を持ってコンフィデンスマンをやっているローランに鴨にされる。ローランは詐欺は行っても悪党以外は対象にしない。レストランの客が払うことになりかけた食事代もきちんと払う
枝村には詐欺師としての実力はあっても拠り所がないから難局に立ち向かう勇気はなく彷徨うばかり
彼を奮い立たせたのは亡き人物
嫌な事が有っても諦めては駄目という母の言葉、農民から天下人になった豊臣秀吉の存在
世間に負け、ローランに負けかけた彼が華々しく舞台に舞い戻った。枝村がどこまで詐欺師として天下に名を轟かせられるか気になる所
本来はピザトーストの美味しさを損なうような焦げ過ぎもキアナにとっては大切な要素
それは単純に美味しいピザトーストを作ることを目的とせず、作る中で父との思い出を楽しんで居るからこそ
一人で作ってもまるで親子で作っているかのような様子は微笑ましいね
詐欺師が詐欺られるという刺激的な第一話!
単純に騙す側が騙されると言うだけでなく、序盤で枝村が採った手法がそのままやり返されているという構図には興奮してしまう
枝村はまず判りやすい詐欺を相手に看破させることで次の詐欺を成功させるという手法を採った
ローランも同様に財布の入れ替えという判りやすい事象を枝村に看破させることでその後の詐欺を成功させている
相手に「自分はちゃんと判っている」という過信を抱かせることで思い通りに動かしている
それらの手法はどこか舞台を演出しているかのよう
そう考えれば枝村が最後に吊り下げられたのがハリウッドの看板であったのはちょっと面白い
大掛かりな手法で枝村を騙しきったローランの目的は薬の売買だけなのか、それとも他に何か目的があるのか気になってしまうね
第一期で一番助けたかったエミリアを完全に助けたはずなのに、今度はレムを助けられなかったという無力感
しかも、今回は死に戻りしてもレムを助けられる時間まで戻れないことも有ってなおさら絶望感が凄いことに
以前は死に戻ればやり直しが出来、失ったものを取り戻すチャンスに巡り会えた。何度も失う事態に疲れてもレムが支えてくれた
今回はそのどちらも許されないわけだね
ならもう何も出来ないのかと言えば、そうではなく。この現状であっても何が出来るか判りやすく示していたのがクルシュとフェリックスの主従
記憶を喰われた事で以前のクルシュとは別人のようになってしまったクルシュ
これも一種の喪失であり、彼女の変わり果てた姿を見てフェリックスが同盟を解消しようとするのは何ら不思議なことではない
でも、それは論点をすり替えただけであり問題解決には役立たないし、クルシュの意志すら無視してしまう
記憶を失っても抗う道を選んだクルシュ
同様に記憶と意識を失い眠ったままであってもスバルに戦う意志を選ばせたレム
第二期は最初から袋小路に迷い込んだかのようにスバルは追い詰められている。けれど、レムを助ける意志は固めたし傍にはエミリアが居る。
まだ希望は失われていないと感じられる26話だった
元になった『崩壊3rd』という作品を全く知らないせいで登場する少女たちの関係性は全く判らないのだけど、それでもボルシチを作る中で垣間見えるブローニャとキアナの関係性
現在と過去を織り交ぜて二人の絆を描く手法は好み
ボルシチ作りの工程が非常に丁寧だった点も好印象