サービス開始日: 2016-03-14 (3843日目)
冒頭の御使いによる分析は見事に百屋の性質を言い表している
望まない、諦める、逆らわない。嫌な事や不遇に耐える力に長けていると言える。でも長けているからって何も感じないわけではなく
尋問という耐えきれなくなる瞬間へと誘う行為を通して、百夜の弱みを曝け出させる展開は本当に良いものでしたよ
魔法少女に敵対するミラはカメラの前で白夜を害する演技をしなければならない。それは彼にとって耐えられない振る舞い
白夜はミラの立場を判っているから、自身が耐える事で彼に迷惑を掛けまいとしている
ならミラはこの状況を乗り越えつつ、無理に耐えようとする白夜を拘束から解放してやる必要がある
施設で育つ過程で物分かりが良くなり過ぎてしまった白夜は耐えるばかりの人間に。そこに悲しみはある筈なのに
彼女が知らなかったのは自身が耐える姿に他者も悲しみを覚える点。ミラの深い感情が乗った言葉に釣られ、自らを告げた白夜の涙には感動…
二人は変わらず敵対している。だから相手の弱みを知って、互いの弱さを受け止め合える愛を育んでいくのだと思えたよ
本物の戦場で用いるかのような銃火器でのこを追う猟友会というカオスを挟んできたと思ったら、それをオチに使うなんてね
猟友会と血で血を洗う戦いを繰り広げるカオスの権化のこにとってちゃっちいヤンキー道具で武装する不良なんて朝飯前のようで
その割に自分自身も吹っ飛んでたが(笑)
あまりに存在がカオスだと正体が気になってしまうもの。だというのに探って判ったのはのこがカオスでしかない事実
動物園のシカに混じって展示されているとか、大名行列からのナウシカネタとか理不尽極まりない
でも最大の理不尽はそんな光景を経ながらも、最後には普通の女子高生のようにタピってしまった点か?
本作においてカオス度合いの低い根子が単身でシカ部に乗り込めば、そりゃツッコミ役になるというもの
虎子との違いはシカ空間にあっさり取り込まれた点か。虎子は部長に祭り上げられながらシカには成って居ない。でもシカ志望にされた根子はかなりちょろい
その描写から虎子と根子の実力差が見えるが、そう考えると却って根子の可愛らしさが目立つEPとなったのかな
犬追物に擬態した一騎打ち、貞宗が矢を打ち尽くし後は時行が射るだけとなれば自然に時行が攻めの形になる。でもそんなの逃げ上手の遣り方ではない訳で
一旦攻めの姿勢を取る事で相手に攻めさせ、相手から逃げる際に反撃するというパルティアンショットはとても時行らしい必殺技でしたよ
けれど、ただ逃げ隠れするだけではジリ貧になる可能性もある。領地没収がその最たる例
今の逃若党は武闘派2人と執事1人と武士としては正道な構成っぽい印象。それでは足りないというのが頼重の言であり、邪道の武士玄蕃こそ時行が天下に号令す大将になる重要なピースとなるのかな
にしても、玄蕃へのリアクションは面白い
彼としては邪道な報酬を要求したつもりなのに、正道に居る時行にしてみれば無欲な要求に見えるのか(笑)
しかし彼の邪道が最も現れるのは潜入術。他者に成り代われる彼が近くに居れば疑いの心を持たずに居られない。これに大将の卵として時行はどう返すのかな?
猫がやっているラーメン屋だからこそ、そこには猫という癒しを求めやって来る人がメイン。となれば、通常のラーメン屋とは店とお客さんの距離感は少し普通とは違っていて
今回はお客等が集まる理由を描きつつ、その人らにとっての適切な距離感がお店にとっても望ましいものなんだよと伝えてくれる内容だったかな
換毛期に伴うイライラというクリシュナ特有の現象は、珠子にいつも通りのブラッシングだけでは足りない時もあると教える機会となったね
言い換えればそれぞれに事情があるという話で。珠子は勤め始めてそれなり仕事に慣れてきたけど、そんな珠子でも皆の事情にはあまり踏み込んでこなかった
彼女はそのような距離感で勤めていると判る
距離感間違えているのは御所川原だね。熱心なのは良いけど、猫好きが溢れ過ぎて逆に迷惑。彼女にはそりゃブラシよりも弁護士をやって貰いたいと思うのも当然
我欲が先行して文蔵達から敬遠される様子を見ると珠子が猫より犬派だった点が採用理由となった背景に納得できるね
好きな店の為なら課金も惜しまずとは相当なもの。と云うか、直接できないからって沢山食べそうな見知らぬ男を連れてくるとは危う過ぎ
それだけに滝が理解し警告してくれたのは良かったな。あれはあれで真っ当な出逢いとなりそうな
ラーメン屋なのだから、下手な搦手などせずにラーメンを食べて欲しい。滝の豪快な食べっぷりは店員を純粋に喜ばせるものとなったね
あの素晴らしい3話からこのような展開へと変化するなんて誰が想像できたろうね
咲はまことの特別を在って良いものと受け止めた。なのに当の咲が自分の『特別』を疑ってまことから自ら離れようとするなんて。また竜二の想いの行く先も宛所不明
この物語はどうなってしまうのだろうね…
誰かを好きになってその人を意識する際には何かしらの変調が現れるのもの
だからそれを示さなかった咲を竜二は不審がり、竜二にそれを見た咲は変調を示せない自身に失望する
他方、別の理由で示された咲の変調を見てまことが勘違いしてしまうなんて思わなかったな。三人の恋心がここに来て厄介な構図を成してきた印象
まことが咲を誤解すれば連鎖的に竜二の想いも誤解する
ただ、竜二はまことが正しく受け取らない状況を利用してかなり踏み込んだ発言をしたような…
竜二は本物の告白をしてしまえば自分達の想いも関係も変わってしまうと知っている。だから何も起きない
でも、そうして『好き』に悩むのは本物だからと言える
咲にはそれが無い
皆との繋がりを求めて特別を作れなかった咲がそれでも求めたまことという特別。彼女視点の過去が描かれた為に咲がまことを好きになった動機を疑わずに居られない構図はキツい…
女装を受け容れられ始めたまことはこれから沢山の特別が出来るかも知れない。特別の無い自分がそれを邪魔したくない
そんな咲の哀しい覚悟は誰かが止めるべきだけど、果たして誰が出来るのだろう…
戦わない事を選んだ千夜だけど、その状態で叶えられる想いなどたかが知れていて
反面、たまは面白い術を見せたね。龍のムドと正面から戦うのではなく、幻術に拠って戦いを回避している。でも、それとて強さが存在するから出来る所業
強さすら否定しようとする今の千夜は容易に辿り着けない次元
第一部主要人物のたま再登場により、第一部と二部がようやく地続きとなったね
強敵であった千夜は山の神に負け真介に守られた事で心の弱さを持つ主人公へと転じた。また、弱いのに山の神に刃向かった真介は強さを見せたと言える
強者は弱者に、弱者は強者に転じると示唆しているかのよう
強さや戦いを否定しているのに彼の下へ狂い神が来るのは肉体的には彼が強者だから。一方で自分の強さを思い通りに出来ず振り回されるのは弱者の証か
強さにも弱さにも納得できない彼はまだまだ辛い立場だね…。それだけに謎の人物との出会いを契機に彼が変わっていく様をどのように描くのか楽しみですよ
Aパートを丸々総集編にするって思い切った構成…
役者が一箇所に集まり始め、恋の移ろいがどうなるのか興味が尽きないが彼女らと関わる陽は澪とのキスにより酩酊状態が継続中
紗羅と話しているのに澪の話をして、澪と話しているのに真珠の話。それは曖昧であるが故に聞く者を惑わす言葉となっているね
紗羅は合コン後に放置された事で陽に振られた形に。なのに思わせ振りな陽の発言に翻弄。結局、彼女は恋を求める人だから、付け入る隙を見せる陽に惹き寄せられてしまう
ただ、これが完全な勘違いの産物であるという点が紗羅が不憫可愛いキャラになる土台となってしまったような…(笑)
澪が陽に求めていたのは恋では無かった筈なのに今では寂しさを埋める相手として陽を求めている。陽の発言から自分以外に好意を向けている事を判っているだろうに、それでも求めるのは彼に夢中になる事で何かを酔い忘れようとしているのかな?
他方、意中の真珠に振り向いて貰えないのに、他の女性を魅了してしまう陽は悪い男へと変わり始めましたよ
フォーマルハウトの参入によってミラと白夜の関係は振り出しに戻されるかと思いきや、隠そうとしても溢れだすミラの愛情とフォーマルハウトのアホさに救われた感じ
また、ミラが態度を変えようも白夜が変わらない信頼を寄せるているのも大きい。てか、視線逸らしを許さない格好凄い……
結局二人は他の目が有ろうと後戻りできない関係になっている。昔は他者の迷いをこそ非難していたミラが白夜に参っている様子は迷いが無いとも迷いを許さない感情を抱いているとも言える
だからこそその関係に他者が入り込もうとするとミラの感情はブラック気味な暴走をしてしまうのだろうけど(笑)
元々ぼけぼけな会話を繰り広げてきたミラと白夜、ここへぼけぼけしたフォーマルハウトが加わった為に会話の知能レベルが更に下がっているのが酷い(笑)
ただ、そんな会話でも白夜はミラを知る事が出来た、名前を知れた。彼女にとってとても温かな感情を齎す会話になったのだと感じられたよ
カオスが満ちるシカ部ではツッコミに終止する虎子もまともな生徒会なら常識人で居られる…と思いきやこちらはこちらで常識人の皮を被ったクセの強い方々が
ただ、根子は大人しめか。ボロ出しまくりな虎子の正体を全く把握せず貶めようとする姿は低身長も相まって非常に可愛らしいね
逆に千春は虎子に興味が無いのこ大好き人間か。どうしてのこばかり人気になるのか…
その意味では虎子が幾ら頑張っても暖簾に腕押し。千春はカオス空間に飛び込んでも別のクセを持っているが故にカオスに混じらない
むしろ特定シーンの表情だけ見れば少女漫画かのようなのだから面白い
絹は第一印象だけなら本作随一の常識枠に見えるのにテンパった際の言動がかなりヤバい
人の話を聞かず自身の妄想で追い詰められていく様はもうクセが強すぎて強すぎて(笑)
別の意味で放っておけないタイプなのだけど、あんまり関わるとこちらまで自滅させられるという独自のワールドを持った厄介さんですよ
逃若党の方針は定まったが、それで乱世の全てを渡っていける訳では無い。逃げ専の時行であっても多少の武は求められる
そこで弓矢に白羽の矢が立ち、師匠候補として敵方の人間が上がるなんてね
逃げる中で素質を示す時行にとって、味方よりも敵から教わる方が性に合っているのかもね
貞宗の弓技術や視力は凄まじいね。遠くを見通すだけでなく、小さな物すら見極めるとは。そりゃ千里眼を名乗るというもの
彼の前では隠し事など通用しない。時行をいつまでも隠せ通せるものではない
けど、対する時行も貞宗を見通している。人柄は否定しても弓は褒める。であるから頼重も道を見通す
千里眼相手に隠れ鬼とは言うけれど、結局見るモノが何かを知らなければ見つかった事にはならない。だからこそ、時行が彼の面前に現れる策も活きる。だとしても凄い度胸だけどさ
見つかっても見通されないなら、貞宗の近くで彼の技術を見通す未来が開かれる
弓の腕が立つとは言え、名人に敵うかというと別問題
小手先の策で貞宗を惑わせても、時行という武士は貞宗を上回る事はない。逃げの一手だけで勝ちは拾えない
そんな武を求められた局面で「楽しい」と思える時行はそれはそれで武士として戦に心惹かれる素質を持っているのだと感じさせたよ
赤猫は社員サービスも良いのか、賄いや休憩にも配慮しているようで
猫用のスープだからと文蔵は気にしたけど、あれは珠子が皆と同じ賄いを食べられた時間。休憩を同じ空間で取れたのも良かったな。彼女があの店の一員として溶け込んでいる様が見えてきたよ
寝過ごしまで一応見逃されるなんて人情味に溢れているよ
赤猫スペシャルがもっと売れて欲しいのは店側の事情。でも、押し付けたくないからポスターで主張するだけ。それでちゃんと売れるのだからお客の要求に応えられたと言える
また、食べきれない客側の事情に合わせて咄嗟にハーフサイズを提供できるのは思い遣りに満ちている
……それが結果的に利益率という経営側の事情にも適っているのは正しいんだけど、何とも言えないなぁ(笑)
サブには意外な趣味が。これを知れたのは猫達の居住空間に入るのを許された面が大きいね。同様にサブの趣味に珠子が理解を示せたのも
ただ、文蔵達は理解が足りないままに理解してしまったから、配慮が過ぎて余計な気遣いに(笑)
人情味有るのは良いけど、今回は妙に笑える方向へ進んでしまった感じ
後悔を抱かせる光景を同じように見た。けれど、千夜と月湖はそこから全く異なる覚悟を抱いたね
千夜は強さを恐れ戦わない道を選ぶ。月湖は弱さを恐れ戦う道を選ぶ
共通するのは道を決めても進み方を見出だせていない点。それをかつて強さと弱さに振り回された真介が見守る構図となっているね
千夜は記憶を失って、居着けた筈の村も失って
それでも彼が失わなかったのは今の己かな?。だから今の自分が何をすべきかを考えて人間になると決めた
でも彼の半身は闇で出来ているわけで。そう簡単に切り離せはしない
特に寄り添ってくれる月湖の理解を得られないのは道行きの厳しさを示唆してくる
父を目の前で喪っても自ら村を捨てる決断が出来た月湖は強いのだけど、彼女が求める強さはもっと高い場所にある
その目指す先はかつて真介が目指したものと似ているが、既にその道を歩んだ真介は逆に己の弱さを知った
真介の在り様は強さの先に弱さが有ると月湖に突きつけるようなもの
強さと弱さに迷う千夜と月湖の前に現れたのは両極端な2名だね。龍の強さを持つムドに他者の威を借りるタゴ
タゴは弱いから誰にも顧みられる事なく叩かれてばかり。ムドの強さは月湖や土地神の力を呼び起こした。強いだけでも弱いだけでもきっと間違い
兎に角、否定した筈の力を求められた千夜は月子を守る為に何を選ぶのだろうね
可愛いを好きと思う気持ちを諦めない境地に至ったまことの変化は大きいようで
見える姿は以前と同じ。でも心構えが変わった事で見える以上に彼の雰囲気は変わっている。だからか、以前は顔が見えなかった羽川をちゃんと見てやれるようになった
一方でそんな彼の変化に二人の気持ちが…
周囲に受け容れられ、周囲を受け容れ始めたまことは壁を少し無くしたと言える
他方で竜二は気持ちの壁が消えた事で己の感情を理解した。以前はまことの姿に関わらず受け容れてたのに今はまことの性別に悩んでいる
受け容れた事で受け容れられない気持ちに出会ってしまった
けれど、竜二は一応前向きに考えようとはしているのかな?
意外な反応を示したのが咲か…
彼女こそまことの好きを応援していたのに、咲とて好きの応援を欲しているとは思わなんだ
言葉は軽やかに飛び出るのに、言葉と気持ちの間に大きな壁がある。彼女に足りないのは特別か好きなのか。咲の助力で好きを守れたまことがその壁を無くしてやれれば良いのだろうけど……
この状況、澪は真珠からすると泥棒猫なのでは……?
まあ、陽の側にも落ち度が有るけども
今の陽にとって好きな人と気になる人は別人で、それぞれが自分に思わせ振りなアプローチを仕掛けてくる。相手ともっと深い関係に成りたいのに、何もかも思い通りにならない
人間関係がそれぞれの想いを難解なものにさせているね
付き合ってる訳でも無いのにキスした澪と陽は曖昧な関係に。友達と呼ぶのはもう難しいが、真珠の存在が有るから友達関係に留めておきたい
そんな陽は真珠ではなく澪にぐらついてしまったから、真珠の言動に過剰反応してしまった面もあるのかな?
澪と過ごす陽は真珠に対して誠実と言い切れない。一方で真珠とて誠実でない点が彼らの関係を難しくする
父に束縛される真琴は陽にある程度縋っているのに、家庭を理由にそれ以上近づけない
誠実と言えない彼女は陽が居たからかつては勇気ある行動が取れたのだろうけど、今はそうでないからもっと陽に踏み込んで欲しい。それはとても我儘だけれど、精一杯の感情
という局面で陽が他の女性に靡き始める状況は如何ともし難いが、それこそ本作の魅力となり始めているような
白夜に執心しているという言葉通り、ミラは白夜にどんどん溺れていく。その傾向が続いていけば緊張感の無い関係へと至るのだろうけど、二人は敵同士。敵として戦場に立つ理由がある
ニヤニヤ展開に潜む僅かな緊張感が表に出た回となったような
ミラがどれだけ白夜に貢いでも彼女が御使いの手元に居るなら彼女の危うさは続き不快な状況に陥る
それだけにミラがあっという間に御使いを塵としたのは良かったな
そうした展開の後だからこそ、二人で囲む食卓が辛さを越えて手にした尊い温もりだと感じられる
白夜がミラによって一時的にでも敵である理由から解放されたなら、ミラとて彼女の敵に成るしかない状況から解放されるべき。けれど…
フォーマルハウトのおせっかいな補佐は改めてミラの立場を思い出させ、関係を振り出しに戻しかねないもの
そこでミラが初期には持ち合わせていなかった執着が役に立てば良いのだけど
カオスまみれな本作で虎子はカオスに呑まれた人間だからか常識をちょっと忘れ掛けている
シカをのこと思い話しかけるなんて本当に可笑しな振る舞いなんだけど、カオスに居る彼女はそれを疑問と感じない
だからと言って、シカ相手に自作ポエムを歌い出す行為の方がカオスに満ちている気もするけどね(笑)
カオスに呑まれた彼女でもシカ関連でしか常識が破壊されていないから、めめのような別ベクトルのカオスと衝突すると理解できずツッコミオンリーに。のこに憧れるだとか田んぼ作りたいだとかはまあ普通に理解できないから仕方ないっちゃ仕方ないのだけど
というか、めめはあの空間にあっさり馴染んだ時点でヤバさしかない…
部員が揃い部活としての体裁が整ってきたが、そもそもシカを扱っている時点でまともではない
その意味では会議シーンはギャグが弱いように思えるが、あれを弱いと思ってしまう時点で視聴者もカオスに呑まれている
だとしたらシカ部を外から見る彼女らは新たなカオスを齎すのか、それとも常識を齎すのか。新キャラ投入によるカオスへの影響が気になる引きでしたよ
仇討ちへの南北朝鬼ごっこを始めたは良いけれど、時行はどこか自身の立場への実感を得られていなかったような
だから五大院に関しても「いつの間にか首が~」なんて言ってしまう。鬼ごっこを進めるに当たり時行が得なければならぬ物は幾つも有る。それが描かれた回となったかな
時行にとって逃げるなどいつもの振る舞い。なのに頼重はそれを続ければ勝てると言う
そんな認識では時行に進みようがない。何故、どのように、誰の為に。必要だったのはそれらを実感させる事
第一歩目は頼重を信頼する、その為に彼が見せたはったりは感動的なものだったよ
目的意識が澄み渡れば、次の歩みは狐次郎達への信頼を深める事
前回は急場にて信頼した。今回は落ち着いた環境での信頼。彼らとの関係は「郎党」という言葉に収められた。その時点である程度信頼し合っていると言えるけど、戦場で命を預け合う彼らとはもっと深い言葉で信頼し合う必要がある
牛鬼への対処はいわば五大院対策の反復。時行が逃げる間に、狐次郎達が勝ちを献ずる。この様は彼らの連携が既に成熟し始めている証
だから必要だったのは特別な名前、「逃若党」は彼らだけを示す彼らだけの名前。多くを喪った時行が尊い絆を得られた和やかな雰囲気でしたよ
美味しい料理なのにあまり売れない。職人気質だったり恥ずかしがり屋だったり、真っ当に料理だけに向き合うのは良いけど、ハナが言うようにまずは注文して貰える事が大事
珠子は赤猫において、手が届かなかった要素に対して良い補助をし続けているね。彼女が赤猫に加わった事でより増した人情味を感じてばかりですよ
赤猫の魅力が描かれたのはシェフの質問に答えるシーンにも
唯でさえ繁忙時間で余裕は限られる。けれど美味しいと思ってくれるお客の質問には応える。それは自分がスープを飲めなくてもお客の要望に応えようとする姿勢に基づくもの
猫だから出来ない事がある。でも、猫でも出来る事がある。それが示されたEPだったな
猫の味覚だけでなく、現実的な猫アレルギー問題
赤猫の良さに関わってくれる人だけど、アレルギーのせいで美味しさで以って返してやれない
文蔵達だけでは届けられないラーメンの美味しさを珠子が仲介するシーンには心が温かくなってしまったな
ただ、ラーメンの器って結構重くない?よく片手で持てたな……
真綾の来訪やら洗濯の問題から生じた会話が自分の想像とかなり違っていたと言うか、悠太と沙季の会話はひたすらに低空飛行を続けるなぁ
それもこれも全ては相手へ過度に踏み込まない、期待しない、勝手なイメージを抱かないという点を徹底しているからなのだろうけど
でも、同居していれば影響し合わないとか有り得ない。それがモロに出るEPだったかな
低空飛行でも悠太と沙季は会話を繰り返す。それは踏み込まないままに踏み込んで良い領域を見極めるため
その中で悠太は沙季が述懐するように、沙季よりも沙季を理解する人間として隣りに居てくれるね
でも、彼は完璧じゃない。沙季からするとしょうもない部分で弱みを見せる。だから安心してしまう
知らず知らずに頼る土台となる
その極みが出たのがあのシーンか
誰にでも聞ける訳では無い質問。それに悠太はどう返すか?
でも、実際に返されたのは憤り。沙季の軽はずみを責める真剣さ。真なる他人だったら見せない親身さ
あのシーンは沙季が思う以上に悠太は彼女を家族として扱っている、扱おうとしているのだと判る
あの瞬間は他人だった二人が他人のままに誰も望まない関係に成りかけた瞬間。なら、それを乗り越えられた悠太と沙季は少しだけ他人より家族に近づけたのかも知れなくて
兄と妹に成れると思った。なのに、沙季に芽生えてしまったとある感情。二人の関係が実ではなく義でしかない点が今後更なる揺動を齎してしまいそうな…
まことの母親を単純悪の加害者とせず、彼の在り方に苦しむ人との面が強調された事でまことが『好き』を諦める展開に納得感しか無いのが苦しかった……
咲との関わりで異性装が認められた。母との関わりで異性装は妨げられた
自分の『好き』なのに自分の好きに出来ない。まことの苦悩がありありと伝わってくる内容でしたよ…
女装をしていた時は白い目で見られてばかりだったのに、男装した途端に見る目が変わる世間は何か嫌だな…
それでも本人が納得しているならば、という点に真っ向から反論する咲が気持ちいい
本来は喜ばしい「付き合って」も嘘の満足心から出ているなら喜ばない。世間が喜ぶまことの在り様を彼女だけが認めない
前回は楽しみにしていたパーティに女装ではなく男装で参加するなら、それは自分の楽しみ全てを否定するようなもの。その否定に『わたし』の空間が含まれてしまうのは非常に辛い…
あのパーティシーンは良くも悪くも性別を分類するもの。男性なら女性なら求められる服装がある
でも、可愛い格好をこそまことは望んでいた筈で
一点だけ混じった男らしくないハンカチがまことの本心を引き出すシーンは本当に良かったし、咲が捨てられた靴を見つける流れも本当に良かった…
あの格好は世間からすると変かもしれない。でもとても『まことらしい』
取り返された『好き』が二人を優しく彩るラストは最高のワンシーンでしたよ……
仕切り直された物語の始まり。1クール目で敵として現れた千夜は記憶喪失により主人公へと成り代わった。新たな千夜が生まれたEPと言える
彼は完全な0から1になったのか?1000が一旦0になって1に戻ったのか?その曖昧さは彼がこれから向き合っていくであろう己という存在のの難しさを表しているように思えたよ
記憶が無い彼は異様。けれど子供と遊ぶ姿は普通の子供
それが変わるのは子供ならビビるしかない場面に遭遇してから。月子ですら覚悟しても力を振るえなかった。なのに千夜は覚悟も無しに力を振るった。それは彼が普通でない証
迫害に繋がりかねない異様に対して闇と暮らす村は寛大だったね。彼が普通でなくてもあの村でやり直せると思わせてくれる
でも、1クール目で示唆されたように千夜は異様を凌駕する混沌。ただの村に収まるわけがない
守る筈の力はむしろ壊すだけの力に。その在り方は0から1になったばかりの彼にどれだけの絶望を齎したか…
反面、それでも親しみを見せる子供達の姿に泣きそうになるよ…
千夜はこのEPで始まり直したけど、真介など他の者達は地続きの物語の中にいる
その意味では前期ラストで悲しい別れをした者達がどうなったか気になってしまうし、逆に悲しさを別れで終わらせなかった月子が罪に苛まされる千夜の傍に居る事で二人がどのような人生を歩んでいくのか気になるリスタートでしたよ