サービス開始日: 2017-07-17 (3192日目)
6話で「主観のハックと客観のフィン」が取り上げられていましたが、
フィンは廃棄物処理施設に疑問をもつと、その周辺を調査・分析する姿から、子供の頃から客観的に物事を捉えようとしていたことが分かります。
対してアニキがラブに価値を見出している姿は、主観で物事を判断しているように見えます。
ハックとアニキは同じ主観ですが、
・「目に見える」ものを信じるハック
・「目に見えない」ラブに価値を見出すアニキ
という違いがあるように思います。
探偵団のことをただのハグレモノ同士でも実際に関係し合う家族と考えるハックと、
フィンを自分の大事なラブを台無しにした、ただのハグレモノ同士の見せかけの家族と考えるアニキ。
「世の中に居場所のない、ただのハグレモノ同士の集まり」という同じセリフに、違う意味合いが出てくるのはおもしろい点でした。
1話の感想でも書きましたが、100の目を持つ巨人については「SNSをはじめとするネット社会」の暗喩に思えます。
ただ、9話を見ていると巨人は、廃棄物処理施設の問題を指摘すると皆から非難を浴び孤独になってしまった、フィン自身に重なって見えてきます。
アニキの言動は、フィンが「正しい人になろうとすれば孤独に慣れる」と考える切掛けの一つだったかもしれませんが、
ハックの言動で異なる価値観を見出してもらいたいです。
千束の余命にはびっくりしましたが、「誰かの時間を奪うのは気分が良くない」「やりたいこと最優先」といったセリフは、時間が限られているからこその価値観から生まれたと考えると、腑に落ちるセリフに思えます。
今まではベリィが興味を持つことでストーリーが展開していましたが、今回は探偵団として全員が積極的に行動していて、和気あいあいとした感じが良かったです。
それだけに終盤のフィンの言動は残念な気持ちになる展開でした。
これまで、鵺や噂といった「実態の無いものとそれに対する人の認識」や、マダム44の表向きの感情と本音の話など、「虚」と「実」がストーリーの軸になっていましたが、
今回は、フィンが皆をこれ以上危険な事に巻き込まないよう、表向き冷たい態度をとっているだけで、本心は別にあるのだと思いたいです。
フィンがゼロ現象の謎を追う理由や、「正しい人になろうとすれば孤独に慣れる」という考えに至った理由などフィンの過去に何があったのか、興味が湧いてくるエピソードでした。